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かんじるブラジル(日記2018)

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ブラジル留学の日々。 パラナ州クリチバは、雨と公園の多い街。 予想してたブラジルとはちょっと違う、このまちの空気を感じたままに。
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#ブラジル

「おなじ話」からはじまる話

人と縁が繋がるときは、偶然がかさなってぽんぽんと進んでいく。 私が今付き合ている人と一緒になったのも、よくよく考えてみると偶然がいくつも重なってのことだった。 まず私が大学5年目にしていつもの気まぐれを発揮し、卒業を延長して留学することにしたこと。 それから家探しを友人の知り合いのブラジル人に頼んだこと。彼女はパラナ連邦大学の日本語科の学生で、学科のグループトークに「日本人の女の子が家を探しているのだけど、どこかありますか」と投稿したそうだ。それを私の恋人になる人が見て

かるい女になりたいな~

かるーい女になりたいです。 愛情深いことに定評のある私ですが(どこで)、最近、怒りの感情も同じくらいさらっと伝えたいと思うこの頃。 愛情も怒りも、さらっとずきゅーんと伝えて、さくっと忘れてしまいたい。 さくっと切った傷が治りが早く、 鈍いもので切った傷は治りが遅い。 同じように、潔く新鮮な怒りはそれほどの悪さはしない。 ためてためて燻って腐った怒りは、始末が悪い。 すぱっとさくっとさらっと。 さわやかでかるーい人に、私はなりたい。笑

12/15 ユバ農場3日目 台所仕事の日

サンパウロ郊外にある、ほぼ自給自足の日系コミュニティ「ユバ」に行った話です。 * 6:30 起床。 7:30 畑仕事。ネギの収穫、パセリの収穫と剪定、つぼニラの収穫。 9:00 台所仕事。この数日で玉ねぎのみじん切りが上達した。 11:30 昼食。自家製の納豆が出る。小学生のときから納豆が死ぬほど苦手。一度友人が作った納豆オムレツをうっかり食べてしまい「みほが怒ってるの初めて見た」と言われたほどだったのだが、あんまり粘りがなさそうだったので食べてみる。日本のものより

彼が「かわいい」と言わなくなったことを嬉しく思うワケ

それはこんなきっかけだった。 「かわいい」と「かっこいい」の違いを教えて、と彼に聞かれたのだった。 彼はどちらもポルトガル語の「Bonito」の意味で、単に女性に向けて使われるのが「かわいい」で、男性に向けて使われるのが「かっこいい」だと思っていたそうだ。 でも、私が彼に対して「かわいい」も「かっこいい」もどちらも使うことに気づき、どうやらそれまで思っていたのとは違うな?と気づいたらしい。 私も、ちょっと考えてしまった。そして、こんな結論を出した。 「かわいい」とは

【エッセイ】土地の記憶

ふと、考えてしまった。 どうして私はブラジルにいるのだろう、と。 「なんでブラジルに来たの?」 「なんでポルトガル語をしてるの?」 よく聞かれる。 決まってこう答える。 「ポルトガル語を始めたのは、大学受験でスペイン語科に落ちたから。スペイン語を志望したのは高校時代にパラグアイに留学していたからで、そのときはなんとなく、マイナーなところに行きたくて。」 「人類学ゼミで、卒論でブラジルでの日系新宗教の拡大について書いたんだ。それで日系社会に興味がわいて、ギャップイヤーも

アレキサンダーテクニークWSメモ

※とりあえずアップ、明日思い出せるように直す! 歩き回る 4つのポイント 首の長さ どこではじまる 顎関節 飲み込む筋肉 ペアワーク 一人寝かせる かかとを持ち上げる 片方ずつ1センチだけ 脇にずれる 膝と親指を持って内側にまわす 最大からもうすこしゆすゆす 3セット 反対側も もう一度足の方へ かかとを下からもちあげゆるゆるくるくる 肩周りのワーク 椅子に座らせる 肩甲骨の上辺から内側、下に向かい外、方の先まで指先でぽんぽん 肩甲骨の

人の国の文化に意見すること

久々にただの日常。 起きて、台所に降りて珈琲を淹れる。ブラックで飲むのがおいしい。終わってしまって残念。次は別のが用意してある。 思っいきり水回りを掃除して、すっきり。ずっと気になっていだのだ。 頭のどこかに気になっていることがあると、パソコンの頻繁にポップアップされる「Windows10にアップデートしませんか?」みたいな感じで、非常にわずらわしい。忘れたことにふと思い出して気が散るので、さくっとやるにかぎる。 「インディオのコスモロジー」プレゼンづくりに格闘。たの

10.19 Fri. パーティー

これは昨日の日記である。 12時半まで寝倒して、あわてて起きて学食で昼ご飯。その後モダンダンスクラスに行く。どうもからだが重い感じ。頭も晴れない。 帰宅、夜の「インターナショナルご飯会」の準備。おいなりに鮭ご飯をつめ、いんげんのおかか和えと夏野菜の味噌炒めをタッパーに入れる。私の作る和食はほんとうに茶色い。 ハンガリー人の男の子の家に集合。フランス、ベルギー、オーストリア、ぺルー、などなど、多国籍。こんなパーティー久しぶりだ。大学に入ってすぐのころは留学生たちとよなよな

10.18 Wed. 雨の日にはスイカ

もう2週間、雨が降り続いているだろうか。今日はお昼、すこし晴れ間が見えて、かとおもったら夕方はカミナリで、エレクトリカルパレードだった。 一昨日から生理で、からだの外も中も湿っぽい。とてもとてもスイカが食べたくなったのはそのせい?水を出すために。びっくりするくらい大きいカット4分の1スイカを買った。4等分でこの大きさなのだから、まるまるぜんぶだったらびっくりするくらい大きいだろう。 からだがしけて重いならスイカなど瓜科のもの、便秘のときはお米と葉野菜、アトピーでかゆみが強

いちねんかん

一年間の留学。 一年間は、丁度帰りたくなるくらいの時間。 行きつけのカフェが数件できるくらいの時間。 かりあげていたショートカットがボブになるくらいの時間。 大学外の知り合いが出来始めるくらいの時間。 シーツが毛玉だらけになるくらいの時間。 どこに行けばなにが買えるかわかるくらいの時間。 現地の言葉でエッセイが読めるようになるくらうの時間。 花屋が顔をみただけでいつもの花を包んでくれるようになるくらいの時間。

10/14 Sun.

3連休最終日である。とはいえ一日中雨で、家の中にこもる。 8時頃から寝たり起きたりを繰り返し、結局ベッドを抜けだしたのは11時すぎだった。恋人と過ごす休日の朝ほどあらがい難いものはない。 あさひるごはん。彼は珈琲をおとし、ポンデケージョの残りを温める。私はトーストを焼き、オムレツを作る。インゲン豆もそえる。Banda do Mar というブラジルバンドの曲を聴きながら食べる。「およげ!たいやきくん」にしぬほど似たメロディの曲があって、一瞬カバーかとおもってしまった。 す

10/11 Thu. 約束

日付けを打ち込む際、9、と打ってしまった。いまだに9月気分らしい。セプテンバーさんはとうに去ったはずなのに。 朝起きると、隣に恋人がいた。夜一緒に寝付くのもすきだが、一人で寝ついて朝起きたら恋人が横にいるのも好き。 朝食のあと、彼はばたばたとギター教室に遅刻していった。私は自分は割と授業をさぼるくせに、彼には行きなよ~、と言ってしまう。基本的に、自分は棚に上げ祭りである。 ここ数日、雨続きで部屋がしめっぽい。カビが気になって、風呂場の大掃除をした。 昼食に、ほうれん草

10/10 Wed. 空が落ちて始まるせかい

いい目覚め。ゆるゆるまったりした午前中。 ヤノマミという人々の、シャーマンの手記を読んでいる。昔話を聞くような感覚。「空の落下」という題。世界は空が落ちてきてはじまったそうだ。 その手記の中で、シャーマンが「白人たちは非論理的で、全く先のことを考えておらず、目先のことしか見えていない」と言っていた。きっと、これは始めに彼らと接触した白人宣教師たちも、おなじことを彼らに思ったに違いない。どの文明も、それぞれの文脈のなかで明確に論理づけられている。だから他の文化に対して「非論

9/25

ここ5日程、私はよく頑張ったと思う。 土曜日はお祭りの手伝いをし、日曜日はアルバイトのお仕事をこなし、月曜日はプレゼンの準備をし、今日はプレゼンだった。あー頑張った。 夜、寝るのが1時間遅れると、翌日の午後がまったくだめ、まったくだめ。なので今日の午後の授業はさぼった。 果物を買い、花屋によって帰宅。赤、ピンク、紫の濃い色の花ばかり買った。 夜ごはんは和風。日本のお米を炊き、わかめのお味噌汁に出汁巻き卵、ブロッコリーのおかか和え、黒豆。こうして作っていると、本当に日本