鵺の陰陽師40話感想

 祝40話。何だかんだで周年目前。
 サブタイトルは「頼りない兄」。

◆安定した面白さ

 文句なしの覚醒を披露した前回。実はけっこう重要で、折角覚醒展開で目を引いてもその勢いを維持しなければ結局読者はついてこない。けれど今回は終始良いテンポで進んでくれた(改めてレベル3戦は少し長すぎたと感じるほど。会敵だけの話を除いても5話も使っている)。

 それでいて遂に村編ボスキャラのやー様改め、レベル4幻妖『夜行』様が本格参戦。仲間の幼女幻妖たちにも新事実が判明したので後ほど触れていく。

◆レベル3戦、完全決着!

 見開きでド派手にレベル3をぶった斬る学郎。このシーンは迫力もカッコ良さも振り切れておりとても満足した。更にシトツのモノローグで、彼女が学郎の身を心配しておいてきたことも明かされる。実際膳野を庇って死にかけているので全く間違えではない。

◆狂骨たちの戦い

 めちゃくちゃ善戦してた。鴉天狗曰く幼女幻妖三人は生まれたてのようで、戦闘経験も浅い。加えて代葉の式神による位置入れ替えで上手く立ち回っていた。ここで代葉がしっかり式神を使っていたのは良かったし、狂骨が想像以上に強いのも判明。同時にその狂骨をワンパンした鵺さんが規格外すぎるし、スタースレイブ前の彼女を倒した双さんも強すぎる。恐らく隊長格の陰陽師はレベル4の分体程度であれば倒せるのだろう。

◆夜行の意外なキャラクターと関係性

 6番隊の連携で生まれたてレベル4を追い詰める一行。が、そこでボスキャラと思しき幻妖の夜行が参戦。透明な物体を操る? チカラで狂骨の動きを止め、そのまま倒してしまう。

 夜行はまるで敵側の鵺さんのような存在で、仲間のコダマ、ヒヨリ、アカ(幼女幻妖の名前)を頑張ったねと優しく労っていた。生まれたてという推察もあるし、夜行はレベルの低い幻妖を育てているのかもしれない。

 そしてサラリと重要なコマ。夜行登場シーンの直後、学郎が左目で彼を凝視している。まるでかつて会ったことでもあるかのように。
 かつて兵一が拓郎の死を語っていたとき、レベル4集団について首を突っ込んだかもしれないと話していた。その時のシルエットが夜行そっくりなので、拓郎の死に関わっている可能性は高い。あるいは真の仇かも。

◆テンポ良く村編ラストバトルへ

 狂骨の捨て身でコダマたちは拘束。代葉(だけ)を守れと言い残し、一旦戦線離脱。残された6番隊と鴉天狗だけで夜行と戦うことに。かなり無理ゲー感が漂っているが、増援の兵一が来るまでの耐久戦なので意外にいけるかも? ただ夜行はまだ盡器も出していないので強さは未知数。そもそも分体かどうかも分からない。

◆まとめ

 波乱の村編もいよいよクライマックス。隊長格の兵一参戦に学郎と夜行の因縁など、見所はまだまだ沢山ある。

 反して掲載順は二週連続で不穏。来週上がってくれれば取り越し苦労だが、また低かったら危険信号かもしれない。とにかく年末年始の高順位は完全に忘れて、連載初期の頃のようにアンケートを出していくしかない。どのみち今のジャンプはアニメ化決定するまで安心出来ない魔境。アニメ化決定までアンケートは途切れさせずに出そう。

 それではまた来週。

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