ステラおばさんじゃねーよっ‼️74.SNSとの距離感
👆ステラおばさんじゃねーよっ‼️73.シアワセノカタチ〜初100点 は、こちら。
🍪 超・救急車
カイワレ初連載【夢占い♡夢日記】(通称・ゆめ♡ゆめ)は好評連載中で、あのつぶやき以来、カイワレの知名度も日に日に高まっていった。
そう感じるのはSNSのフォロワー数の爆上がりと、投稿時のリアクション数の多さだ。
たまにSNSで投稿すれば、数百から数千のフォロワーが「いいね」ボタンを押し、コメントをくれたりする。
カイワレは今の状況に感謝しながらも、危機感を同時に持ちあわせていた。
きっと俺が苦境に陥った時に、この中の何人が俺を信じ、変わらず応援してくれるのだろうか、と。
そんなの、考えたって仕方ないのはわかっている。
それこそ興味本位だけでも成り立つ人間関係こそ、SNSの醍醐味でもあるのだから。
今はただ応援してくれる人や興味を持ってくれる人にしっかりと楽しんでもらえる作品を常に創出して行こう、と心新たにした。
SNSの雰囲気に呑まれず適度な距離感で、つながってくれた人と同じ感覚や感動を共有したいとも思った。
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梅雨も明け、猛暑日が連日訪れていた7月下旬。
小鳥遊家とカイワレは、同じ日に引越しした。
都心の中古マンションを購入し、住空間のリノベーションも終え、ようやくこの日を迎えた。
4月下旬から中古マンションの選定とリノベーションが同時にできる不動産会社を、知波と歩と共に探し廻った。
また小鳥遊宅の中古一軒家も、運良くとんとん拍子で買い手が見つかり、購入時より少しだけ色がついた価格で売却できた。
中古マンション購入のための頭金とリノベーション費用は、小鳥遊宅を売却した際に発生した金と知波の貯金を充てた。
それに加え、聖からカイワレが引き継いだ遺産の一部金を頭金に足した。
大袈裟に言うのならば、知波とカイワレと歩と聖の、4人世帯の新居となるのだ。
何社か見積りを取り、3人が選んだのは、ひかりの関連企業の不動産会社であった。
丁寧な対応と格安な価格は、おそらくひかりからの申し付けがあったに違いない。
いっそ引越業者もひかりの関連企業で…と考えお願いした。
「もちろん、大丈夫ですよ。いつもごひいきにありがとうございます♪」
ひかりの変わらぬ微笑みは真夏でも不変で、涼やかな風を感じさせていた。
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