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【食】どれをとっても呑める弁当

登利平/高崎駅

きのうのひと口と一杯。

なにもなければ、在来線ので帰る。「早いこと」にお金をかける時代に、時間をかけて帰る。帰り道も、また旅だから。

車窓を眺めたり、飲んだり、本に目をおとしてみたり、飲んだり、居眠りしてみたり、飲んだり、飲んだり、飲んだり、飲んだり…。

あまり、食べない。

食べることは好きだし。食べるものに、ひと一倍ああだのこうだの言うくせに、あまり、食べない。ちょっとつまむぐらいだろうか。

列車での旅に、駅弁はつきもの。つきものだけれど、いかんせん高い。弁当を買って、列車に乗るということはあまりないけれど、買うなら、駅弁より弁松か、蒲田の鳥久が、崎陽軒のシウマイ弁当か焼飯弁当、まぁポケットシウマイにビールがせいぜいだけれど。それに、群馬には登利平がある。なんたって上州御用だ。

・上州御用 鳥めし弁当 松 830円

これ呑める弁当。ごはんまで、しっかり呑める。めし、半分残そうかなって、ちびりちびりやっていると、結局アテにして呑んでしまう。タレが甘くなくて、キリっとしているところがいい。海苔がいい、炙った香りがいい。つけものが、また、いい。胸肉の計算された薄さ、もも肉の旨味、どれをとっても呑める弁当。


書くことは、落語を演るのと同じように好きです。 高座ではおなししないようなおはなしを、したいとおもいます。もし、よろしければ、よろしくお願いします。 2000円以上サポートいただいた方には、ささやかながら、手ぬぐいをお礼にお送りいたします。ご住所を教えていただければと思います。