8.1 きょうおもったこと
禁酒
わたしではありません。
仲間の林家はな平がです。
真打になるまで禁酒するそうで、その最後にわたしの家を選んでいただいたそうです。
光栄です。
光栄か?
考えてみますと、落語には禁酒する噺がいくつもあります。禁酒というよりも、断ちモノだったり。そして、禁酒できたり、できなかったり。
きのう、脱線につぐ脱線で、『芝浜』の噺がおしまいまでできたやら…できてないでしょ。あ、きのうっていうのは、そのはな平がうちにきて、おじさんふたりで酔っていく態(さま)を、4時間配信いたしました。誰のためにって感じもなくはないどころか、ありますが。
そこで、酒を断つのと『芝浜』のはなし。
わたしはこの噺は演りません。それは昨日も話しましたし、ここでもいつかお話ししているとおもいます。なので、理由は割愛。
では、『芝浜』を演る諸藝人のみなさん。
魚勝に禁酒をさせておいて、自分は少なくとも、この噺をネタおろし(初演)する時ぐらい、お酒を断ちましたよね?
と、わたしは問いたい。
ん〜、四代目師匠のときはどうだったか。
なので、断ちモノをする噺。例えば先にあげた『芝浜』であり、『素人鰻』であり、ま、どちらも酒ですが、こういう噺をするときのために、はな平はなにかを掴んでもらいたい。いや、掴めるでしょう。なんだって、経験です。
わたしは禁酒を考えたことはあります。
禁酒をしたことはありません。
禁酒を考えない酒飲みは愚かだが
禁酒をする酒飲みはもっと愚かだ
古代の遺跡の壁に、きっと書いてあるはずです。
はな平、早く真打になっちゃえよ。
書くことは、落語を演るのと同じように好きです。 高座ではおなししないようなおはなしを、したいとおもいます。もし、よろしければ、よろしくお願いします。 2000円以上サポートいただいた方には、ささやかながら、手ぬぐいをお礼にお送りいたします。ご住所を教えていただければと思います。