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学校教育法改正の転換期?今こそ全日制4年制高校の設置を! ー教育論②ー

こんにちは😀

今回は教育論②ということで、前回に引き続き考えを深めていこうと思います。

時代が経つにつれて、求められる知識、技術、考えが増えていきます。現に「情報」が共通テストに新たに加わりました。

しかし、私立高校を務めていた際に強く感じたことは、「進学校は勉強量が多い」ということと、「そうでない学校は方針が定まっていない」感じでした。特に進学校の方は「毎日勉強漬け」という感じで、学生は土日休みでカラオケに行ったり、友達の家に行って遊ぶ、といった行為を許さない如くに課題を出されます。当時、私は教師側の立場で見ていましたが、「ここまで勉強をさせる意味はあるのか?」と「もっとゆとりあるものが本来の教育なのでは?」と思いました。また、教師側も「毎日課題のチェックは誰に責任があるのか?」という議論を毎日繰り広げられていました。さらに、私の知り合いの教師は県内一の進学校で働いていましたが、「9時間目」や「生徒夜9時まで監禁」が設置されており、明らかに生徒の時間と精神と肉体を削りにいっています。

一方、進学校ではない学校においては、逆に「何をしたら生徒はやる気を出すのか?」という議論が一般的で、最終的には「楽しく生きていたらいいんじゃない?」というあまりにもフリーダムな環境で、むしろ進学に適したカリキュラムは組まれていませんでした。おそらく、「楽しさ」を重視し続けた結果、「進学に力を注げられない」というものでした。

どちらの学校も同じく、ここから更に様々な科目が追加され、1週間の時間割が「7」時間では終わらないような教師も生徒も苦しい教育環境を生み出してしまうのではないかと心配しています。

そこで私は考えた結果、ある1つの結論に達しました。それは「高等教育最大4年制にすればいいのでは?」でした。この4年制教育の中身は次のとおりです。

① 本人の意思により、4年生まで在籍が可能とし、教育も等しく受けられる。
② 単位を修了すれば、3年時、3.5年時、4年時のいずれかに卒業が出来るものとする。
③ カリキュラムは最短で3年で修了できるように時間割が設定される。
④ 3年制コース、3.5年制コース、4年制コースの選択が可能になる。

つまり、現行の3年制教育にオプションの1年間を設けることです。こうすることでたくさんのメリットが受けられます。

例えば、「高校生のうちに1年間留学したい」、という生徒には4年制コースにすれば、学校の教育を追加で1年学習することができ、大学受験対策が可能となります。また、就職活動に時間が足りないのであれば、オプションの1年の間に「インターン」に行ったり、職業訓練を受けることができるようになります。更に、大阪公立大学が今年の2月に宣言しました「秋入学」においても成功を収めることが可能となります。今までの春入学制では半年間のブランクが出来てしまいます。しかし、3.5年制コースであれば、そのブランクなしに秋学期に入学ができるようになります。

しかし、現在、この教育を受けられるのは定時制・通信制の高校しかなく、全日制高校では実現はできません。というのも学校教育法56条に「3年」と定められているからです。この「3年」という言葉のせいで、全日制の4年制高校は存在できません。仮に定時制高校で同じようなことをするにはかなり困難を極めます。皮肉なことに、定時制高校の生徒はなかなか4年間で卒業することが難しく、高卒の認定は受けられて就職にそのままシフトするので、なかなか定時制高校から大学に行く生徒は数が限られます。

しかし、こうした背景があるものの、大阪府は大阪公立大学の秋入学制を設けようとしています。つまり、大阪府はこの法を改正しようとしているのでは?と思います(ただ宣言しているだけの可能性もありますが)。

これを実現するためには、とにかく「教師を増やす」ことに限ります。今後、新たな教科が生まれてくることを考えると、当然のその専門の教師の数を増やすことが大事になります。そして、政府はもっと教師の負担を減らしつつ、教育に財源を注いで、教師の給与をあげることが、まず第1ステップではないでしょうか?

今、まさに教育の転換期に来ています。今のままではかなり多くの子供に負担を増やし彼らの将来を奪っていることに気づいて欲しいです。もっとゆとりのある教育を日本で実現できることを心から願います。

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