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書き溜めた詩たち

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小さな頃から書き溜めていた詩を、まとめています。 サイト内「poem」ページを、ほんのちょっぴり校正しながらここに順次移行中。 http://sunnyday.natsu.gs…
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記事一覧

ゆれる

様々にゆれる 心の中に
様々な人の 想い出 無数
花びら占いは もう飽きた
日曜の昼下がりの 暇を持て余すように
―「いつ、また逢えるんだろうね?」

様々にゆれる 心の中に
あなたとの想い出 沈んでいく

逢いたい

逢えない君の瞳は
今 何を映しているの

君の心は 機械よりも
複雑で ややこしいけど
君の瞳は 素直に輝いて
青さを増す 冬の海を見つめていた

僕は嘘つきさ
だけど
明日の青空 探すように
かなわない夢 いつも
手探りで 探してる

君に逢いたい…

Walkin' in my home town

離れすぎて
ようやくわかる

草花の美しさ
空の青さ
海の広さ
子供だった日

いつかこの空を
この海を
見せたかった

私をはぐくんだ
さびれたこの町を

箱庭の空

箱庭の空が
淋しげに微笑んだ
足の踏み場も無いくらい
いる場所さえも無いくらい
人の歩みの交差点が
入り組み 絡まるくらい

箱庭の空が
淋しげに微笑んだ
ビルとビルの隙間

千光年

目の前の 星に
届くまでに 千年

生まれ変わっても
また 生まれ変わっても
貴方を愛したい

目の前の 星に
届くまでに 千年

いつか いつか
その星が つかめるはず

灰色の瞳(め)

思惑だらけの
街の空気に
気付いたときほど
虚しいときは無かった

人は 流されてくだけ
ただ人は 灰色の瞳(め)をして

√3

むっとするほどの暑さに
この無理数は
気が狂うほど
僕には過酷な問題さ
炎天下の坂道の縁には
ひまわりが咲いて
あきれるほどの日光を
吸収している
難しい別離(もんだい) すべて僕に押し付けて
君はどこに行ったんだろう?

あの日見ていたのは
青さという幻
垣間見た 平凡という幸せに身を任せ
人並みという河に
流されていただけ

この先は 見えない 何も
行き着く海など 無いはずなのに
たゆまなく 流れつづける
何事も無く 流れつづける

さよならを告げる
それだけの間もなく
今は 人事のように
河の流れ 見つめている

嘘の理由(わけ)

星の数ほどの生命(いのち)
空の広さほどの心
目の中に入れても痛くない
あの日の思い出

星の数ほどの嘘を
私は重ねてゆく
星の数ほどの嘘を
あなたは 見過ごしてゆく

この生命(いのち) 無駄には出来ないから
あの日の思い出を
虚像にはしたくないから
星の数ほどの嘘
私は重ねてゆく

あなたの心の広さ
失いたくない

Raining

小雨が降りしきる街角
高層ビルが立ち並ぶ
見上げれば灰色の空
声をはり上げて泣きたかったあの日

悪いのはあなたじゃない
私が何もかも求めすぎたせい
わかっているの…
降り続く雨
私の心にも…

Period

意識の奥の弦(いと)
白く 張り詰めた弦(いと)
引き抜いて
結び目を作れば
そこで 全てが終わる

北国の湖

深い 深い青
見ているだけで
なぜか淋しくて
人の暖かさが
いちだんと身にしみる
涙色した その湖面
私の心を 全て
映し出すようで

張り詰めた 切なさが
胸の奥 しみる
澄んでゆく 心の中で
あなたへの思いは 湧き上がり
この湖へと 消えてゆく

漲ろう水の面より

ある日彼女は姿を消した
僕の前から
失ってから気づいた
本当のやさしさは彼女にあったと

漲ろう水の面より
漲ろう水の面より
彼女は海の真珠となった
悲しみややさしさとともに
海の泡となった

君のやさしさに答えられなかった
この僕を
どうか許しておくれ

最後まで伝わらなかった
伝えられなかった この思い
海の藻屑と消えても
貝殻にのせて送ります

漲ろう水の面より
漲ろう水の面より
いつまでも

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隠された狂気

美しく咲く花が
狂ったように
風に舞うのを

待っているのだ
咲き誇る現在(いま)を
喜んでいるかのように