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麻雀技術マップを書いてみた。

麻雀強いってなんじゃらほい。と思ってる人は多いと思う。俺も本当にマジで嫌になる程麻雀が弱いので、常日頃思っている。で、Mリーガーの印象とかを書いてて思ったのだ。パッと見で「こういうことができるかどうか、が麻雀強い人と弱い人の違いだ!」というのがわかるようなものを作ってみたい。何でも一枚紙にして整理したくなる性というやつだ。

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で、さらっと思いつきで作ってみたのがコレ。上級者の方とかからのツッコミ、ダメ出しお待ちしております。麻雀の技術って(何でもそうかもしれないが)、基本的に簡単に覚えられて効果絶大なものから、段々と、習得や実践に物凄いエネルギーを使うけど、効果はちょびっと、みたいにレベルが上がるほどなって行くものだと思う。
なので、初心者はまずコレを覚えて楽しめるようになりましょう!みたいな解説が実際に効果実感できるコンテンツとして成立するわけだ。

一方で、当たり前のことがみんなできちゃう集団で差を出そうと思ったら、物凄いエネルギーをかけて細かい有利さを積み上げて行くか、勝ち以外のところで「実質勝ち」を狙うために自分しかやらないことをやるか、とかの厳しい感じになってくる。麻雀プロの方々はそういう世界で日々頑張っておられるわけですね、きっと。

図の中の一つ一つを自分なりに説明してみる(俺ができるとは言ってませんよー笑)。

5ブロック意識

麻雀は、基本的に4メンツ1雀頭を作るゲームだ(チートイ、国士除く)。最終的にそうしないとアガれないんだから、最初から「ここかここで頭を作って」、とか「ここで2メンツ」、とか、どこで部品を調達できるか意識しながら進めないと、最後に無理が生じてアガれる可能性が下がったり不良品ができてしまう。

リーチの強さ

迷ったら何も考えずリーチした方がお得。聴牌宣言してみんながビビってくれたら自分はゆっくりツモれるし、一発裏ドラで実質1.3翻だもんね。
待ち枚数がどうとか追っかけられたら困るとかそういう細かいことは二の次でもメリットがある強さ。ホンイツもお得さ的には近いものがある。

イーシャンテン形の把握

リャンメンリャンメン(含む完全イーシャンテン)、ヘッドレス(含む暗刻ヘッドレス)、くっつき(含む複合形くっつき)。このどれになるか、どれが広いか、どこが待ちになる可能性があるか、を判別できないと、リーチ回数がすごく減っちゃったり、ツモってきてからえーと、って手牌の中にツモ牌入れてみて、ハイハイリーチね、みたいな感じになって初心者丸出しでカッコ悪かったりする。
それぞれどんな牌姿かは、本買ったりググったりしてください。ここは完全省エネがポリシーです笑。
ちなみにMリーグ解説の土田氏は、暗刻ヘッドレスを完全イーシャンテンと解説していた(勘弁してください)。

ベタオリ手順

親が自信満々に勢い込んで「リーチ!」。自分の手はまだ2シャンテンでアガるの無理そう、って時にひたすら放銃を避けるために上手いこと切っていかないといけない。

・当然リーチ者の現物は通る、でも全員の現物ならなるべく取っておきたい。
・自分から4枚見えてる牌を跨いだリャンメン待ちは無い。周りがいっぱい切れてたらカンチャンも無い。3枚見えてるワンチャンスは序盤は当てになるけど、終盤だと信用度がだだ下がりだ。
・今通ったみんなにヤバそうな牌はさっさと追従しよう。
・序盤に切ってる牌の外側は結構当たらないぞ、その周辺の牌を持ってない可能性が高いからな。
・4、5、6の両方筋が通ってない奴は凶悪に危険だ。
・3、7はペンチャンでも当たるから、リーチ者が持ってる牌の組み合わせ的に当たる確率が高くてスジでも意外とヤバい。字牌はシャンポンか単騎しか当たらないからそういう意味では危険度が低い。
・リャンカンから切ることもあるから、リーチ牌の筋はそこそこ危険。
・別種の微妙な牌を何度も通すより、暗刻や対子の牌を勝負した方がトータルのリスクは少ない。
といったようなところを頼りに最適な綱渡りをして行く技術だ。

順位点意識

トップ取ったらオカだけで2万点違うんすよ。6000オールアガるようなもんです。ワンスリーで3着から2着も2万点。2着からトップだと4万点、役満すよ。アガりの価値に順位点組み込んで攻めを判断していきましょうって話。というか、コレを意識してくれないと、意識高い系の人たちはきっとモヤモヤしちゃうんだな笑。

押し引き概念

上の順位点の話も含むんですけど、自分がコレくらいの手をこのくらいの確率で上がれそう、というか都合上どのくらい上がりたいか認識していて、今から捨てる牌がどのくらい危険かを認識する手段も持っている。
・リーチ者に通ってるのは18スジの内何本? 表面的確率上、通ってるスジの数が多いほど、今から自分が切る無スジの牌は危険ってことになる。2−5ピンしか残ってなかったら、自分の手が高くても2ピン切るの考えちゃうよね。
・残りツモ数は何回?2シャンテンであと3回しかツモ無いんだったら、役満でも無理っぽいよね。自分のアガリ確率は終局が近づくにつれて下がる。
・危険牌あと何個切らないといけない?余剰牌が現物ばっかりだったらとりあえず現物切りつつアガリを目指せるけど、無スジ2本は、自分の上がり点と見合いますかね、といったような。
・場に赤含めてドラが1枚も見えてないぞ、放銃したときに持ってる確率高いじゃんヤバい的な。
・微差の2着で、アガればトップ、放銃しても2着キープできそうだから、全部押し!
・コレだけ通せばテンパイ料もらって連チャンできるから一回だけ押し!
という感じで(他にもいろいろあるけど)考えて損得を納得して捨て牌選択してるかどうかというところ。

待ち取り比較

見た目6枚捨てられてるリャンメンより、2枚捨てられてるリャンメンの方が待ちになるように進めるよね、とかそういう話。
枚数大差ないなら、端に近い方がアガれるよね、だって他の人がいらない確率が高いわけだから。あとノーマークの字牌とか、序盤切った牌の外側とか狙いごろ。あと染めてる人がいたら、その色は出にくいよねえ。

揺れないメンタル

麻雀は運ゲーだから何やってもうまくいかないツカン日もある。そういう時に、ニコニコと普段通り打ち、さっさと切り上げられるか、みたいなやつ。人間力か。
しかしダメ人間の俺は思うんだけど、ツイテナイ時にさあ、席入れ替えできないのって言いたくなるよねえ笑

形の認識

牌がいっぱい繋がってるとメンツがどうなっててどこに来れば嬉しいのかがワケワカメになることがありますね。そうならないようにパッと見て組み合わせが認識できる能力です。
・まず多面待ちの7枚形全部覚える
・4連形強いとか
・3457の7は強いけど、457の7は弱い、とか
・フォロー牌があるとか
・並び対子の処理とか
・12234は雀頭できやすいとか
・ノベタンのくっつき強いとか
・1245679→1切り(例のやつ)
・1234456778→7切り(一通やってるとこうなっちゃうやつ)
・ドラを使える形に寄せるとか
・3345667で6チー3切りすると上がりやすかったり
そういうやつ。

打点構想

配牌もらったよ、この手、何とかマンガンにならないかな?
えーとホンイツだと役牌どっちか重ねて赤引き必要かあ、一通はあと3枚ピンポイント引かなきゃだからキツイなあ、あら全然引けない、もうリーヅモチートイウラウラでいいや、みたいなやつ。

鳴き読み

他者のチー出し、ポン出しの形を遡って推測して理屈上通りそうな牌を洗い出す。
・上家がその周辺切ってたら、鳴いてないってことは通りそう?とか。
・24のカンチャンチーして1出しは4通る、とか
・チー出し、ポン出しの跨ぎスジがこういう時は安全とか危険とか。
パターンはキリがないくらいあると思うけど、自分がその牌どうしても切りたいっていう瞬間にそうそう巡り合えるかどうか、打ってる人の強さを信頼しての読みな部分もあるし、、、

山読み

チートイやってて5、6組目をツモりたい、6ブロックにしてる時にどっちのリャンメン残そう?、山に残ってそうなのはどっちだ?みたいな話。
・序盤2、3巡くらいまでに切ってる牌の周辺は持ってなさそう。二人が序盤に9ピン切ってて、もう一人が8ピンを切ってる、とかだと8ピン3枚いそうだし、ダマってたら切ってくれそう。
・中盤、誰かが切った役牌にポンが入らなかった。チートイの単騎の待ちごろじゃね?とか
・中盤手出しで出てきたってことは、周辺持ってるから、、、とか
・染めてるってことは、、、当然持ってるよね、、、とか
・内側からターツ落としてるってことは、そこ持ってなさそう、とか
・4枚見えの外側端牌使いにくいはずなのにみんなタンヤオ模様、とか
お上手な方はもっといろいろ理屈があるんでしょうけど。あまりこだわると暗刻持ちされてたりするのが諸刃の剣。

他者進行度の推測

親がキテる、ヤバいアンパイ持っとこ、とか今のうちにリャンメン固定しとこ、とかそういうの。
・もう端じゃないドラ切ってるやん
・リャンメン落としてるやん
・リーチに無スジ切ってるやん
ま、捨て牌の雰囲気とかによっても細かい着眼点がいろいろあるんでしょうが、そういうのを意識して打ってるかどうかってこと。

リーチ判断

リーチするかどうかを、いろんなパラメータで検討して納得してリーチしているか。

・序盤のリャンメン待ちだからツモれるでしょリーチ
・親だし、みんなオリてくれそうだからリーチ
・供託が3000点もあるけど役なしだからリーチ
・自分はトップ目で子のリーチかかってるし、ツモられても局進行おいしいからノーリスクでダマ
・点棒状況上、高い打点がどうしても必要だからリーチ
・自分の手を含めてドラ見え枚数が多いので、攻め返されてもリスクが少ないからリーチ
・自分の手が、2翻や3翻でリーチで十分高くなるからリーチ
・一手で2翻高くなったりアガり易くなる手替りがないからリーチ
・追っかけだけど、俺もう絶対降りないからリーチ
・オーラス微差の2着でリーチ棒出したくないからダマ
みたいな感じですかね。

ブロック読み

あれを手出ししたから、あの辺はメンツあるはず。あそこを鳴いてあの辺捨ててるからもうあの色のメンツはない。あの役牌持ってないと役がない、的なやつ。上級者ともなれば、見えない他者の手牌を山読みや危険度判断にも活用するという、、、

理牌読み、視線読み、ラグ読み

チーするときにトビトビでチーしたよ。染めてる人が左端から2ピン切って右端から9ピン切ったよ。79チーして左に3枚残ってたよ。役牌ポンしてまだ右端に1枚残ってたよ。捨て牌確認しないでツモってるよ。中捨てたら目が手牌追ったよ。毎回場に捨てられてる枚数数えてるよチートイすか。チー悩んでるってことは。
みたいなやつ。
こういうのはネット麻雀じゃなく雀荘とかで打たないと身につかないんですかね。あとネット麻雀のラグ読みとか、私は本能が拒絶するので無理です笑

精緻な押し引きフレームワーク

以上いろんな要素に、限られた脳味噌のリソースを最適配分するためのシステム化を行い、その中で自手牌価値と捨て牌危険度を適切に見積もり、結果的に得られるであろう最終得点期待値の最も高い選択を毎回実践できる枠組みを保持し続ける能力。
SuPhxとか強化学習し続けたらそういう感じになるのかしら。論文読んだ感じだとそこまでじゃないっぽいけど。


これから麻雀の記事とか書くときは、用語定義をコレに準拠しようかなと。
それぞれの技術要素でしっかりした本とか出してる方は大尊敬です。
俺はふわっとしたことしか書けないヘタレ初心者なので。





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