鉄を曲げて看板を作る。サニーサイドスタジオの看板のこと(94回)
「鉄」と聞くととても硬いイメージを持たれることが多いのですが、ある程度の太さであれば人力で曲げることができます。
もちろん工具は必要ですが、ワークショップなどで曲げを経験してもらうと「簡単に曲がるものなんですね!」という感想を頂きます。
鉄を曲げて曲線を作ると、硬いはずの鉄が柔らかい雰囲気に変わります。
アイアン製の家具が流行ったこともあり、アイアンと聞くと「無骨な」とか「男前」という印象を持たれますが、美しく曲がった鉄は思いのほか優しい雰囲気になるものです。
僕はこの柔らかな曲線が好きで、製品にはできるだけ曲線を取り入れるようにしています。
例えば四角の枠を作るのなら、カットした物をつなぎ合わせるよりも曲げて作ることが多く、曲線の多さもサニーサイドスタジオの製品らしさの一つだと考えています。
曲線がいっぱいの看板を作りました。
先日新しい看板を製作しました。
形はシンプルですがこれにもたくさんの曲げ加工を入れているので、遠目からでも目を惹くデザインになっています。
サンプルでは無垢のウォルナットを使用しており、柔らかい雰囲気で、お花屋さんやカフェなんかにも合うと思います。
新しい看板を試作するときは、常に置いてもらえるお店の雰囲気や、店主の顔をイメージします。
製作中にディティールで迷ったときは、そのイマジナリー店主はどっちが好きかな?と想像することで決めていくことも多いです。
ただ漠然と作るよりも、より具体的な相手をイメージして製作する方が進めやすいですし、単純にワクワクします。
サニーサイドスタジオの看板はアイアン、真鍮、ステンレス、木材を自由に組み合わせて製作しています。
どれもしっかりとした厚みと重量感のある素材ですので、お店の前を華やかに彩ってくれるはずです。
「このフレームに真鍮を併せてみてはどうか。。。」とか、「このお店の入り口の雰囲気だったらアイアンを白色に塗装して、黒い文字にすると合いそう」という話を、お客さんとやり取りするのは楽しいものです。
あ、迷われる方にはこちらから提案するので、心配でしたら一度ご相談下さいね!
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