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進学する学部を考える

今回のEAPP2と前回のEAPP1の結果(GPA6.0)を受けて次に進学する学部を真剣に考えています。私の中で選択肢は二つ。獣医技術学5年コース野生動物科学6年コース。学部別の必須科目や選択科目を見比べたり今年度のタイムテーブルを確認したりして私に合うのがどちらなのか何のために進学するのか今の生活に支障を来さずに学べるのはどちらなのかを改めて考えました。

動物たちを直接助けてあげられる獣医学は動物の保護活動をしている私にはとても魅力的だし若い頃は獣医になることに憧れてもいました。動物病院で働きたいと思ったこともあり日本では動物看護士免許を取得したりもしました。更に言えばオーストラリアでこの地を選んだのも有名な獣医学部の大学が近くにあるからであり将来私自身が大学に行き直すかもしれない、もしかしたら息子たちが獣医学部へ行ってくれるかもしれないという期待もありました。

しかし正直に言うと最近になり獣医には結構ネガティブな印象しかないのも事実です。保護活動に携わっていると救ってもお金にならない希少種でもない野生動物だとすぐに安楽死を勧める獣医をよく見かけます。そしてかの有名なPeter Singerが言っていた「獣医学を学ぶ学生が動物たちの苦しみに対する感受性を鈍らせることなく獣医学の過程を収めることは難しいだろう」という言葉。それは私の獣医学に対する価値観を根底から揺らがしました。

獣医学を学ぶのであれば動物実験や手術または安楽死に関する技術などの講義には必ず出席して自分も実際なにかをしなければならないだろう。そんな様々な場面に私はどう向き合えばよいのか判らない。その先に得るものよりも失うもののほうが大きいのではないかという予測がつく。それは今私の持つ動物の命に対する倫理感を傷つけてまで取らなければならない資格ではない。

一方、野生動物科学は主に動物生物学、保全、管理の専門知識を学べて環境保護にも精通している。scienceコースなので難しい化学や数学の単位も必須になっているけど動物の保護や解放を目的とする私の生き方にはこちらのほうがストレスなく学べそうな気がする。来月から始まる2021年度の入学申請までにまだ少し時間はあるけれど私のマインドはwildlife scienceへ向いています。



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