12時間労働の末に高尾山に登って日の出を見て箱根でラーメン食べた。
分かってたことだが投稿をすっかりさぼってしまった。
実際今もタスクが死ぬほどやばくてこんなことしてる場合では絶対にないのだが、この圧倒的にふざけてて楽しかった年末年始の過ごし方を言いふらしたくて仕方がないので手短に自慢だけ書きたい。
私は今20歳である。若さを実感したい。
というのも、あそびかたが老けているのだ。いい温泉に入りに行きたいとか、おいしいもの(酒と肴)が食べたいとか、寝たいとか歩きたいとか。
もっともっとアクティブで疲れてへとへとで倒れこむように寝る!みたいな、今だけの丈夫で若い身体をフル活用した遊びがしたい。ヒッチハイク日本横断とか、夜通し制作活動とか。今のままだとなんだか持て余してる気がする。もっと無理してもっともっとあほなことがしたい!
そう思った私が手っ取り早くできそうだと思いついたのが労働である。やったことがないくらい沢山はたらいてお金を稼いでみれば、無理した!疲れた!このお金で楽しいことする!となれるのではないかと考えた。
そこで、短期で居酒屋のバイトを年末年始にはじめ、普段のパティスリーのバイトも年末年始になると忙しくなるのでがっつり7-8時間、これを一日にやってみた。
すると12月31日、私の一日の予定は、朝9時から16時までパティスリーで働き、そこから2時間で秋葉原に移動し、18時から23時まで居酒屋バイト、ということになった。するとどうなるのか。秋葉原から私の最寄までは一時間じゃいかないので、電車の中で一人で年を越すことになってしまったのだ。
ここから自慢である。
そんな私を哀れに思ったのか陽が秋葉原まで迎えに行くから一緒に年を越そう、といってくれたのだ。
しかし我々お互い実家暮らしで、夜を一緒に超すならホテルに入るかカラオケオールナイトか、どちらにしても年末年始は埋まってるし値段も高いので、会っても途方に暮れるのでは?という話はあった。
そこで私の若い遊びがしたい精神が思いついたのは登山だった。どうせなら夜通し山を登って初日の出が見てみたい!
23時にバイトを終えて秋葉原の電気街口に向かうと陽が立っていて、なんだかうれしくって楽しくって飛びついた。
そのテンションのまま私はコンビニで缶のお酒を二本くらい買って(強くもないのに)飲んで陽にからんでしかも一緒に食べた寿司のおにぎりでだいぶ嫌なにおいがしたらしくけっこう嫌な顔をされた。ごめん。悪かった、。そんなことをしながら東京駅に向かって歩くうちに年が明けた。
そんなあほすぎて使えない私の山に登って日の出を見たいという願望を叶えるべく陽は高尾山までの行き方を調べたり快速電車の予約を取ったり、ごりごりに働いてくれた。
足取りのおぼつかない私を連れて、高尾山の永遠に続くような急な坂道を上る。周りはそんなに年が変わらない大学生くらいの若者が多く、きっとみんな私みたいなあほな気持ちでこんな深夜からのぼりだしたんだろう。そばを食べたり団子を食べたりしながら、山頂は入場規制がかかっていたので途中の寺まで行っておみくじを引いて朝日が上るのを待った。
上ってくるとすでに座れるゾーンはいっぱいで、私は足が悲鳴を上げているのを感じながら凍えそうな気温の中で「これだよ、これ///」とマゾっけを発揮しひとり興奮気味に立っていた。日が昇るころになると、みんな立ち上がりだし、私にはどう背伸びをしても朝日が見えなかった。すると陽が途中のところまで下りた方がよく見えるかも、と言い、空が白みだす中大衆と逆方向に下山を始めた。するとほんとうに空が開けて、立ち止まり禁止の坂の途中で白い空と、光があたり稜線が美しい山の峰と、冷たい空気の中でピンクとオレンジの温かい陽光の日の出の景色が見えたのだ。
スマホを持って手をのばす人ごみの中を、陽と二人でケーブルカーに混む前に乗ろう!という強い意志で進んでいった。残念ながら私のスマホはクリスマス前からお陀仏になっていて、いまだにお金がなくて新しいものを入手できていなかったので、写真はない。まぁいい。またきっと行けるから。
そこから新宿まで戻って陽がとってくれたロマンスカーでぐっすり眠りながら箱根に行き、陽お勧めの手打ちラーメン屋で角煮ラーメンを食べ、配ってた紹興酒で喉を潤し、陽おすすめの箱根湯陵で徹夜の身体をあっためた。箱根をぶらぶら歩いて、マイマイして、18じくらいに解散になった。
温泉と、お酒とおいしいものと、きれいな景色と、睡眠。
結局これが一番いいのだ。
星
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