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視聴済み1000作品から推し映画を選ぶ Part.8 ファンタジー編

アラジン

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ダイヤモンドの心を持ちながら、本当の自分の居場所を探す貧しい青年アラジンが巡り合ったのは、王宮の外の世界での自由を求める王女ジャスミンと、 “3つの願い”を叶えることができる“ランプの魔人”ジーニー。
果たして3人はこの運命の出会いによって、それぞれの“本当の願い”に気づき、それを叶えることはできるのだろうか──?

 ディズニーの名作ファンタジーの実写化作品。ディズニーアニメって実写化する必要ってあるのかな…?と思ってましたがクオリティの高さにびっくり。むしろ、より大人が楽しめるような作品になっていました。

 素晴らしい映像と音楽と歌と言葉。心が洗われます。魔法では変わらないものがある。主人公の成長を通して描かれる力強いメッセージには今も感動します。

 ミュージカルも当然素晴らしいですね。「A Whole New World」の解放感。「Speechless」の力強さ。物語のクライマックスで心情を歌として表現する。自然と感情が高まります。

 字幕版で見たので今度はジーニーと言えばの山ちゃん版の吹替版でも見たくなりました。

シン・ゴジラ

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現代日本に初めてゴジラが現れた時、日本人はどう立ち向かうのか?

 ゴジラシリーズで一番好きな作品がこちらのシンゴジ。正に「現実 対 虚構。」というキャッチコピーが相応しく、日本の今の時代を反映したようなリアリティのあるゴジラ映画です。2016年だから描けたゴジラとも言えるでしょう。

 ゴジラがゴジラに進化してく過程も胸熱です。要領を得ない閣僚会議から民間の力を総動員して臨むゴジラの倒し方に至るまでリアリティある演出にいとまがありません。

 脇を固める役者陣も超豪華で、説得力のある演技が光っています。監督が同じということもあり、音楽はエヴァンゲリオンモチーフが多いですが、この作品でマッチしているのも良いです。

 トータルで完成度が高い日本が誇る最高の怪獣エンタメ映画です。

20世紀少年

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高度経済成長期、地球滅亡を企む悪の組織に立ち向かう正義のヒーローを夢見て、少年ケンヂと仲間たちが作った“よげんの書”。それから30年後、大人になったケンヂの周りで次々に不可解な事件が起こる。そして世界各国では、謎の伝染病による大量死が相次ぐ。 実は、これらの事件はすべて、30年前の“よげんの書”のシナリオ通りに実行されていた!ケンヂは滅亡の一途を辿る地球を救えるのか?そして数々の出来事に必ず絡んでくる謎の男、“ともだち”の正体とは・・・?

 浦沢直樹原作の大人気コミックの実写化大作作品。原作・映画共に大好きな作品です。風呂敷を広げて伏線を回収しながらどんどん先が気になるワクワク展開が、実写版でも上手く再現されていました。

 キャスティングについてはめちゃくちゃ豪華で再現度が高く実写化映画の中でも一つ頭が飛び抜けています。個人的に、平愛梨さん演じるカンナ推しです。

 ”ともだち”のラストは大風呂敷を広げた割にはあっさりだったかもしれませんが、そのことで誰でもともだちを生み出してしまうのではないかという怖さがありました。彼は高度経済成長期という時代に生まれた影の存在だったのかもしれません。

 また、「悪になるのは大変だ。正義の味方になる方がよっぽど楽だ」というセリフが印象に残っています。悪の末路は悲しいもので、ケンジらしくとても好きなセリフです。

 と、このように好きなシーンやセリフを挙げるといとまがありません。本当に世界観が大好きな作品なので繰り返し見たいと思います。

アルキメデスの大戦

 

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日本と欧米の対立が激化の一途を辿っていた第二次世界大戦前の昭和8年…。日本帝国海軍の上層部は超大型戦艦「大和」の建造計画に大きな期待を寄せていた。そこに待ったをかけたのは、海軍少将・山本五十六。山本はこれからの戦いに必要なのは航空母艦だと進言するが、世界に誇れる壮大さこそ必要だと考える上層部は、戦艦「大和」の建造を支持。
危機を感じた山本は、天才数学者・櫂直(菅田将暉)を海軍に招き入れる。櫂の数学的能力で、「戦艦大和」建設にかかる莫大な費用を試算し、その裏に隠された不正を暴くことで計画を打ち崩そうと考えたのだ。「軍艦の増強に際限なく金が注がれ、やがて欧米との全面戦争へと発展してしまう。そんなことはあってはならない!」と、櫂は日本の未来を守るため、海軍入隊を決意。持ち前の度胸と頭脳、数学的能力を活かし、前途多難な試算を行っていく。だがそこに、帝国海軍内の大きな壁が立ちはだかっていく・・・。

 こちらは第二次世界大戦下の日本を舞台にした戦艦大和建造にまつわるifのストーリー。二転、三転する熱いドラマチックな話で超々々面白いです。

逆転困難な状況の中で光明を切り開いていくのは数学だけが友達の変わり者の櫂直という青年。立場が弱い者が強い者に打ち勝つ楽しさ。

 そして、第二次世界大戦、数学、戦艦など一見難しそうなテーマですが、それを全く知らなくても楽しめるエンタメに仕上げた監督、原作者の手腕は凄いと思いました。

 戦艦大和が沈むラストが最初に描かれるので結末を知った状態からスタートしますが、その過程の物語が本当にワクワクしますし、二度見たくなる作品です。会議シーンに魅力のある作品が好きな人には特にオススメ。あと、菅田将暉さんの演技が半端ないです。

寄生獣

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海辺に漂着した小さな寄生生物、パラサイト。彼らは人間に寄生しては宿主に擬態し、ほかの人間を食料としてむさぼっていく。そのうちの1匹が至って普通の高校生・泉新一(染谷将太)に寄生するが、脳を乗っ取ることができずに右手に宿る。自身の肉体にパラサイトが寄生して驚がくする新一だったが、彼をミギーと呼んで共生するうちに奇妙な絆を育むように。やがて、彼の通う高校に教師・田宮良子(深津絵里)に寄生したパラサイトやって来る。それを発端にほかのパラサイトが次々と出現し、新一とミギーに襲い掛かる。

 哲学的なSFファンタジー大人気作品を実写化した映画。日本が誇る骨太なSF漫画を見事に映像化してくれたなと思いました。

 人間社会に溶け込む寄生生物を通して"人間とは"を描き出すストーリーは原作の核なので、そこを映画なりの解釈も加えて表現していたのは個人的に好感を持ちました。

 キャスティングも素晴らしく、再現度がかなり高かったです。特に、深津絵里さんには恐れ入りました。

 ラストバトルは映画だからこそ迫力のあるものに仕上がっており完結編にふさわしいものでした。この寄生獣は、漫画原作の実写映画の中でも屈指の素晴らしい完成度の作品だと思います。

セブンティーン・アゲイン

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37歳から、ある日突然17歳に!人生二度目のハイスクール・ライフが、彼にくれたものとは―。

 学生時代にやり残したことがあるおっさんが17歳の姿に戻って、別れた奥さんや子供たちと会うコメディヒューマンファンタジー。笑えて感動できる大好きな作品です。

 時代はそのままで若い頃に戻る設定ですが、バック・トゥ・ザ・フューチャーみたいなワクワク感、ドキドキ感が楽しめます。テンポが良くサクサク物語が進み、コメディ要素も沢山あるため、とにかく最後まで飽きずに見ることができます。

 ラストは思わずグッとくる大切なことも学べるため、万人にオススメできる爽やかな作品です。

タイムトラベラー/きのうから来た恋人

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1962年のある晩、勘違いから危険を感じた発明家のカルヴィンは、身重の妻を抱えて地下シェルターへと避難した。やがて妻は可愛い男の子、アダムを出産。アダムはシェルターの中ですくすくと成長してゆく。そして35歳となったアダムは、必要に迫られ地上へ出る覚悟をするが・・・。

 いわゆるタイムトラベルモノではなく、35年間引きこもっていた男が地上に飛び出してみたらなお話。この作品は、めちゃくちゃ笑えるピースフルな作品で面白いです。

 憎めない引きこもり男が、知らない世界を知っていちいちオーバーなリアクションをしていくのが面白くて、次は何が飛び出すんだとワクワクしっぱなし。

 本筋のお嫁さん探しのラブストーリーもしっかりしていて、こちらもまた繰り返し見たくなる爽やかな内容になっていました。

怪しい彼女

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若さと美貌、そしてプロ並みの歌唱力を持つ、一見普通のハタチの女の子オ・ドゥリ。しかし、一度口を開けば罵詈雑言、なまり丸出し、しかも頑固で人の意見は一切無視。まさに心はおばあちゃん・・・でも、そんな彼女が現れてから、奇跡のような日々が始まった――。

 日本のリメイク版では多部未華子さん主演の原作の方の韓国映画。とあるきっかけでおばあちゃんが若返り。自分の息子とバンドを組んだり、イケメンプロデューサーと恋に落ちたり。見た目は若い女性、でも中身はおばあちゃんなので歯に衣着せぬ物言いをするのでギャップがとにかく凄い。でも、それが逆に周りの人を惹きつけていきます。

 全編コメディでかなり笑えるんですけど、青春らしさもあり、家族愛もあり、最後は思わずホロリと泣いてしまう素敵な作品です。

操作された都市

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わずか3分16秒のうちに殺人犯に仕立てられたクォン。この殺人の実態を暴くため、特殊スキルを持ったゲーマーたちが集結。徐々に明らかになる、街全体を操作する巨大な力。彼らはチームプレーを駆使し、全てが“操られた都市”にたった5人で立ち向かう!

 オタクのオタクによるオタクのためのオタク讃歌な映画。オタクたちがそれぞれの固有スキルで協力して、悪や警察と大勝負を繰り広げる展開が胸熱で面白く無いわけがない!

 絶望的な状況が続くので緊迫感があり手に汗握ります。完成度の高い脚本、制作費も高そうな豪華な演出など、凄く見応えの多い作品です。

るろうに剣心

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激動の幕末を刀1本で生き抜いた伝説の人斬り「緋村剣心」。かつては「人斬り抜刀斎(ばっとうさい)」として恐れられていた彼だったが、新時代の訪れとともに、穏やかな生活を送っていた。

 大人気マンガの実写化作品。るろ剣は断片的にしかアニメを見たことがありませんが、この実写版をかなり楽しめました。見どころの剣士たちの殺陣はもちろんのこと、会話劇やドラマが面白く、雰囲気も出ていました。シリーズを経るごとに残虐な描写が増えて緊迫感が増していくのも良いです。

 そして、志々雄演じる藤原竜也の怪演が素晴らしい。続編が公開されるとのことなので楽しみで仕方がありません。

無限の住人

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何度斬られても何度でも守る。無限の命を持つ男・万次。その命、誰のために使う?

 一癖も二癖もある剣客たちの剣戟奇譚。こちらも原作コミックは未読ですがるろ剣同様に楽しめました。敵も味方もキャラクターが個性に溢れていて、ファンタジーみ溢れる刀剣を振り回す剣戟バトルが面白い。

GODZILLA 怪獣惑星/決戦機動増殖都市/星を喰う者

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二十世紀最後の夏。その日人類は、地球という惑星の支配者が自分達だけではないと知った―――。

 前評判を聞いて一作目を見た時は不安しか無かったけど三作品通して見たら新解釈のゴジラが新鮮でめちゃくちゃ面白かったです。

 怪獣バトル映画を期待していると肩透かしかもしれませんが、この作品は既存のゴジラをフリに使った脱ゴジラ映画を描こうとしてるんだと思いながら見ると景色が変わると思います。

 二作目のメカ・ゴジラの表現も凄い。そして、一番好きな三作目は、宗教、神話、哲学の枠で再構築した"人間映画"としてのゴジラは、考えさせられるものが多くありました。「人としてどうあるべきか」が本作のテーマで、最初から最後までそのテーマが通貫されているところに価値があると思います。あくなき欲求を持つ人間が育んできた文明が生んだゴジラという存在。それを乗り越えようとした時に我々人類も「ゴジラ」として挑むのか、それとも「人」であり続けて挑むのか。そして、何が本当の敗北で何が本当の勝利なのか。

 虚淵玄脚本らしいゴジラのリブート作品として非常に真に迫る作品でした。

カイジ 人生逆転ゲーム/カイジ2 人生奪回ゲーム/カイジ ファイナルゲーム

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特別な才能もなく、人生の目標もない、どこにでもいる典型的な“負け組”カイジ。保証人になったために多額の借金を抱えてしまったカイジは、悪徳金融の遠藤に言われるままギャンブル・クルーズに参加する。そこで行われているのは、命を賭けた究極のゲームだった…。

 カイジは福本伸行マンガ原作のギャンブル映画。いかにも漫画らしい大逆転の展開が痛快で面白いです。

 本作はぶっ飛んでる登場人物が多くて騙し合いの心理戦が手に汗握りました。特に2作目の巨大パチスロ台の沼との対戦がお気に入りです。

 本作はファイナルゲームをもって完結しましたが、カイジが絶望的な状況の中でも勝機を見出して進んでいこうとする姿勢やゲームに挑む時の空気感が好きなのでもっと見たかったシリーズのひとつです。

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