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通知表がない学校

吉田田さんとのクロストークのお相手の山田剛輔先生は、
通知表がない公立の学校の校長先生たちの映画、
「夢見る校長先生」にご出演とのことで大注目。
(またしても夢見る大人が登場か!)

現在、神奈川県茅ケ崎市の香川小学校の先生をされていらっしゃる。
昨年担任だった一年生の様子を中心にお話しいただいた。

先生のクラスは、通知表の評定はつけないそうで、
そんなこと公立でやっている先生に初めてお会いしたかもしれない。
なぜ評定がないのか、の理由は、
ダレかが設定した目標に到達したり、
あるべき姿にならないといけないのだろうかという疑問と、
ペーパーテストで良い点を取り良い成績を取る事が、学びなのか、という疑問があり、
それはOECDが提唱するこれからの社会で必要な力=Agency:自ら考え主体的に行動する力なのだろうかと。
大人になって社会に出てからの評価は、リアルに社会に役立っているかをみられる。
それに比べ学校では、リアルな学びにつながっていないではないかというものらしい。

子どもたちの探求と共同のサイクルで子どもたちと一緒に時間割をつくり、様々なプロジェクトを体験していったレポートは驚きの連続で、楽しそうな子どもたちとご家族の様子が伺える。

お手紙を書く必要があるから、ひらがなを学ぶ、とか、
材料が足りているか数えるために、算数を学ぶ、など、
我々の受けた授業では、教科の学びが先に与えられるのが普通なのに対して、
その逆の方法なのだというのが新鮮。
いや、それが本来の学びなのではないかと。

様々な活動は、学校や地域をつくることに貢献していく形となる。
児童の皆さんは、リアルに社会に役立っている、という実感が得られているのではないかと。
そんな夢みたいな学校なら、皆進んで学校に行けるのではないかと。
現実はそうではないので、トーキョーコーヒーが出来たのだと。

学校の全クラスが評定なしではないそうで、
そのご苦労の部分も質問時間で聞くことが出来た。
思う通りすすんでいらっしゃるけれど、万能ではないという謙虚さ。
子どもも保護者も活き活きしている姿が励み、との事。
ますますご活躍されます様陰ながら期待を寄せる。

近々、本を出されるそうなので、よかったらどうぞ↓


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