見出し画像

好きなことを仕事にして苦しむキリギリスと、好きなことを趣味にして楽しむアリと。

最近、友達に勧められてドラマ「カルテット」を見た。

私達アリとキリギリスのキリギリスじゃないですか。音楽で食べていきたいっていうけど、もう答え出てると思うんですよね。私達、好きなことで生きていける人になれなかったんです。仕事にできなかった人は決めなきゃいけないと思うんです。趣味にするかそれでも、まだ夢にするのか。趣味にできたアリは幸せだけど、夢にしちゃったキリギリスは泥沼で、ベンジャミンさんは夢の沼に沈んだキリギリスだったから嘘つくしかなかった。

弦楽四重奏を組む4人の話。

好きなことを仕事にしろ。なんて言われるけど、それは本当に幸せなのか?本当に成功に繋がるのか?なんてことは、今いる場所や、運や、時代なんて私たちの手の中にはないものによって左右される。

好きなことで生きていきたい、という気持ちが燃え続けるということは、諦められないということで、自分でその火を吹き消してしまって、新しい趣味という場所で火をつける方がいいかもしれない。
火を焚き続けることは、体力も精力も必要だ。けれど、その火はもう大きくならないと見限って、他の場所で火をつけることにもかなりの勇気が必要だ。

なんだか哀しくて、けど現実で、大人の選択や秘密を抱える、とても面白くて心に響くドラマだった。唐揚げにレモンをかけるときは、ちゃんと聞いてからね。

読んでくださって、ありがとうございます。 いただいたサポートで、朝にお気に入りのカフェでコーヒーをいただいて、少し本を読んで、それから新しいnoteを書こうと思います。