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クリチバ花祭り。着物をきて見世物パンダになる。

この見世物パンダのお仕事は、住んでいる寮から何人か、日系クラブのおばあちゃんに呼び集められてのものである。3月ごろにあった祭りでもやったのだが、「エキゾチズムとマチストに消費される女というもの」感がすごい。あからさまそう感じる機会もなかなか無いので貴重というか、なんというか。ゲイシャじゃねーよ、なんであんたらのために動きにくい服きた我々が食べ物もってこなならんねん。

などと考えながらニコニコと写真撮影におうじるなどしていた。

帰ろうとしたところで、現金がないことに気付く、朝はuberで来たので、財布がいらなく、すっかり忘れていた。出店していた知り合いに5レアルのバス代を借りて帰宅。


バスの天窓が換気のためにあいていた。青空、街路樹、飛ぶ鳥、たてもの。次々にいろいろいなものが通り過ぎていく。

写真も、映画も、窓も。世界は、私たちがとらえるには大きすぎる。一部だけ切り取られて初めて、ストーリーに解釈して理解できるようになる。

ふっと、白い月が見えた。まひるのしろいつき。いつもこれを見るたび、「うわあ」と思う。うわあ。感動でもなく、驚きでもなく。日食なんかのときも「うわあ」と思う。なんというか、宇宙だ。

サポート頂くと、家に緑が増えます。たぶん。