「家庭の運営という概念 その5」/親自身が勉強することの重要性
さて、乳児を過ぎたころから本格化する子育ての方向付けとでも言いましょうか、その考え方、具体例を記せればと思います。
我が家の場合には夫婦とも特別の才能がなく、やはり勉強をこつこつでもさせることだね、ということで始めました。
本当に小さいころに本の読み聞かせをするというのは、これは良いことでしょう。この辺りは識者の意見も収斂していますし、出来る範囲で進めましょう。ただ私の場合はちょうどその時分仕事が非常に忙しかったこともあって実はあまりしていません。しないということではありませんでしたが実際さほどできませんでした。やむを得ない場合もありますから何事もあまり気にし過ぎるのは良くないと思います。ただ、何かにつけマンガでもよく、本は良く取り揃えておきました。
また、大事なことだと思うのは、親自身が勉強する、ということです。スキルアップのための勉強や読書をする姿を見せることは子供たちにそのイメージを脳に焼き付けることになると思いますし、読書する、勉強すると言ったって、実際に見本があるのとないのでは雲泥の差があります。そして親が勉強ぐせを持つというのは実は親自身のその後の人生設計でも必要なことであり、欠かすことができません。
ただそうは言っても大人の勉強は絶対のカリキュラムがあるわけではありませんし、自身が興味のないことを出来るわけでもありません。どうすれいいんだ、という方々に参考になることを言いますと、一つは歴史を勉強されるのが良いと思います。これは先々を見通しにくい中で先人がどういう苦労をして成し遂げたり、失敗を繰り返したりしたのか、や、今を遡る世界は何世紀も前に似たようなことを経験していた等々、社会、政治、経済、果ては金融リテラシーまでに繋がる、人間という生き物を中心にした物事の本質が理解できるからです。底の浅いノウハウ本を読むことと違い、歴史の継続的読書経験は一生を通して生きる活力が与えられもします。これは私がこれまで40年以上続けてきたことで本当に良かったことですのでウソ偽りなく太鼓判を押したい気持ちです。
もう一つ言うと、これは現実的なご利益からですが、学生時代に学んだ数学や英語の復習やその発展を学び直すことです。数学であれば中学高校の数学を一通り学び直すことをすると、子供たちの中学受験のときなど直接に役立ちますし、さらに大学以降の専門数学まで行けば今はやりの人工知能(AI)などの業務に役立てることも出てきます。どっちみち勉強するんだったら、八方美人的に手を広げるので無しに何かほかのご利益と兼ねて勉強するというのが経済的です。
以上、皆さんのヒントになるように私なりに記してみましたが、皆さんなりの方法、対象を見つけていただければそれが一番良いことだと思います。
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