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【突然交通事故にあった長男の闘病日記】6月25日(日) 459日目:家を出る

2週間前に長男は家を出た。
出た、というか家から追い出した、が正しいかもしれない。

元の職場に復帰して仕事もパートタイムからフルタイムになった。
同時に、色々な職場(転職先)にアプライしていたが、面接でダメだったり、面接はパスして最後のセレクションで補欠になってしまったり、でなかなか上手くいっていない。

アメリカでは新卒採用というものがないので、経験を積んでいかないと仕事も見つかりにくい。
おまけに一つのポジションに100以上の応募があるので、そこを潜り抜けるのは至難の業かもしれない。

当初、夫とは長男が新しい職を見つけたら家から出す、という予定だった。
しかし、家に居ると居心地がいいのか、長男の傲慢さが酷くなった。

私達が色々話かけても、リスペクトして返事をしてくれない。
仕事から戻ってくると毎回愚痴だらけ。
食事を作っても「後で食べる」と言いながら食べない。
等々。

この傲慢さは事故による後遺症ではなく、元々からの長男の性格だ。
事故前もこんな状態が頻繁にあった。

ついに私達の堪忍の緒が切れ、夫から長男に
「数日中にルームシェアでもいいので住むところを探して家を出てほしい」
と言う話をしたのが2週間前の出来事だった。

長男は当初不貞腐れていた。
しかし、ここで甘やかしてしまうと長男が自立できないしハングリーさもなくなる。

その数日後、隣町にルームシェアの場所を見つけ長男は家から出ていった。

正解だった。
長男を家から出して「正解」だった。

長男とは電話でたまに話したり、また長男が家に一度荷物を取りに来たことがあったが、その時の長男の精神状態は家に居た時よりも安定していた。

近くに居すぎると相手を余計気にしてしまい口も出てしまうが、距離がある分相手を気にすることもない。
お互いに精神的にいい感じになったと思う。

残るは新しい職場探し。
転職活動が上手くいくことを願うしかない。

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