SNSで見かけて気になっていた『ゴーストワールド』を見てきました。
あらすじ
2001年に公開され、今回リバイバル上映されていたこの作品はダニエル・クロウズのコミックが原作で、映画はアカデミー賞の脚色賞にノミネートされるなど高く評価され若者を中心に大ヒットしました。
時代は90年代のアメリカ郊外で高校を卒業したばかりのティーンの物語。
高校時代はみ出し者同士で大親友だったイーニドとレベッカは、卒業したら一緒に住む計画も立てていたほどの仲。そして卒業後、大人の世界に足を踏み入れたばかりの2人は自分の居場所を見つけようと葛藤する。しかし社会に順応しようとカフェで働き始めるレベッカに対して、イーニドは変わらず反骨精神丸出しで映画館で仕事を始めても上手くいかず、新聞の出会い系広告がきっかけで出会った中年男性のシーモアと奇妙な友情関係を築いていく。次第に価値観がすれ違い始めて距離が空いてしまう2人を追っていくストーリー。
印象的だったセリフ3選
1つ目
2つ目
3つ目
感想
感じたことのある数々の葛藤に感情移入して、とにかく終始むず痒かったです。私自身は社会と折り合いをつけようとするレベッカよりの人間だと思っていたけど、こじらせているイーニドとシーモアに共感した部分があまりにも多い。
イーニドと私の共通点はなんだろう?と考えていたのですが、まさにその答えに繋がる、テリー・ツワイゴフ監督がイーニドを分析している記事を見つけました。
全く同じというわけではないけれども、20年以上前に公開された映画にも関わらず、現代でも共感できる普遍的な葛藤や生きづらさがあることをどう受けとめるべきなのか、考えさせられます。
テリー・ツワイゴフ監督のインタビューではコミックでは映画の解釈や脇役だったシーモアを劇中で中心人物に追加した理由について語られていて、とても面白かったです。気になる方はぜひ。