クリニックのオーバーシュート後対策

4月1日に厚生労働省のクラスター対策班代表、西浦博教授がツイッターで、

「戦争状態になっても冷静でいられる気持ちの準備をして下さい。見たくない未来が待っているかも知れません。僕と僕の好きな若手たちが今までできたことは結果論として可能な限りの時間稼ぎ、というだけになるかも知れません。これまで日本で見られなかったレベルの流行に成り得ます」とツイートされました。

事実上の敗北宣言ともとれるツイートです。

そして、昨日の朝の発表によると、

このままの状態が続けば、1日数千人の感染者が出るオーバーシュートは避けられないが、もし、今(遅くても来週前半まで)、欧米並みの緊急事態宣言、ロックダウンを行い、人の接触を8割減らせれば感染者が減少に転じるかもしれないという試算を発表されました。

そして、昨日、小池都知事も緊急事態宣言が出されたときの東京都の対応を説明されましたが、

昨日午後の参議院本会議の質疑で、安倍総理は、緊急事態宣言について、

「現時点ではまだ全国的かつ急速なまん延という状況には至っておらず、ぎりぎり持ちこたえている状況にあるが、必要な状況になれば、ちゅうちょなく、緊急事態宣言を行う考えだ」と、述べられました。

のんびりです。。。

今(遅くても来週前半まで)が効果的な緊急事態宣言、ロックダウンをする最後のチャンスなんじゃないの???

と思いましたが、仕方ありません。。。

朝日新聞によると、東京のロックダウンを1ヶ月実施した場合の経済損失は3.5~5兆円(南関東で約9兆円)になるとのことです。

そして、ロックダウンした他の国々の状況をみていると、だいたい期間が延長されていますから、日本もロックダウンした場合、期間が2ヶ月、3ヶ月と伸びる可能性があります。

そうすれば2ヶ月で最大10兆円(南関東で約18兆円)、3ヶ月で15兆円(南関東で約27兆円)。。。

先日、2020年度予算が100兆円で閣議決定されました。

そして、その予算をまかなう税収が60兆円。

40兆円が国債発行と税外収入でまかなわれるわけですから、現時点で借金がおよそ40兆円。

さらに東京ロックダウンで毎月5兆円(南関東で約9兆円)の借金が積み上がっていきますので、

決断し切れなかったのでしょう。。。

この判断が今後どういう結果になるかわかりませんが、仕方ありません。。。

こうなってしまったからには、もし、来週の前半までに緊急事態宣言の発令、ロックダウンが行われなければ、オーバーシュートする可能性が高くなりますので、先生には今のうちにオーバーシュート後、先生、スタッフが安心して働ける環境づくりを考えていただきたいのです。

例えば、

熱のある患者は来院前に必ずお電話いただけるようホームページに告知し、来院いただくのが難しそうなら、適切な医療機関をご紹介する。

患者が院内に入る前に非接触式の体温計で体温を測り、熱のある方は診療をお断りする。

院内ではマスクの着用をお願いする。

窓のない完全個室のクリニックではドアを開けてパーテーションなどで隠して、密閉空間をなくす。高性能な空気清浄機を各地に設置する。

患者どうしの感染を防ぐために動線の分離を考える。

スタッフルームの換気をしっかりし、密閉空間にしない。スタッフの休憩時間をづらして、密集、密接を避ける。

そして、マスクの着用は当たり前として、やり過ぎかもしれませんが、ドクター、スタッフは患者からの飛沫、接触感染を防ぐために防護服、シールド付マスク、サンバイザー、防護メガネ、使い捨て手袋などを装着する。

患者と診察券やお金のやり取りをする受付も、使い捨て手袋を装着するのは必須かなと思います。

これらは今ならまだamazonで売っていると思いますので、今のうちに念のため購入されることをお勧めいたします。

いづれにしても、今のうちに先生、スタッフの命を守るため、安心して働ける環境づくりを考えてください。

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