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「9/20、21のFOMCへ向けての相場展開はどうなるだろうか?」

先月8月下旬のジャクソンホール会議のパウエルFRB議長講演ショックのあと、市場は戻しの展開となって9/9の週末を終えた。
私の感覚的には、結構戻したな、という感じで個人投資家の皆さんも同様の感覚をもっていらっしゃることと思う。

このまま市場が安定的になっていくと思っている人はいないのではないかと思う。
先週末辺の情報をいくつか取り上げて、9/20,21に控えるFOMC(米国連邦公開市場委員会。米国の金融政策の一つである公開市場操作の方針を決定する)へ向けての市場動向、その後の動きなどについて私見を述べてみたいと思う。

1)先週末の主だった記事

これらの記事は総じて、9月のFOMCの利上げ予想を0.50%でなく0.75%になりそうだとタカ派優位の情勢を報じている。これはここのところの株式市場の戻しを否定する方向の記事であろう。
おそらく0.75%は間違いなく、今後の利上げスタンスもインフレを抑え込もうとするタカ派的な考え方が出てくるだろうとことが予想される。

2)短期的展開予測は難しい

むしろ、ここのところの市場の上げは、FOMC時の下げを見込んだマージンを取っているとすら思える。
結果として、そのようになる可能性が高いのではないか?
今週の相場展開が、このムードあるいは週末の記事に現れている情勢を反映せずさらに上げるようなことであれば、FOMC時にショックがより大きくなり、下げの大きくなる可能性が有る。

この辺りの予想の展開は、個人投資家の皆さんも楽しみながら見ておいたら良いと思いますが、ベースは下げリスクが非常に大きいので、少し安全サイドに運転していく方が良いのはないかと思う。

3)FOMC後の情勢

それはさておき、米経済の先行き見通しとしては、FRBが全体としてこれだけのタカ派であることでかなり安心感が出て来ていると見てよいのではないかと思う。
あるいは、リセッションに入る可能性も結構あるかもしれないが、インフレの副作用はそれ以上の猛威を振るう可能性があることを思えば、リセッションはより小さなものとなる可能性が高い。

23年央か年末くらいには安定化の方向が見えてくるということであれば、なおさら中期的には楽観的に捉えられる。

短期的には、9月のFOMC後にもう一度結構な下げ相場がくるにしても、その先については、原油相場やそれをはじめとした物価の安定化と米雇用情勢の安定化がさらに進んでいくにしたがって、より良い展望が見えてくるのだろうと思う。

日本は、この状況下であれば、環境は良いと言えると思う。
日銀の金融政策を安定的に継続することで、円安の定着と国内投資増、賃上げの昂進が進めば、非常に良い景気スパイラルが期待できる。

大きなポイントとしては、11月の米中間選挙である。
記事にもあるようにバイデン陣営は国際金融スジの動向からも不利な情勢が現れており、このまま共和党優位の情勢で結果が現れてくれば、世界経済の情勢は良い方向に進む可能性が高いと思うのであるが、さてどうなるか。



以上、取り留めなく述べましたが、これまでの記事をご覧いただければ背景も含め、ご理解いただけるのでは、と勝手に思っております。


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