知らないあの娘の知ってる声

団子っ鼻のブサイクで、
髭が濃くて毛穴のかっ開いた
浅黒い肌で歯抜けの俺。
そんなんなものでもうとっくに終わった世界。
まだ死んでないだけ。

そんなフケの存在はいいとして、この世界には有難いお日様がまたあがる。
京都で銀行員をやっている色白で細身の彼女は、6時半に起きてシャワーをサッと浴びてお化粧を始めるだろう。

太陽と

月と

酸素と

水と

最終兵器彼女を読んで泣いて、そして綺麗になっていく少女と

最終兵器彼女を読んで泣いて、浮浪者よろしく薄汚くなっていく少年

世界はこれらで作られている

ロックンロールは仲間を抱きしめるための魔法だ

仲間と出会えなかった奴には響きやしない

日々のオナニーが、俺や、お前の船

ライブハウス
幕間のフロアで抱きしめ合ってる少年少女
ぶつかり合う魂
僕らで作った僕らの街


お前の歌は握ってますか?
死んでもいいけど、
死んでも溢さないでくれ

さぁ日が沈む
あの子はたぶん、スーパーの中

日々のオナニーがお前の船

日々のオナニーがお前の船だ


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