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ChatGPTが大進化!エンジニア目線で見た新機能「Code interpreter」ビジネス活用法5選

 こんにちは、AI魅力発信人のヤマイズです。ChatGPTがGPT-4以来の大進化を遂げました!2023年7月にOpenAIから、有料ユーザーに公開された新機能「コードインタープリター」について、メーカーでエンジニアを経験した私の目線から、実務で使える活用法を詳しくご紹介します。この機能は、エンジニア、営業などデータを扱う全ての人はマストで触れるべきと私は考えています。この機能で出来ることを学び、実務に生かしましょう!
 
 この記事は、私が作成した下記動画を元にして書いています。実際の使い方は、そちらを参考にしてください。


コードインタープリタとは?

 ChatGPTの新機能「コードインタープリタ」は、Python等のプログラミング言語を使ったデータ処理や解析が可能な機能です。ChatGPTにデータを送ることができるようになりました。さらにファイルをChatGPTに送るだけで、データの前処理から可視化、分析までしてくれます。データサイエンティストのような役割をするとイメージしていただくと良いでしょう。データ分析の作業を大幅に効率化できます。

エンジニア目線で見たビジネス活用法5選

コードインタープリタ機能を用いて、下記のようなことができます。

①表やグラフの迅速な作成

 ファイルをアップロードし、欲しいグラフを文章(プロンプト)としてChatGPTに伝えるだけで瞬時に表やグラフを作成できます。データの視覚化を迅速に行うための強力なツールになります。3次元グラフなど複雑なものも作成できます。エンジニアとして働くうえでは、得られたデータをいかに早くチームに共有し、次のアクションに生かしていくかが重要です。情報の1次展開に非常に役に立つものと考えます。

図1 コードインタプリタ機能で作成した3Dグラフ

②ファイルの修正

 特定の列を削除したり、特定の数値を修正したりと、データの前処理ができます。ノイズデータの処理などは、非常に手間のかかる作業で時間がかかります。この機能を使うことで、極端に言うとデータを送り、「ノイズを取り除いて」の一言でノイズデータの処理が終わります。ノイズデータの処理の方法も、標準偏差を考慮した処理など、ChatGPTが統計学的に自ら考え、実行してくれるので非常に便利です。

図2 コードインタプリタ機能を用いたノイズ処理後のグラフ

③コードの作成

 コードファイルをChatGPTに送るだけで、その内容を理解し指示に従ってコードを修正してくれます。ChatGPTは、Pythonなどのプログラミングには、滅法強いツールです。これまでは出来なかった「コードファイルを送る」ことが出来るようになり、コードのデバッグや改善がより簡単になりました。極端な話かもしれませんが、ある程度の知識さえあれば誰でも簡単にプログラミングが出来るようになったと考えて良いと思います。

図3 コードインタプリタ機能を用いたコード作成の様子

④GIFアニメによるプレゼン資料充実化

 この機能を使って簡単なGIFアニメができます。それを用いてデータを視覚的にわかりやすく表示するために、表やグラフにアニメーションを加えることも可能です。例えば、データを添付し「この生データを棒グラフにし、数字の大きいものから順にGIF動画を作成してください」と一言入力するだけでGIFアニメが完成します。プレゼン資料中にアニメーションを加えることで、聞き手により注目してもらえ、かつデータの変化を直感的に理解することが可能になります。この機能を使えば一瞬でグラフ化からアニメ化ができるので、忙しいエンジニアでも資料を手間をかけることなく充実化できると考えます。

図4 コードインタプリタ機能を用いたGIFアニメーション作成の様子

⑤データ分析(未来予測)

 私は、このデータ分析について特に驚きました。時系列分析に欠かせないARIMAモデルなど、高度な統計学を用いた製品の寿命推定や販売予想などの未来予測が容易にできます。物がどれくらい持つのか、どれくらい売れるのかという予測は、データの具体性を増す上でも必要な作業です。しかし、そのような予測に用いる時系列分析は、モデルの選択など予測に適切な方法を考える必要があり時間がかかります。この機能を使えば、データをChatGPTが自ら確認し、適切なモデルを考えてくれます。また、エラーが生じた場合でも回避策を考え、短時間で解にたどり着こうとしてくれるのです。大変凄い機能です。もちろん、予測方法の妥当性に関しては人間が考える必要があります。しかし、データサイエンティストが行うようなタスクを実行してくれるので、データ分析を大幅に効率化してくれるものと考えます。この機能は、エンジニアや営業などデータを扱う全ての人に重宝する機能だと考えます。

図5 コードインタプリタ機能を用いたARIMAモデルによる市場規模予測の様子

まとめ

 ChatGPTの新機能「コードインタープリタ」は、データを活用する全ての人、営業からエンジニアまでにとって有益な機能と考えます。私自身、エンジニアとしての視点から見ても、この新機能は非常に魅力的です。コードの作成や修正、データの前処理、視覚化、分析といった一連の作業をAIが手伝ってくれることで、私たちエンジニアの負担を大幅に軽減してくれます。より高度な問題解決やクリエイティブな作業に、時間を割くことが可能になると考えます。有料会員しかまだ使えないので、月20ドルと少々のお金はかかりますが十分払う価値のある機能と思います。ぜひお使いください!
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