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「家庭の運営という概念 その55」/大学までの中等教育における教養の基礎とその重要性

子供の教育ということをこのコラムで結構な数を記事にしてきました。その中で受験や塾ということでかなり読んでいただいている下記二記事に関連する事項を再度取り上げてみたいと思います。

基礎基本の家庭環境

まず、繰り返しますがここに至るまでに小さいころから本を読み、国語力をしっかりとつけておくということがやはり基盤として重要です。そのことを最初に念を入れて強調しておきます。
その上で勉強をするという雰囲気をきちっと作ってリビングでみんなで勉強をする、これができていれば自然と受験に向かう姿勢ができてくるということになります。

ダブル教育の重要性

中学、高校受験はもとより登竜門ですから非常に重要ですが、難関校に入学しますと、上には上がいるという状況がまざまざと感じられるようになり、それまでのように成績優秀であることでモチベーションを上げられないことが普通に起きます。

そういう意味でその子自身のアイデンティティーを目覚めさせることになるわけでそのこと自身はとても良いことと思います。

しかし、親が意識しておくべきは、その子が伸びていくことです。
なので、学校の成績だけではないこと、部活でもよいし、塾でもよいし、あるいは学力に繋がることでの趣味でもよいと思いますが、その子自身が優れていることを感じられるような学習が教育のキーとなります。

それは、学業が出来る子の場合でも、より才能を伸ばすという意味では適切な設定が有ってよいものです。

そういう意味で、鉄緑会について上記記事で論じましたが、非常に出来る子供の場合はやはり良い刺激が得られるという意味で有効なのかも知れません。
参考に以下の記事を転載しておきます。

また、鉄緑会は非常に注目を集める塾で各所で取り上げられることが多いのですが、私が子供たちが中高生の時、注目して調べた塾の中では、新宿にある「SEG(科学的教育グループ)」と渋谷にある英語塾の「平岡塾」があります。

両方ともかなり出来る子であることが必要かもしれませんが、鉄緑会ほどではないと思います。受験直後から入るのであればなおさら敷居は低いと思います。

やはり特別なことを考えられる親や家庭は別にして、やはり塾というのは取っつきやすい適切な手段だと思います。

国語教育の重要性

ここで改めて大学までの中等教育の重要性を考えてみますと、やはり基盤としての国語教育ということがあると思います。
基本は読書によって身に着けるものですが、その重要性をここで取り上げた「平岡塾」のHPにそのことが端無くも書かれています。

「英語を学ぶにあたって」という項目の前半に、国語の大切さについて私の言いたいことと同様な趣旨が理路整然と書かれているので是非ご一読いただけるとよいかと思います。

そこには、
・母国語である国語力以上に英語力を身に着けることはできない、
・英語を学ぶ醍醐味は日本語と英語を文法を通して行き来し高度な思考や知性を身につけることである、
との趣旨が開陳されています。
まさに我が意を得たり、と思いました。
つまりここに教養というキーワードが登場する所以です.

大学までの中等教育における教養の基礎とその重要性

大学までの中等教育というのは、大学受験はもとより意識しなければなりませんが、長い人生で学び続ける基盤となるような教養の基礎を身につけるということにあると言って過言ではありません。
それこそが大学後につながる中等教育の核心なのかもしれません。

中高生というのは、思春期とも言われるように親にとっては子供を育てにくい時期にも値しますが、こうした深い意味で教養を身に着けると言ったこと、人間の本質に鑑みて考えるという視点をもって、より子供たちが伸びていく方向を模索していくことが非常に重要なのではないかと思います。

いま、まさに中高生を育てている家庭におきましても安心安全な家庭環境を基盤に、より良き、逞しい人間教育をされますようお祈りしております。



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