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ヒマラヤをうろうろと 1

この数年、幸運なことに何度かヒマラヤ山中を歩く機会に恵まれました。

ヒマラヤには世界で一番高い山、エベレストがあるだけではなく、8000mを超える山々が14座もあるのです。
なので、ヒマラヤに行くと人に伝えると、「どこかに登るの?」と聞かれることがあります。私は山屋さんではなく研究のために訪れているので、残念なことに高いところには登りませんし、そもそも登れません。

例えばエベレストのある地域を訪れる場合、まずネパールの首都カトマンズ(標高1500mぐらい)から小型の飛行機にて、ルクラ(2860m)という町まで飛びます。

この小型の飛行機がほんとによく揺れて、乗り物に弱い私はここが一番体調不良になるので、寝てやり過ごします。

ちなみにヒマラヤの他の地域に行くときは、カトマンズから飛行機ではなくバスで一日かけて麓まで行きます。舗装されてない山道をバスが飛び跳ねながら進んでいくため、やっぱり体調が優れません。この場合、バスが揺れるたびに頭を天井や窓に打ち付けながら、一生懸命寝て過ごすことになります。

さて、エベレストのあるこの地域では、ルクラからトレッキングがスタートします。一般的には、エベレストのベースキャンプまで続く「エベレスト街道」沿いにある山小屋に泊まりながら、思い思いの景色を楽しんだり、ちょっとしたピークに登ってみたりするわけです。

荷物を運ぶためのロバたちと一緒に歩いたり、

ちょっと高いつり橋を渡ったりしながら、数日かけてナムチェ(3440m)という村を目指します。

ナムチェバザールがこの写真。

この地域は観光地でもあるので、とても賑わっています。山小屋にはお湯のシャワーもあるし、お金を払えばネットも使える。ナムチェでは携帯電話も売ってますし、登山用品も沢山売ってます。

この辺だと、まだあまり高い山々が見えません。そのかわり、星がきれいに見えます。もっと高い標高に登るととても寒いので、トイレに行くタイミングぐらいでしか星を見ることがなくなります。