見出し画像

ブラマジのこんな使い方あり!?【ブラック・マジシャン・オルタナティヴ】デッキ解説【遊戯王マスターデュエル】

序文

皆さん、こんばんは。
今回は「最もブラマジを邪道的に扱うデッキ」といっても過言ではないかもしれないデッキ【ブラック・マジシャン・オルタナティヴ】(通称:ブラマジオルタ)の解説記事になります。
元々は戯れで組んで没ネタとなったデッキで、開発の経緯に関しては過去の記事(その1/その2)を参照していただきたいのですが、あれから微調整を重ねた結果、なぜか現在の環境デッキ【ティアラメンツ】や【烙印ビーステッド】と互角に渡り合えるデッキと化したので、改めてデッキの内容について解説する運びとなりました。

ブラマジ要素が薄かったり60枚デッキだったり、なにかとツッコミどころの多いデッキではありますが、そのポテンシャルは確かなので、ぜひ最後まで見ていただければなと思います。
また、記事の最後に対戦リプレイをまとめた動画も置いてありますので、そちらも併せてご覧いただけると筆者が喜びます。
それでは、解説の方、張り切ってまいりましょう!

デッキレシピ

メインデッキ
モンスター 40
2《ブラック・マジシャン》
1《エフェクト・ヴェーラー》
1《光竜星-リフン》
1《天威龍-アーダラ》
3《マジシャンズ・ソウルズ》
3《増殖するG》
2《幻獣機オライオン》
3《宣告者の神巫》
1《幽鬼うさぎ》
3《灰流うらら》
1《屋敷わらし》
1《聖殿の水遣い》
1《相剣師-泰阿》
1《雷仙神》
3《天威龍-ヴィシュダ》
3《天威龍-アシュナ》
1《流離のグリフォンライダー》
2《クロニクル・マジシャン》
1《外法の騎士》
1《アークネメシス・プロートス》
1《古聖戴サウラヴィス》
3《イリュージョン・オブ・カオス》
魔法 13
3《儀式の準備》
2《虚ろなる龍輪》
2《アラメシアの儀》
1《騎竜ドラコバック》
2《運命の旅路》
2《墓穴の指名者》
1《抹殺の指名者》
罠 7
3《拮抗勝負》
3《無限泡影》
1《竜星の九支》
EXデッキ 15
1《旧神ヌトス》
1《ジェムナイト・セラフィ》
2《虹光の宣告者》
1《源竜星-ボウテンコウ》
1《邪竜星-ガイザー》
1《輝竜星-ショウフク》
1《天威の龍鬼神》
1《幻竜星-チョウホウ》
1《フルール・ド・バロネス》
1《No.42 スターシップ・ギャラクシー・トマホーク》
1《幻想の黒魔導師》
1《天威の拳僧》
1《警衛バリケイドベルグ》
1《幻獣機アウローラドン》

基本的な動き

色んなギミックを詰め込んでいそうな60枚デッキですが、やること自体は非常にシンプル。
レベル7モンスター2体を場に並べて《No.42 スターシップ・ギャラクシー・トマホーク》をエクシーズ召喚する。
たったそれだけです。

これ1枚で最大6体のモンスター展開が可能

ただし、このカード、知名度の割にとんでもない性能をしており、これ1枚でドン引きするレベルの大量展開が可能なんですよね。
特に、トークンが機械族であることから《幻獣機アウローラドン》と相性が良く、トマホーク→アウローラドンと繋げることで強力なシンクロモンスターを大量展開し、盤面を一気に制圧することができます。

デッキからチューナーモンスター《幻獣機オライオン》をサーチしてシンクロ召喚に繋ぐ

具体的に言うと、こんな感じで。

結構えげつない盤面

《フルール・ド・バロネス》《虹光の宣告者》《竜星の九支》による3妨害に加え、光属性の《輝竜星-ショウフク》を素材としてシンクロ召喚した《幻竜星-チョウホウ》の光属性モンスター効果封じ、《アークネメシス・プロートス》の闇属性モンスター特殊召喚封じが適用されています。
また、《虹光の宣告者》の③効果や《幻竜星-チョウホウ》の②効果により、墓地へ送られた時に後続の《イリュージョン・オブ・カオス》や《宣告者の神巫》、各種手札誘発などをサーチできるため、仮にこの盤面が突破されても返しのターンで追加の展開を行うことができます。
少しオーバーキル感もありますけどね。

なお、具体的な展開ルートは文面で説明するのもあれなので、過去の記事や後述の対戦リプレイ動画などをご確認ください。
大体トマホークからラドンボウテンコウでバロネスガイザーばーんってして並べる感じです(適当)

デッキの基本構造

とにかく《No.42 スターシップ・ギャラクシー・トマホーク》を出したいデッキなので、その構成も特殊召喚可能なレベル7モンスターおよびそれをサーチできるカード/展開ルートに必要なサーチ先/汎用カードの3つにばっさりと分けられます。

まずは、このデッキの核となる特殊召喚可能なレベル7モンスターと、それをサーチできるカード群。
なんと、この手のカードがデッキの半数を占めています。
しかし、それもそのはず。なにせ《No.42 スターシップ・ギャラクシー・トマホーク》のエクシーズ召喚にはレベル7モンスターが2体必要なので、初手5枚の中にこれらのカードを安定して2枚以上引き込むためには、これぐらいの枚数が必要なのです。
欲を言えば、もう何枚か足したい気持ちもあるんですが、他の枠との兼ね合いもあるので、少し妥協して今の枚数に落ち着いています。

次に、展開ルートを完遂するために必要なパーツや、各種サーチカードで持ってくるためのカード群。
軽く用途を解説すると、
《ブラック・マジシャン》:《マジシャンズ・ソウルズ》で特殊召喚するため
《古聖戴サウラヴィス》:各種儀式モンスターサーチが余った時に持ってくるカード
《騎竜ドラコバック》:勇者パッケージでサーチする用
それ以外:《No.42 スターシップ・ギャラクシー・トマホーク》を出した後の展開に使用するパーツ
といった具合になっています。

……いや、12枚は多いって。
普通の40枚デッキで12枚もこの手のカードを採用した場合、まず手札事故は免れられません。ほとんどのゲームで手札1枚損のビハインドを背負っているようなものです。まず勝てない。
そのため、敢えてデッキの枚数を上限60枚まで増やすことで、これらのカードをできるだけ素引きしないようにしています。
元々、メインデッキ内の特定のカードに頼るデッキでもありませんしね。デッキ枚数を増やしたところで大した問題にはなりません。
まぁ、このへんの経緯については過去の記事でも触れているので、詳しくはそちらを参照してください。

そして、手札誘発や、規定外のゲーム展開になった時に使う汎用EXモンスターがこちら。
60枚デッキで初手に特定のカード群を引き込むため必要な枚数が概ね18枚前後なので、大体のゲームで汎用カードに最低1枚はアクセスすることができます。
ちなみに、手札誘発を少しバラつかせて採用しているのは《幻竜星-チョウホウ》でサーチする際の選択肢を増やすためでもあります。
チューナーならなんでもサーチできるって、地味に範囲広いですよね。

また、EXデッキの6枚は主に、
《天威の龍鬼神》:出しやすさとフィニッシュ性能が強力な星8シンクロモンスター
《幻想の黒魔導師》:ラッシュ性能が高いランク7エクシーズモンスター
《旧神ヌトス》:《宣告者の神巫》で除去を行うためのカード
《天威の拳僧》:《天威龍-ヴィシュダ》単体で除去を行うためのカード
《警衛バリケイドベルグ》:素引きした《幻獣機オライオン》で《幻獣機アウローラドン》の召喚を狙うサブプランに必要
《ジェムナイト・セラフィ》:《宣告者の神巫》をレベル7にするためのカード
といった用途で採用していますが、場合によっては他のカードにしても構いません。
特に、《ジェムナイト・セラフィ》の枠はメインデッキに《アーティファクト--ロンギヌス》など、星5天使族モンスターを採用できれば何でもいいので、EXデッキを1枠空けたい時はここ一択です。

星5天使族モンスターでそこそこ汎用性もある
ただし、自分ターンに③効果を使うと展開ルートに影響が出るので注意

このデッキの強み

このデッキの強みは、なんといっても手札2枚から制圧盤面を構築できる点にあります。
現代遊戯王には様々な展開型デッキがあり、それぞれがそれぞれに固有の強みを持っていますが、それでも、前提条件の少ない単純な2枚消費でがっつりとした制圧盤面を用意できるデッキはそう多くありません。

また、その手札2枚も特殊召喚できるレベル7モンスター2枚があればなんでもいいという懐の深さ。
単体で1枚バウンスまでこなせる《天威龍-ヴィシュダ》や、ほぼノーリスクで2500打点を供給できる《マジシャンズ・ソウルズ》など、特殊召喚できるレベル7モンスター、およびそれをサーチできるカードには優秀なカードが揃っているので、デッキパワーはテーマデッキにも全く見劣りしていません。
いわゆる"グッドスタッフ"というやつ。

そして、なにより《アークネメシス・プロートス》と《幻竜星-チョウホウ》による凶悪な光属性・闇属性モンスター封じが可能な点。
《幻竜星-チョウホウ》はシンクロ召喚の素材にしたモンスター(今回の場合は光属性の《輝竜星-ショウフク》)の属性と同属性のモンスターの効果発動を封じ、《アークネメシス・プロートス》は闇属性を宣言することで次のターン終了時まで闇属性モンスターの特殊召喚を禁止します。
遊戯王は光属性/闇属性モンスターの枚数が他の4属性モンスターよりも多い傾向にあるため、大体はどちらかの能力が妨害として機能してくれます。
過去の記事で筆者は「このデッキは制圧力に欠ける」という話をしましたが、この点に関しては《アークネメシス・プロートス》の採用や環境の変化で大分マシになりましたね。
……というか、ぶっちゃけ、ビーステッドなんかよりもよっぽど酷い光/闇モンスター対策ですよ、これ。

このデッキの弱み

こちらも過去の記事で散々触れてきた内容ですが、とにかく手札誘発をはじめとする妨害に弱いです。
一番わかりやすいのは《No.42 スターシップ・ギャラクシー・トマホーク》に《無限泡影》を打たれることでしょうか。

トマホークの効果を無効にされるだけでデッキコンセプトが瓦解する

他にも《増殖するG》や、レベル7モンスターをサーチする《イリュージョン・オブ・カオス》《儀式の準備》などに対する《灰流うらら》、トークン展開後に打たれる《原始生命態ニビル》など、とにかくいろんな手札誘発がこのデッキのウィークポイントになりえます。

また、手札事故の確率もそれなりに高いですね。
デッキを60枚にかさ増ししたとはいえ、その中に12枚近くの不純物を抱えているため、変なカードばかり引いて肝心の初動要員が引けていないというパターンも少なくありません。
それに、レベル7モンスターを2枚引ければいいとは言いましたが、中には引きの噛み合いによって2枚並べられない組み合わせというものもあります。
例えば《天威龍-アシュナ》+《クロニクル・マジシャン》や、

こちらの特殊召喚は可能だが――
攻守が2500ではないため、こちらの特殊召喚ができない

《アラメシアの儀》+《宣告者の神巫》のような組み合わせ。

発動したターン中の通常召喚したモンスターの効果発動を封じるため――
神巫の効果を発動できず《イリュージョン・オブ・カオス》をサーチできない

こちらも60枚デッキにした分、いくらかは緩和されている欠点ですが、それでもたまによくあるやつなので見過ごすことはできません。

ちなみに、一見不可能そうに見える天威モンスター+《流離のグリフォンライダー》の組み合わせ。こちらは可能だったりします。

自分の場にモンスターがいると特殊召喚できない2枚に見えるが――
こちらの特殊召喚効果がフリーチェーン発動可能なので
天威の特殊召喚効果にチェーンしてグリフォンライダーを特殊召喚できる
同種の《外法の騎士》も同様の挙動が可能

環境デッキに対する優位点

さて、ここまでの説明で、この【ブラマジオルタ】というデッキの内情はそれなりに分かってもらえたと思うので、次はこのデッキがなぜ今の環境で戦えるのかという話です。
汎用手札誘発に弱いという致命的な弱点があるにも関わらず、あの【ティアラメンツ】や【烙印ビーステッド】などが跳梁跋扈する現環境で、このデッキが戦えると言える根拠はなにか?

その理由は、大きく分けて2つあります。
1つは、現環境の手札誘発の矛先が墓地へ向いている点。
というのも、現環境は【ティアラメンツ】と【烙印ビーステッド】の登場により、なにをするにしても墓地への意識が高いです。
恐ろしい程のシェア率を誇る【ティアラメンツ】と【烙印ビーステッド】は両方とも墓地利用を主軸としたデッキであり、その上、どちらも"イシズ"カードや"ビーステッド"といった墓地対策ギミックを取り入れたデッキでもあります。

墓地肥やしの道中でこいつを落として墓地利用を咎める
光/闇モンスター専用の《D・D・クロウ》

加えて、これら2種のデッキを追いかける準環境デッキも、墓地利用をメインギミックで咎める【エクソシスター】や、自分から積極的に墓地を利用せず墓地対策カードをフルに採用できる【ふわんだりぃず】【スプライト】などが多いです。

"エクソシスター"固有の効果で墓地利用を行うと天罰が下る
これと《次元の裂け目》でとにかく墓地利用をさせない

その結果、どのデッキも墓地対策に寄りすぎるあまり、汎用手札誘発カードの枚数を少なくせざるを得なくなりました。
特に【ティアラメンツ】の場合、デッキの大部分をメインギミックに割きたいため、デッキ内に《灰流うらら》や《無限泡影》を入れるスペースがなく、これらのカードを抜いた構築となることも珍しくありません。

そして、《無限泡影》の枚数さえ減れば【ブラマジオルタ】に怖いものはありません。
《増殖するG》や《灰流うらら》は《墓穴の指名者》などでケアできる上、環境デッキが後攻からの捲り札として採用している《拮抗勝負》もこのデッキには効きません。
また、一見《マジシャンズ・ソウルズ》の特殊召喚に"ビーステッド"カードを使われるのがキツそうに見えますが、実は"ビーステッド"の特殊召喚は相手の場にモンスターがいる時にしか発動できないため、《マジシャンズ・ソウルズ》の効果を初動で使うようにすれば何の問題にもなりません。

「相手フィールドにモンスターが存在する場合」
墓地を経由する特殊召喚なので墓地メタに弱いのは確か

一見「場にモンスターがいない時のみ特殊召喚できる」と書かれている"天威"モンスターやレベル7"勇者"モンスターと噛み合わないように見えますが、前者は通常モンスターをモンスターとみなさず、後者は《マジシャンズ・ソウルズ》効果にチェーンする形で特殊召喚できるため、本当に何の問題もなく"ビーステッド"をケアすることができます。

また、他の墓地対策に関しても、別段クリティカルに刺さるようなものは特になく、あの《次元の裂け目》を張られた場合でさえも《天威龍-ヴィシュダ》や《騎竜ドラコバック》でバウンスしたり、《幻想の黒魔導師》や《フルール・ド・バロネス》などで除去したりできるので、デッキが機能不全に陥るほどではないですね。
最悪《天威の龍鬼神》でゴリ押すだけです。

いずれにせよ、環境の焦点が自分の弱点とは違う部分を指しているというのは、環境デッキに対して一歩優位に立てている点で間違いないかと。

そして、このデッキの優位点2つ目は展開を完遂した時のフィニッシュ力にあります。
先ほども言った通り、このデッキの最終盤面はとにかく光/闇モンスターを主軸としたデッキに強いんですよね。
……そう、ちょうど、現環境にのさばっている【ティアラメンツ】【烙印ビーステッド】みたいな。

普通のデッキの場合、よほど制圧盤面に自信がない限り、後攻から捲られるリスクを常に背負っていますが、このデッキで【ティアラメンツ】や【烙印ビーステッド】と対面した時に限り、それはありません。
なにせ、3妨害+光/闇封じですからね。
とりわけ《アークネメシス・プロートス》の効果は既に発動したものなので、返しのターンで"壊獣"などを使い《アークネメシス・プロートス》を除去しても既に後の祭り。闇属性の特殊召喚は相変わらず封じられたままです。
また、仮に闇モンスター封じの中を動ける手札だったとしても、今度は《虹光の宣告者》の墓地メタ効果を対処しなければなりません。

【ティアラメンツ】の墓地肥やしや【烙印ビーステッド】の《烙印融合》他諸々が止まる

これ自体は適当に星4以下のモンスターを出して戦闘破壊を狙うだけでどうにかなりますが、その時点でこのターン中の決着は無くなるので、あとは《フルール・ド・バロネス》などで相手の悪あがきをシャットアウト。
返しのターンに《虹光の宣告者》の③効果でサーチした《イリュージョン・オブ・カオス》から《ブラック・マジシャン》を特殊召喚。
あとは、これを《幻想の黒魔導師》や《天威の龍鬼神》に繋げて相手のライフポイント8000を削りきるだけです。
ねっ、簡単でしょう?

……というのはあくまでも理想論ですが、実際問題、一度完成したこの制圧盤面を返すのは環境デッキをもってしても至難の業です。
特に、現環境で後攻からの捲り札として多く採用されている《拮抗勝負》がこのデッキでは全く気にならないレベルなので、とりあえず今のところ、先攻でぶん回った後に制圧し返された経験はほぼ皆無ですね。
一度だけ《超融合》絡みでギリギリまで返されたことがありますが、それも返しのターンで展開し返して勝ちましたし。

そもそも、一度ぶん回っておきながら、それをあっさり返されるなんて、展開系デッキの名折れですよね。
そういう意味では、ちゃんと展開系デッキとしての体裁を保てる程度のデッキパワーはあると思います。

対戦リプレイ動画

……と、まぁ、いろいろ語ってきましたが、百聞は一見に如かずですよね。
本当に環境デッキと渡り合えるスペックがあるのかどうか、以下の動画を見て判断していただきたく思います。

肝心の【ティアラメンツ】とは1回しか当たってないですが、おそらく、それらを刈り取っているであろう【烙印ビーステッド】とは何戦もやりあっているので、大目に見てくだしあ。

あとがき

いかがだったでしょうか。
最初は「《無限泡影》1枚で詰むデッキとか脆すぎ」と思っていたんですが、実際に使い込んでみたら《古聖戴サウラヴィス》などでケアできたり《幻想の黒魔導師》や《天威の龍鬼神》などでゴリ押すサブプランがあったりして、予想以上に実践的なデッキに仕上がった気がします。
もちろん、環境的に《無限泡影》の枚数が減っているという追い風があってこそですが。

……まぁ、このデッキを使い始めた一番の理由は、ビーステッドをはじめとする墓地対策カードの横行で普通の【ブラック・マジシャン】デッキが使い物にならなくなったからなんですけどね。
【ティアラメンツ】や【烙印ビーステッド】などの悪鬼羅刹に滅多打ちにされ、相手へのリスペクトもへったくれもないソリティアデッキに切り替えたあたり、なんだか闇堕ちしてしまったような気分でもあるんですが、まぁ、たまには闇堕ちもいいでしょう。
これからしばらくは悪で悪を裁く、ダークヒーロー的な感じで頑張っていこうと思います。
それでは、また。

おまけ:デッキ名について

今回紹介した【ブラマジオルタ】デッキ、デッキ名に《ブラック・マジシャン》の名前を冠している割に、やってることが《No.42 スターシップ・ギャラクシー・トマホーク》の素材にしているだけではないか!とんでもないデッキ名詐欺だ!
……と、思われる方もいるかもしれません。
正直、筆者もその節は否定しきれそうにないですし、なんなら、今でもこのデッキに"ブラマジ"の名を冠するか、少し悩んでいるところもあります。

しかし、過去の記事でも語った通り、このデッキは新機軸の《ブラック・マジシャン》デッキというコンセプトで制作したものが原型となります。
そして、ただ真正面から《ブラック・マジシャン》を純粋に活かすことを重視しすぎては、とてもじゃないですが"新機軸"というコンセプトは貫き通せません。
なので、多少ブラマジ要素の主張を希薄にはしつつも、最低限ブラマジにしかできない要素を軸として「ブラマジデッキのもうひとつの可能性」を組み上げ、このデッキに【ブラック・マジシャン・オルタナティヴ】という名前を付けました。
……まぁ、実際問題、レベル7特殊召喚モンスターってあまり多くはないので、ブラマジカードを抜くとデッキにならないんですよね。
これはこれで「ブラマジがいないと成立しないデッキ」だったりするんです。

冒頭でも触れた通り、このデッキはものすごく"邪道感"のあるデッキで、「こんなのブラマジデッキじゃねぇ!」と言われると本当に耳が痛いところなのですが、これもまた可能性のひとつということで、いろいろご理解いただけたらなーと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?