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スノームーン

空を眺めるのは好きだ。

最近はネットでもテレビでも
事前に教えてくれるので
流星群とか惑星の接近とか
最低限、見逃すリスクは減っている。
あとは天候とか、時間帯とか
そのあたりで妥協したりしなかったり。

神話が絡んでいたり、歴史が絡んでいたり
今日の夜空に言い伝えがあったりするのも好き。
今ほど情報がなかった時代に
空そのものがカレンダーって
わくわくする話だと思うんだけど。

歯が溶けるような甘い言葉を囁ける彼は
まあまあのロマンチストなんだけれど
星とか月とかにまつわる物語とか
そういうのは興味がなさそうな感じ。
「ねえ知ってる?」とか
押して押して押しまくって
話題振ってくる人なので
たぶん地学的分野はすっぽ抜けてるんだと思う。

ただ、さすがに満月はざわつくんだろうね。
街灯なくらい明るい夜道が分かるように
月明かりしかないところで撮った一枚が
ポンっと送られてくる。

2月の満月って、スノームーンっていうらしいよ
教えてあげたらきゃっきゃと喜んでいた。
そのノリで小噺一本仕上がってしまったけど
映倫に引っかかりそう系だったので
心のうちに留めとこうと思う。

まだ、同じ場所から満月眺めたのは
一度だけだなぁ
今度会えるのいつ?は
私からは聞かないようにしている。

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