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「黒田日銀総裁のサプライズは、逆噴射かイタチの最後っ屁か」

今日12/20の金融政策決定会合で、黒田日銀は大規模緩和を修正する方針を決めた。
長期金利の変動幅を0.25%上限を0.50%に広げるというものだ。

会見要旨を見る限り、
海外市場の動きと比べ債券市場の機能が低下しているので金融政策の市場機能を改善する、
利上げではない、
イールドカーブコントロールはやめない、
金融緩和は拡大する、
必要に応じて0.50以下で指値オペをやる、
名目金利が下がってきている状況下金融緩和効果は高まっている、
等々語っている。

識者コメントを見ての通り、やはり実質利上げだと思う。

そう見て、為替は4円以上円高に振れ、円安を歓迎していた株式市場は利上げを嫌気して一時800円ほど下落、結局669円安。

おそらく、世界の株安につられていく連動性が高まり、日本の株価は当面下がるのではないか。

豊島逸夫氏も驚いて短めのコメントを発している。
この人は利上げ幅そのものは大したことはなく、これまでの円安が年末海外市場明けと共に来るかもしれないと言っているが、さてどうか。
それより、今回の日銀の金融政策変更をテーパリングだと言っているのが気になる。
本当に今回の修正は、テーパリング(緩和縮小)なのか?
そうだとすれば、なおさら、世界の株価下落を誘発すると思う。それが日本の株価に跳ね返って日経平均も下落する可能性が有る。

今後、さらに識者の情勢分析が出てくると思うが、このサプライズにはよくよく注意して分析してかからなければならないと思う。

いまのところ、表題サブタイトルに書いたように、
「逆噴射」か「イタチの最後っ屁」というのが黒田サプライズの中身なのかと思っている。


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