見出し画像

【突然交通事故にあった長男の闘病日記】4月6日(水) 13日目:術後

病室に着いた時、長男はまだ眠っていた。
執刀した医師からは数日間は安静にする必要があるので、しばらく眠っているだとう、と言われていた。

長男は自力で呼吸は出来ているのだが、念の為に口から人工呼吸器が入れられている。入院してからずっとだ。
それが原因なのか、肺に白いスポットがX線でみつかったらしい。
夫はtrauma doctor の team に「肺炎ではないのか?抗生物質は投与しないのか?」と質問をしていた。
head doctor は、まだ肺炎の症状と決まったわけではないので、抗生物質は投与する必要は今はない、と言っていた。

この金曜日に気管切開を予定していると言われた。

血液検査の結果、白血球の値も少し上がってるらしく夫は相当気になっていた。
doctor 達からは、常に経過観察をしているのでその都度、必要な対処はするとのこと。

ずっと寝ている長男、私に出来ることは側で鶴を折りながら折ることだけ。
ひとつひとつ祈りながら折り続ける。

ナースの一人が私の折り鶴をみて「one thousand origami cranes ね ! 私が小さかった頃 300まで鶴を折ったわ」と話しかけてきた。
「今、何羽まで折ってるの?」と聞かれ
「わかんない」と答えた。
一体、何羽折っただろうか?
長男がICUに入ってからずっと折り続けている。

月曜に大きな手術をした後なので、まだ心配はつきない。
祈ることしかできない自分にイライラする。
長男のことを考えると涙がでる。
時間を戻すことができれば、と何度も思う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?