嘘。/ 恋愛/ 自分

嘘は泥棒の始まり。一つの軽い嘘というか、言いにくかったことが、尾を引いて大きくなってしまって、取り返しのつかないことになる。軽い気持ちでカモフラージュ的に発した言葉を、その後のコンテクストでまた覆わないといけないことになって、話す相手には全く違う図に見えてしまっているかもしれない。大切な人を、自分の浅はかな言葉選びと、しょうもないプライドで、気づいた時には遅いくらい傷をつけてしまうかもしれないし、培った信頼と愛情すら失ってしまうかもしれない。喉元につっかえているものを、そのまま発することができれば随分楽なのに、一つの軽い、けど自分にとっては大きい、真実を偽って伝えた言葉に苦しんでその膿はだんだん大きくなっていく。

大切で尊敬する友人に相談した。それさえも言いずらかったけれど、彼は優しく、けれど私のために言葉をかけてくれた。本当に有難いし、自分だけで抱え込んでてしまったことを共有できて、背中を押してもらえて勇気が出た。彼のかけてくれた言葉が救いであり、優しさだと思ったし、私も誰かにとってそういう存在でいたい。

Monalisa smileを見た。登場するイタリア語の先生、否定しなかった事実が一人歩きして事実になってしまった。違うことは否定すべきだったんだよな。と言う言葉とコンテクストが、自分と重なって心が痛い。けどまだ改めることはできるし、遅くない。心から相手を想う気持ちを忘れずに、真摯に生きる。

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前回書いた気になっていた人とデートを重ねて、とても心惹かれるようになった。優しくて、思いやりがあって、少しシャイだけど思慮深く知的でユーモアのある素敵な人。幼い頃みたいに、その人しか見えない、なんて感情とは少し変わって、一緒に居て自分らしく、でも自分のありたい姿でいられるし、とても温かく受け入れてくれる人。連絡不精の自分が珍しく長く連絡を取り合っているけれど、そのテキストでもこっちのことを考えてくれているんだな、というのが伝わってきてうれしい。彼にもらった香水のサンプルが鼻にかおるたびに想ってしまうけど、いつもの片思いみたいに思考を巡らせて迷路に迷い込んでしまうというよりは、とても穏やかな心持ちでいられているのが不思議。

遠距離になることがわかっていて、この関係を前に進めるということを考えると漠然と悲しくなるけれど、それでも今の関係を楽しみたい。今年の抱負はたくさん失敗をすることだったけど、もっと感情に正直に動いて進めるといいな。前回会った時に、公園で話している時間、ああ触れたいな、という瞬間があったんだけど、その時に何もできなかったのが少し後悔。だって会えないんだもんね。その時の会話や、お互いに共有したこと、笑ったことを思い返してもやっぱりとっても素敵な人。

ネット上で恋愛相談の記事を読むより、インスタグラムに出てくる男に愛される女になる方法、なんてコラムを見るよりも、やっぱりその人のことを考えて、自分なりにこうやって言葉にする方がずっと前に進んでいる感じがするし、頭の中が整理されて良かった。

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今の自分に必要なことを考えて、あるべき姿に向かって準備して動き続けることは、簡単なようでそうではないし、できてない自分に対して苛立ちを覚えることもあるけれど、それを含めて自分であることをちゃんと理解して包み込んであげたい。人に言うことは簡単で、相談を受けたときなんかはさも知ったような口を聞いているけれど、ほんとうにまだまだでもっと良くなれるところがたくさんある。今できる一番の自分でありたい。