鵺の陰陽師41話感想

サブタイトルは「必ず守り通します」

◆正直な感想を言うと……

 嘘を書いても仕方ないので正直に書きますが、今回はあまり面白くなかったです。ただその中でも光るポイントはあったので、まずは良い点の感想を。後半で悪かった点を書きます。ネガティブな感想が苦手な人はご注意ください。

◆学郎の謎と鵺さん登場

 狂骨の奮闘で幼いレベル4は行動不能。その隙を突いて学郎はゼノブレードを繰り出そうとするも、謎の能力であっさり封じられてしまう。夜行はやはり仲間意識が強いらしく(本当に仲間想いかどうかはまだ怪しい)、学郎が倒したツッチーことレベル3は良いやつだったと力説。が、その会話は時間稼ぎ。幻妖を操る能力を持つ夜行はカラス天狗を支配下に置く。

 そして夜行はツッチーの仇討ちとばかりに、学郎の前で先輩たちを殺そうとする。これは寸前で学郎が間に合い防ぐも、たった一撃で満身創痍。先輩たちに逃げてくれと頼むと、なんと先輩だけは動き出し夜行の背後へ回る。先輩回で言った「もっと周りを頼れ!」がしっかり反映されており嬉しいのだが、あっさり腹を撃ち抜かれてしまう。

 瞬間学郎の身に変化が起き、夜行も威圧感を覚えるほどの力を引き出す。けれどその怒りもフェイク。あくまで冷静にカラス天狗を取り返すと、カラスは一瞬だけ結界を解除。その綻びを突き、学校から出られない筈の鵺さん登場で次週に続く。

 助っ人は兵一が来ると思っていたので、完全に予想外の展開。ただ学郎のパワーアップは実質鵺さんのパワーアップ(彼女の場合は力を取り戻すの方が正しいか)でもあると既に明言されていたので違和感はない。恐らく狂骨のように契約者の学郎がいれば出張出来るようになったと思われる。

 何にせよ登場の仕方が某最強目隠しとほぼ同じなんで活躍が楽しみだ。

◆悪い点

 ここからネガティブな話題になります。

 まず以前から言っている通りテンポが悪い。先週は改善されていたが、また会話の応酬で絵面が固まっている。夜行に敵わないのは分かっているが、だからこそ派手に戦い、その上で敗北してほしかった。

 あと学郎の決意。彼が仲間を見捨てない、自己犠牲と善性に溢れた人物なのはもう十分に分かっているのだから一々セリフで言わせる必要はないと思います。ページ数が勿体無いし、上でも書いた通りテンポが悪い原因の一つです。

 最後に鵺さん。自分も鵺さんが一番好きですが、それでも彼女一人に出番や活躍を集中させすぎるのは危険です。人気キャラを擦るのはジャンプあるあるですが、PPPや暗号学園はそれをやっても打ち切り。結局魅力的なキャラクターは複数出さなければ意味がありません。

 折角討伐隊の隊長たちは面白そうなキャラなのに、今のところ兵一しかロクに描写されてないのはかなりの機会損失だと思います。

◆まとめ

鵺の陰陽師は分岐点に立っています

 打ち切りか継続か。今期の改変(新連載投入及び打ち切り)は問題ないです。ただ次の改変は下位がごそっと消えるっぽいので、相当厳しい戦いになると思われます。

 掲載順も低迷が続いており、巻頭カラーが取れない説も囁かれる始末。けど自分は巻頭カラーは取れると思っています。理由は色々ありますが、一番は一周年巻頭を取らなければどのみち打ち切りだからです。ならいっそ、巻頭は取れると思っていたほうが精神衛生上よろしい。

 とにかく我々読者に出来るのは毎週アンケートを入れること。そして5月発売の単行本4巻を買う。出来ることは非常に少ないですが、今が正念場。一緒に鵺の陰陽師を盛り上げていきましょう!


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