庶民が私立小受験した理由(本音)
我が家の私立小受験について、願書では建前の志望理由をまとめるわけですが、実際受験を決めたのはこんな理由でした。
そんな理由?と思われるか、実際そんなものよねと思われるか…
各ご家庭本音は色々あると思うので、十人十色の一つとしてお読みください。
家族それぞれの理由
子の母(私)
公立小出身の私としては、公立小で良いと思っていました。
子は幼児ながらお勉強ができるタイプだったので、中学受験はさせた方が良いと思っていて、それならわざわざ私立小の受験をしなくても良いと思っていたのです。
学区小学校も人気なようで、わざわざ越境してくるご家庭も多い学区だったし、
前評判として教育熱心な家庭が多く、中学受験は7割超と聞いていました。
ただ、我が家は【とにかく家が狭い】という衣食住の根幹に関わる問題を抱えていました。
今の家は上の子1人だった頃に、狭くても立地重視で幼稚園入園のために教育移住してきた家なのです。
選んだ家は夫婦2人暮らしを想定していそうな広さ(狭さ)。
計画性がないと言われればそれまでですが、子がもう1人増えて流石に手狭になってしまいました。
子2人いて今の家にはずっと住めない、下の子が幼稚園か小学校に入るタイミングで引越しが必要…となると、それまでに今の学区で良い家が見つかるとは限らず
(現に探し始めて数年経つものの、学区内でファミリー向け物件が出てきません!)
範囲を広げて広いファミリー向け物件を見つけたとして、今より良い学区とは限らないというジレンマ!
だったら私立小学校に通わせることで学校の質は確保しつつ、物件候補地を広げて選択するのが最善だと考えました。
そんなこんなで、母親としてはどちらかというと消極的な志望理由だったのでした。
私立志望ポイント +5点(消極的判断)
子の父
子の父である夫はまた、全然違う思いを持っていました。
自分が私立小の出身者であるため、公立小がどんなところかイメージできていない彼は、「私立も公立も変わらないでしょ」というスタンスでした。
これはある意味では正解でもあるのですが、引越してから選挙会場として学区の小学校へ足を踏み入れると…
「公立の小学校ってこんなに古いの?」
と衝撃を受けたようです。
新設の小学校でない限り、公立小の設備が古いのか致し方ないと思います。
公立小出身の私としては、そこまで古くて汚いとも思わなかったのですが、幼稚園からずっと私立で育つと、気になる部分だったのだと思います。
公立小へのそんな印象もあり、公立私立どちらでも良いけど、私立小もアリと思うようになったようでした。
私立志望ポイント 0点(どちらでも良い)
子の祖母
最終的に受験を決めたのは、子の祖母の影響が一番大きかったです。
【私立小と公立小の両方に自分の子を通わせた母】として、孫(私の子)には私立小に通ってほしいと明確に懇願されました。
祖母の言い分としては、【公立小の先生には当たり外れがあること】を強く聞かされました。
公立小出身の私からしたら、そんなにひどい先生いるのか懐疑的ですが、祖母にとって何十年経っても後悔するくらいの担任に当たってしまったようです。
祖母自身も私立小の出身なので、期待値が高い分がっかりしてしまったのかもしれません。
私立志望ポイント +10(積極的判断)
本人
本人には負担にならない程度でお受験対策をしていましたが、本人としては「お友達と一緒の学校が良い」との意見でした。
まだ幼稚園児なので、精神発達的にもそうなると思います。
ただ、広範囲から通園してくる幼稚園だったため、子の仲良しお友達の学区小は皆バラバラ…
(一応学区小に進学する知り合いはいる)
それを伝えると、小学生になりたくないと言い始めていました。
私立志望ポイント -5点(小学生になりたくないけどどちらかというと公立小)
家族の志望度合計点
子の母 +5点
子の父 0点
子の祖母 +10点
本人 -5点
ポイント制で言うと【合計 10点】で 私立小を志望する家族合意が得られたのでした。
子の熱望度
子が私立小に乗り気でなかったのは、コロナ禍で本人を学校見学に連れて行く機会がほぼなかったことが大きいです。
考査で初めて学校を訪れ、「ここの学校が良い!」と言うこともしばしばありました。
進学先の学校も、行ってみたら子が一番興味を持ってくれた学校なので、ご縁をいただけて本当に良かったです。
ちなみに、「お友達と一緒の学校が良い」「それができないなら小学生になりたくない」と言っていた我が子ですが、
入学説明会で蓋を開けてみると知っている子がちらほら…
安心して小学生になる期待を胸に入学式を迎えたのでした。
めでたしめでたし。
裕福なら公立小だったかもしれない
我が家は祖母からの積極的理由がありましたが、夫婦共に消極的な理由でのお受験スタートでした。
もしかしたら、人気公立小学校の学区域内にある億単位の物件を迷わず購入できる資産があれば、悩まず公立小でも良かったかもしれません。
小学校受験もお金はかかりますが、家を買うよりは安い…はずです。
東京の住宅事情、もっと改善しないかな…(そんな締めくくり)
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