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【茶】緊急指令、青草茶を煮出せ。


   梅雨明け前、天気予報では最高気温35℃を伝える。それに加えての宿酔。昨夜ゆうべの酒が汗になって、補う水が、また、汗となる。よし、煮出すしかないな。と、5リットルの小さな寸胴をガラガラと出してきて、台湾の街角でお馴染みの、青草茶を。
   食べ過ぎ、飲み過ぎ、熱帯の熱さに、何度助けられたであろう、青草茶。わたしの好みは、無糖、少凍。ほぼ日本語だね、砂糖無しの、氷が少し。なんだけど、高確率で砂糖が入ってくる。
   台南駅近くの東菜市の阿姨おばちゃんには、Qīngcǎo cháの発音を出来るまで直された。噺の稽古とまるでおなじ。
   青草茶は鳳尾草、黄花蜜菜、薄荷、仙草乾、珠仔草をつかった、漢方茶ですっきりとした清涼感がある。
   そうだ、今年はもう、4月の1日にこの暑さを肌で感じたのだった。で、台南の街角でもとめたのが、この青草茶。
   いかんせん、三畳の台所で4リットルの湯を沸かすのは、ただただ、暑い。だいたい、3リットルから5リットルの湯で、10分煮出すと青草茶ができあがる。それを、1リットルの水筒に入れて持ち歩く。もはや、熱帯の東京のしのぎ方。

書くことは、落語を演るのと同じように好きです。 高座ではおなししないようなおはなしを、したいとおもいます。もし、よろしければ、よろしくお願いします。 2000円以上サポートいただいた方には、ささやかながら、手ぬぐいをお礼にお送りいたします。ご住所を教えていただければと思います。