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職業訓練校から退学勧奨を受けた話

この記事は3分で読めます。

職業訓練校における人間関係の留意事項など実際にあった話を記載してます。

要約:
学ぶ場所に学ぶ気がない人がいる。
人間関係のトラブルに巻き込まれた話です。

様々な過去を背負う人々が集う職業訓練校

職業訓練校に入学して、生活が一変した。
何十年ぶりに学生に戻ったので最初は学ぶ楽しさでいっぱいでした。

何よりも様々な過去を持った、年齢層の広い学ぶ同士との出会いは新鮮でした。

大学を卒業して2、3年の者、同世代の氷河期世代の者、FIREに成功しセカンドライフを求める者、本科目の上位資格であるキャリアコンサルタントを目指す者、キャリアの相談員としてキャリアカウンセラーや就労支援を目指す者。介護離職した人、精神疾患を患い前職を退職に追い込まれた者、障害を持っているが懸命に生きる者、ひときわ際立ったのは、学びの校舎にふさわしくない輩(ヤカラ)丸出しの者までいた。

北斗の拳/集英社/©武論尊・原哲夫

普段、サラリーマン家業が長くしてたら接点が持てないような貴重な多種多様な同士と机を並べて学ぶ。大学のようなアカデミックな感じとはまたひと味も違う場所が職業訓練校なのです。全員の目標はあくまで就職に有りつけ技能を習得する場なのだ。

学生生活は時間が巻き戻る感覚より使命感が優先された


まず、最初に驚いたのがテンション上げ上げの講師に面食らった。ものすごい大太刀周りをするアサーション力[相手を気遣い身振り手振り]の高いノリについていけなかった。私自身が新人研修などで講師を努めた事もあったのだが、プロの講師とはこういうものなのかと違いを感じてしましました。

テンション⤴⤴の講師

大学や専門学校の講師は教壇に立ってじっくり、しっとりと熱弁であったり、カリキュラムやテキストを読み解き、質疑応答を繰り返して学びを深めていくが、一方の訓練校は実技やグループワーク、課題ポートフォリオが中心になって進んでいきます。

訓練期間が定まってるので講義は急ぎ早に進んで行く。テキスト教本を事前に一読して、ある程度は頭によぎる程度は抑えておかないと講義の時間はあっという間に過ぎ去ってしまう。初めて専門分野以外の学びとはこうも難しいものだと痛感しました。

私の場合、子供たちの学費養育費がかかってる上、入院費や治療費で貯金も残り少なくなってしまってる。是が非でもこのスキルを習得して就職に漕ぎ着けなくてはいけないのだ。このような思惑があり、何処か張り詰めた緊張した自己防衛本能でいっぱいになっていました。w

慣れない机を並べての学生時代に戻ると同時に未来への切符を勝ち取るという使命感が勝っていました。この肩に力が入った状態が事件を引き起こすことになったのです。

事件が起こる

ある三人一組のワークショップをグループになって課題に取り組んでいた時、Fさんと一悶着があった。

内容は説明理解の不一致だ。

Fさんの言ってる事が私の頭では理解ができないので、「いまいちわからないな~」と言い放った。Fさんは親切心から概念的な事を含めて説明をして頂いた。それでも私にはわからなかった。


「うーん、悪いけどわからない。」
Fさん
「なんでわからないのかな~概念的な事なんだけど。。」

こんな感じで説明を何度されてもわからない。行き違いの応酬となった。
私には経験値が少ない事で、”言葉の説明では真意を理解できなかった”のではないかと今は思っています。

このおっさん二人のやり取りが3人一組のうち一人の女性が男性の押し問答が恐怖を与えてる、不快感を与えたのだ。

ビジネスシーンや商談ごとにおいてはごく当たりやり取りでさえ、職業訓練ではデリケートなシーンに様変わりしてしまったのだ。社会人経験のある男だけの組分けであればおそらく問題にもならない。

呼び出されて退校勧奨を受ける

校長と教務職員に授業カリキュラムが終了した後に事務室に呼び出せれた。

事件のあらましを知る由となり、単刀直入に「退校して頂く」と宣言された。同時に一通の書面も用意しており一読するように言い渡された。

“本校の講義内にて講義の妨げになる行為、不快な行動をする場合は退校に処す”

続けてこうも切り出した。ある二人の人物による嘆願があった。私を「この学校には居てほしくない」と依願されたとの事。意見齟齬で対峙したFさんとは別に一人ではなく二人から嘆願された以上は不本意だが処遇を決めなくてはならない。

当事者からの申し出なら穏便にできたが別の二人なので貴方をこの学校に置いていくわけにはいかない。」「悪いが名前をお伝えすることはできない。」開口一番に経緯状況説明など聞き入れる隙などなかった。


言い訳や経緯を説明するのも私は面倒くさかった。訓戒の脅しでもあるようにも感じ取れたので私は引くしかないのである。お灸を据えて大人しくさせたい意図も汲み取れた。

私は「わかりました、近日中に進退を表明します。」とだけ回答して事務室を出た。

犯人探しするほど余裕はないがすり減る精神

グループワークの一件がトリガーになってるのは間違いない。意見の行き違いがあった当事者のFさんとは席が隣なので人物像はおおよそ掴みかけてる。親交も深めつつあるし学校長に退校させろとまで依願するとは到底思えない。誰かが入れ知恵をし、学級を飛び越え学長に私を排斥するように動いたのであると推論を立てた。

事実として少なくても、訓練校という学級組織から私を排除したい、ないしは陥れる悪意を持ってる人物が2名いることは確かなようだ。この策謀をめぐらせ退校勧奨の依願へと持って行った人物達がいることは確かだ。

悩んでも仕方ない。一旦、講義や学習に集中するように自分に言い聞かせた。とはいえ、人間関係が拗れるのは厄介だなと初めて思った。犯人探しに時間や労力をかけてる暇はないのであったが慣れない勉強で毎日が疲労困憊になっており、さらに余計な神経を使って摩耗したのを覚えています。

ゴミのようなコミュニティの形成

私はこの方人間関係で悩んだことなどほぼない、人間関係のトラブルとは無縁で生きて来た。あくまでもサラリーマン時代ではそうだった。そりの合わない人物もビジネスライクではあっても上手くやってこれたはずだったが私はコミュニティにおいて初動所作を間違えたようだった。防衛機制が強くなり過ぎたあまり印象が悪いのであったと今は思います。

 大なり小なりの集団になればそこのコミュニティでの居心地を求めてグループを形成したがる。人は誰しも意識化で区分レイヤーを設け、自分と他人を線引きをする。それ事態は悪くないが、自身の線引きの中で自分にとって有益か否かだけで認知判断の行動を起こす人達がいる。運の悪いことにそれに当たったのだ。人間関係のヒエラルキー争いに巻き込まれたのだ。

私のクラスには太鼓持ちが現れて取り巻きを形成する人が出て来たり、クラス内に従属関係を強いる者が現れたりした。おそらく私はそれに巻き込まれたのだ。私を排斥したい連中がいることだけはわかった。実にくだらないと内心思ったが自分が蒔いた火種で後の祭りであった。私が印象だけでなく心底行動から変わらなければならないと肝に銘じた。

職業訓練校は邪推なる人々も紛れ込んでる

学園生活やママ友などの人間関係が上手くいかないで思い悩む人の苦労をこの年になって初めて味わった。このような陰謀渦巻く手の込んだ嫌がらせを受けたことなどなかったが訓練校という世界では一般社会の常識今まで私が生きてきた社会コミニュティと違う人種がいるんだと思い知った。

職業訓練校は純粋にスキルや学びに来てる人以外もいるという事をこの記事の読者に伝えたい。給付金目当てだけの者もいれば、時間潰しの者、自己肯定感を高めたいだけの人がいてもおかしくないのである。相手が気に入らなければ嫌がらせをする人達もいる事を知ってもらいたい。

職業訓練校の学級(クラス)ガチャ

 職業訓練校は学校ではない。ビジネスとして成り立ってるのだ。正しく選考試験の面接でフィルターが機能してれば”就労目的の学徒が募る”のが普通である。しかし、実態は定員を満たす就職できそうかどうかの判断だけである。私の開校講座はどうやら違ったみたいだ。

 募集人員に満たないと開校ができない事情があるのだ。そのため、就労目的の”学生の質”のブレ幅が生じてしまう。まずは人数を確保が優先されてしまい、学級(クラス)ガチャが誕生してしまうのである。ガチャは当たりだったのかハズレだったのか人それぞれに感じるが私にはハズレだと思っています。


同時期に1ヶ月先行してる隣のクラスには輩(ヤカラ)や太鼓持ち、派閥形成など皆無。学びを志す成熟した者だけが募っていたように見受ける。場を支配したい人はまずいない。本来の学ぶべき者が募る形が壁を隔てた隣室には存在してた。  

※卒業した今だから思えるが、かけがいのない仲間同志も出会えたが今回のガチャは客観的に見てハズレだ。

葛藤する数日

結局は自分が蒔いた種であるので私に非があり態度を改めなくてはならない。まずはどうするか、訓練校を辞めたい気持ちが何度も襲いかかる。講義のスケジュールは次々と消化して行って悶々とするが気持ちの整理がつかないまま年度末の休暇に入ってしまった。進退を決めなくてはならないからである。


一人の青年が私を鼓舞し支えてくれた

そんな鬱屈とした状態を気にかけてくれる青年がいた。

青年
「どうですかガス抜きに一緒に美味しいものでも食べに行きましょうよ、言いたいこと何でも聞きますよ」

と声をかけてくれたのです。

訓練校を辞めるかどうかのせめぎ合ってる私に気づいてくれたのが嬉しかった。私は誰かに聞いて欲しかったのだ。

私「焼く肉でも行きますか!どう?」
青年「流行りの焼肉ライク行った事ないんですよね、行きましょう!」

年の瀬におっさんと青年、親子に近しい男達が焼肉屋に向かった。

私は何処か張り詰めた糸が解けるように人間関係の気まずさの愚痴を吐き出した。そして、まだ、学校をやめようか悩んでる事を吐露しつつ肉を焼いていった。

彼はただただ愚痴を聞き続けてくれた。

青年
「辞めることないですよ。続けましょう。」

「退学勧奨喰らってるんだよ〜、学校辞めるしかないじゃんか〜」

「やめさせろって依願した二人って誰だよ〜気になるわ〜」

青年
「忘れましょう、当事者のFさんも気にしてないですよ。多分。」

「途中で退校したらクラスが寂しくなりますよ、最後まで頑張りましょう。」


「やめろって言われて、図々しく学校行くのやだなー神経図太くないよ〜」

青年
「Fさんとはその後上手くやってるじゃないですか〜、後の二人って誰ですかねー」
「ここで学校やめたら後悔しますよ」

こんな感じでやり取りが続いた。
この愚痴を聞いてもらっただけで、私は何処か吹っ切れた感じもした。

ここで嫌がらせに負けて訓練校を辞めたら相手の思う壺だ。何よりスキルすらまだ習得していない。

年明けの決断

退学を言い渡されて学校に向かうのは正直しんどい。葛藤が続いた。それでも、子供達の学費のため、自分の未来のために学校へ行き続ける決断をした。



年明けノコノコと教室に入り、講義初っ端に皆の前で、私の態度が不味かった事を素直に詫びた。そして肩の力が抜けて本来の私に戻ったような気がしました。

その後吹っ切れた私に対してFさんも私が本来の姿に戻って来たことをいち早く気づき、私の失礼な態度を咎めることも無かった。

私は彼らによって救われたのです。

その後は当事者Fさんと青年とも親睦が深まり、同志とも言える絆を得たことは宝となりました。退学勧奨を受けたにも関わらず、志ある仲間に出会いめげずに学校に通い続け無事に卒業まで漕ぎ着けることもできました。

就職先が決まらないまま卒業式を迎えてしまいました。ピエン。

まとめ 

職業訓練校の学級内には学業やスキル習得以外に様々なトラップがある事、学級ガチャが存在する事を伝えたい記事でした。特に腫れ物に触るほどデリケートな人間関係が生じたり、ヤバイ人が紛れ込んでるリスクがあることを知っておいてください。

職業訓練校へ入学する人へのアドバイスでした。

便所の落書き


よし⚫︎け ま⚫︎さん、お前だよ。素行も悪いが人間性も腐ったミカンのような奴だな。どこにいっても腐った奴は腐ったままだ。


ただのオッサンの備忘録ですが、応援コメントなど頂ければ励みになります。