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【行動の機能】「すぐに上履きを脱ぎたがる」行動にはどう対応すればいいの?

低学年の先生と雑談した際、
「子供たちはすぐに上履きを脱ぎたがる」
行動が気になっているようです。
確かに、
授業中に上履きを脱いで靴下でいたり、
そもそも靴下まで脱ぎたがったりする子もいます。
「そんな子にどう指導すればいいでしょうか?」
と聞かれましたが、即答できませんでした。

むしろ、答えはないです。
ただ暑いだけなのか…
暇だから遊んでいるのか…
はたまた、感覚の敏感さで締め付けられるのに
耐えきれずに脱いでしまうのか…

行動観察を続けたり児童に直接聞いたり
養育状況を把握したりして、
詳しく児童の実態把握しなければ、
本当の所は分かりません。

それに、
「靴を履きなさい!」
と指導し続けると
子供も嫌気がさして
不適応行動に陥ってしまう
可能性も考えられます。

では、どうすれば良いのでしょうか?
私の考えは、
意識的に離席できる活動を多く仕組む
ことが最も現実的な対応策でしょう。

席を立てば、
靴を履かなければなりませんから
自分から履くでしょう。
もし履いていなかったら
「靴を履いてから移動しようね」
と堂々と指導することができます。

低学年であれば、履くことに
こだわり過ぎないことも大切です。
履いていない行動のみにフォーカスして
行動改善を促す指導を繰り返すと、
先ほども述べたように
不適応行動が表出したり
子どもとの信頼関係が崩れたり
してしまうことが容易に予想できます。

履こうという意識を高めるためには、
「学校では、授業中でも履こうね」
とは日頃から伝えておくことは大切です。さらに、
「画鋲やくぎ、他にも裸足や靴下で学校でいると、
 足をけがしてしまう。あなたの体を守るためにも、
 日頃からシューズを履くようにしておきましょう。」
と、シューズをなぜ履かなければならないのか理由を伝えておく
ことも大切です。
中には
「何でシューズを履かないといけないんだ!」
「めんどくさいから履かない!」
「なんか気になるから脱ぎたいよ!」
など色々な子どもの思いがあるかと思いますが、
あなたのためだよ
というメッセージを伝えれば、
ある程度は子どもも分かってくれるのではないでしょうか。

思いつくままに対応策を書きつづってみましたが、
教師から指導が事前にあれば、
シューズを脱いでいる子供へ指導がしやすいです。

理想としては、
シューズを脱がなくても
集中して取り組める活動を仕組むことでしょう。
シューズを脱ぐのも忘れるくらい
知的で楽しい授業を提供できているかを
考えなければならないのです。

しかし、それを単刀直入に
「先生、シューズを脱がなくてもいいくらいの
 最高の授業をしたらいいですよ!」
なんて言えませんよね💦

ですから、
私が様々な対応法を話したり、
困っている先生の意見を聞いたりして
対話を通して考えを深めていこうと思います。
早速、シューズを脱いで困っている先生へ
明日に話に行こうと思います!

今日の記事は以上になります。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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