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シュレディンガーの私

不思議な人
って僕の印象を人に聞いた時によく答えられる
それはいわゆる不思議ちゃんではなく
自分の情報を隠して
脚色したり匂わせたりして
不確定情報で覆いかぶさった人間だから
よく分からない不思議な人という回答になるのだと思う

自分を肯定してしまえば
それもひとつの個性だと言えるかもしれないけれど
私がしていることはただの匿名行為
○○な名無しさんで
オリジナリティーと匿名性を
両立させようとして相殺している半端者
自分のありのままがつまらなくて
恥ずかしくて
???で相手に想像させることで
潰れそうな自分の小ささを曖昧にしている
シュレディンガーの私

そしてこの匿名行為は今は個性として働かない
社会に匿名が溢れすぎているせいである
あえて隠すことが
ひとつの強烈なイメージにできていた数年前よりも
隠す人はこういう人という
つまらないパターン化に陥って
独自性は溶けてなくなり
モブのような非個性に堕ちていく

だったら隠していたものを
公開してしまえば良いのでは無いか?
それには抵抗がある
自分のつまらなさに気づかれたくない
というプライドがあるからか
プライベートな内容に触れる可能性があるからか
ネットリテラシー的な意味合いもある

今までの慣性でわたしはまだ不思議な人を纏っている

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