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【突然交通事故にあった長男の闘病日記】11月9日(水) 230日目:thank you

長男を連れて、最初に運び込まれた病院に行ってきた。

目的は、ERで最初に長男の応急処置をしてくれたDr.Cainと、ICUの部屋で一番お世話になった看護師のPascalに会ってお礼を言うためだ。

長男は
「それは彼らの仕事だ」
と、まだ上から目線で言っている。
本当に心から感謝している様子は見受けられない。

まったくもって自己中な人間だ。
信じられない。
きっと長男が親になって子供ができて、と私達の立場にならなければ一生理解できないだろう。

とりあえず、強制的にThank Youカードにお礼を書かせる。

ERとICUに行き、スタッフのみんなで食べてください、とクッキーの詰め合わせを渡した。

Dr.Cainは緊急の手術が入ったようで、会えなかった。
その代わりに、スタッフの女性にお礼の品を渡してもらうように頼んだ。

その後、約束していた時間に看護師のPascalと会う。

彼女はこの病院を去っていたが、今日がoffということで病院まできてくれた。

長男が入院していた時は、彼女は看護師のスクラブ(服)と頭にバンダナを巻いていたので、私服で現れた彼女に気付けなかった。
が、夫は気付いていた。
すごい。

Pascalは長男を見て喜んでいた。
それ以上に、私達が会いに来てくれたことを喜んでいた。

長男の顔をみて
「だいぶよくなってるわね。でも、まだまだ長い道のりよ」
と言っていた。

一瞬の事故で全てが変わる。

一瞬の不注意で人生が変わる。

ここ最近の長男は毎日のように不平不満を言う。

仕事のこと、私達のこと、など。

情緒不安定だ。

もしかすると、TBI(外傷性脳損傷)の後遺症(高次脳機能障害)なのかもしれない、と思い始めた。

私達が気づいてない障害が隠れているのかもしれない。

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