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【遊】野球のはなしをしよう

   令和4年シーズン。今年に関して言えば、野球の話にふれることは、夏を前にもうないと思っていた。強がり半分で言うならば、開幕から二ヶ月、順位表をいちいち確認するような煩わしいこともなく、せいせいしているところだった。

   なんの話かといえば、野球の話。
   わが阪神タイガースの話。

   なので、興味のない方は、ここでサヨナラ。

   本来なら、7月を前に、順位などは二の次なのだが、今年はすでに首位ヤクルトが貯金24、2位の讀賣に11ゲーム差(6/28 11時現在)の独走体制。ようするに、ヤクルトが11連敗して、2位チームが11連勝して、やっと並ぶわけで、本来、それは数字上の話なので、現状、まず、ない。俗に、5ゲーム差をひっくり返すだけでも、ひと月はかかるといわれているので、もう、秋口の話だ。

   そんなペナントレース、阪神タイガースは開幕9連敗から、勝ったり、負けたり…ではなく、時々思い出したかのように勝っては、負けつづけの最大借金16。5位に15ゲーム差をつけられていた時期もあったので、4位という順位はともかく、借金4は、なかなかの追い上げだ。

   なので、このタイミングでしか、野球の話はないかもしれない。

   野球に限らず、スポーツは本来、勝ったり、負けたりするものだ。これが、試合の中、選手に目を向ければ、失敗するのがスポーツだ。こと、幼少期から応援している、わが阪神タイガースにいたっては、この、勝ったり、負けたり、が、むしろ「負けたり、勝ったり」するほうだ。

   勝ち続けること、負け続けること。
   打ち続けること、抑え続けること。
   そんなことは、まず、ない。

   さっき、順位は関係ないと言ったが、負けが混んでいれば、まずは勝率5割。5割になれば、プラス1勝の貯金1。勝ったり、負けたりしながら、それを増やしていくと、自ずと順位は上位になるはず、もちろん、チーム運営上、上位チームにエース級の投手をぶつけていくということはあるが。

   肝心なのは、連勝が止まったとき、好調に翳りがみえたとき。次の一手をどうするか。どう、ふんばるか。どう、キープするか。どう、立て直すか。

   野球のそんなところが好きで。
   それが、なかなか思うようにいかない、阪神タイガースが大好きだ。
   自分そのもので、人生そのものじゃないか。

   6月最終節。シーズン折り返し。
   ひとり旅のヤクルトスワローズは遠目に見えないが、どう、自分たちの野球をするか。

   今年は夏が、異様に早い。
   シーズンの進みも、異様に早い。

   そして、暑い。熱い。

書くことは、落語を演るのと同じように好きです。 高座ではおなししないようなおはなしを、したいとおもいます。もし、よろしければ、よろしくお願いします。 2000円以上サポートいただいた方には、ささやかながら、手ぬぐいをお礼にお送りいたします。ご住所を教えていただければと思います。