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世界情勢、歴史、政治、経済、金融

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ときどきの世界の、政治、経済、金融などの情勢についての良し無しごとを語らせていただければと思います。日本の国益を主軸に置いたエッセイになればと思っています。
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2022年5月の記事一覧

「ポスト冷戦時代のパラダイムが変わった」

 世界的な意味で第二次大戦の戦後が終わったのがベルリンの壁崩壊であれば、あれからほぼ30年、一世代と言われる時間が経過した。文字通り戦後に生まれた団塊の世代が世の中を動かすトップの層に存在してきたのが、このポスト冷戦の30年ではなかったのだろうか。  冷戦の終了つまりポスト冷戦の始まりでは、米国一極支配の構造が共有され、当初は「歴史の終わり」などという今思えば能天気なことを言う学者がいたように世界は冷戦が終わったことを安堵する雰囲気に包まれた。この30年、中東を中心とする地

「外国人のインバウンドより、国民のGoToが先だ!参議院での補正予算再議論を望む!」

 岸田内閣がインバインドを目して、6月から外国人の観光入国を開始するということだ。観光地はコロナこの方、2年余りにわたり疲弊が激しく、一刻も早い復興振興が望まれるのはもちろんである。  しかし、なにを慌てて、どこで感染しているかもしれない、まして新しい変異株に感染している可能性も国民よりはるかに高い、外国人を国内に入れようとしているのか?それよりも喫緊で打つ手は、旅行の潜在需要が今はち切れんばかりに高まっている国内の日本人に動いてもらうことではないのか。優先順位を間違えては

「円安について/4月以来論じてきたここと」

本年2022年4/13以来円安について論じてきたことを掲載します。 1)円安  円安に関する議論が喧しい。これらの議論を見ていて国内に覆われている”弱気の虫”の存在は存外に根が深いと思う。これは一つには中共やロシア方面から吹く風に靡くマスメディアに原因があると言える。  しかしそれにしても政府までが弱気過ぎないか。もし円安が危機だとしても、私のように還暦にもなり幾ばくかの人生経験を経たもの皆が持っている感覚として”危機”というのはチャンスそのものである、との鉄案から導き出し