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Women in batteries conferenceの感想

昨日、VoltaFoundationの中のをWomen in batteriesというプログラムが主催するしたWomen in batteries conferenceに参加してきたから感想を書き留めたい。

参加した目的&結論!

電池業界の女性にフォーカスをあてた集まりで、スタートアップから大企業の女性経営者、管理職の方の講義、パネルディスカッションと言う内容になっていた。経験を積んだ方から、女性ならではの悩みについての話が聞ける機会は少ないと思い参加することにした。

結論から言うと、行って本当に良かった。涙なしでは聞けなかった😭
女性ならではの悩み、性質を理解して、どう乗り越えるかのヒント、勇気をたくさんもらえた。
私は、フェミニストだが、女性だけに焦点を当てる事で更に男女の分断が加速する気がして、『women in STEM』みたいな活動はあまり好きではない。
しかし、女性と男性は身体の作りが違い、女性にしかない悩みが存在する事は確かであり、技術分野では職場に女性が少ないため、その少ない女性が一カ所に集まり、それぞれの知恵や経験をシェアする事は有意義だと今回感じた。

こういうセミナーが色んな業界、国、大学や会社内であればいいなと思った❤️


かっこいいキーノートスピーカー


キーノートスピーカーはExponent(エンジニアリング分野でのコンサルティング会社)でCEOを務めているDr. Catherine Corriganさん。

印象的だったのは話し方を含めたステージ上での立ち振る舞い。
無駄ない文章構成、声の抑揚とハンドジェスチャーを含め惹きつけられる話し方。カリスマ性が高くとてもかっこ良かった。(話に集中しすぎて写真取り忘れてしまった😭

女性ならではの悩みについてのパネルディスカッション

そのあとは一番楽しみにしていたパネルディスカッション🗣️

パネリストは

  • Linda Gaines:システムアナリスト@アルゴンヌ国立研究所

  • Celina Mikolajczak:CBTO @Lyten

  • Jill Pestana:マネージャー@アクセンチュア兼Youtuber

  • Marca Doeff:シニアサイエンティスト、副部長@ローレンス バークレー国立研究所


議題に上がって特に印象的だったのは2点

子育てと仕事の両立についてと職場でどう舐められないようにするか

女性の仕事を考える上で一番話題になるのは、この子育てと仕事の両立問題よね。
印象的だったのは、Celinaさんのコメント↓

特に子供が小さい時は仕事に割ける時間が減る。それでいいしそういうもの。しかしそれは女性だけが悩むべき問題ではない。男女協力すべき。男性の育休取得率を上げ、男性も数ヶ月の育休を取るべき。今は『子供を産む可能性が高い20代後半30代の女性を雇うと不利』という考える会社が多いけど、男性の育休取得率が上がれば、『男女関係なく20代後半30代は数ヶ月は育休で休むもの』という概念が平常化できる。男性が育休を取ることで、相手の女性の仕事復帰を応援する事もできる。また、数ヶ月仕事から離れると今までの事や今後のあり方など振り返る時間ができていいものよ。

自分が子供産んでみて思うけど、女性は妊娠中から子育てをしている。だから出産後は特にパートナーの協力が不可欠。
妊娠中は子供はいないもののつわり、疲労感、流産早産が心配で無理できない、化学物質の扱いは特に気にする、などなど通常モードでは仕事ができない。産後は産後で傷の痛み、手足の痺れなど個人差はあるが不調が数ヶ月は続く。働きたいけど身体が思うように動かないもどかしさがあった。だから、出産終えて自分の身体が通常に動けるようになってからは男性パートナーに育休取ってもらって子育て積極的にやってもらって自分が仕事復帰するのはいい。男性が育休取らなくていきなり共働きでもいいじゃんと思うかもしれないけど、それだと女性への負担が大きいすぎる。育休中は家にいるから家事は女性がやっている、そのまま仕事復帰したら家事は結局女性がやることになる。
リセットするためにも男性が育児休暇取ることはいいことだと思う。

しかし、何が幸せかは人によるのはわかってる。家で子供といる方が幸せな人もいれば仕事している方がバランス取れて幸せな人もいる。どちらも受け入れられて、ジャッジされないのが一番理想ね。

2点目は職場で舐められないようにするためにはどうするかの議論。
面白いなと思ったのはJillさんのコメント

女性へのハラスメントについてこういう研究がありました。オンラインゲーム内どういう男性が女性にハラスメントな態度を取るかを調べると、トッププレーヤではなく、中間層にいて上にいこうとしているプレイヤーの方が女性へ攻撃的な態度をとる傾向があるという結果だったそうです。

これに対してCelinaさん

会議室の中でも同じ。自分の強さ、賢さを見せつけたい人は、会議室の中を見渡して誰なら簡単に論破できそうかを観察している。そこに女性がいたら格好の的でしょ。そういうものだから、準備しておかないといけない。

こういう、人を蹴り落として上に上がる的なのが嫌いで、嫌気がさしてしまうけど、これが現実だよね。これは管理職になるならあたる壁だろうね。

このやりとりを聞いて、女性やマイノリティーだからこそ結果が大事になってくると感じた。特に技術は結果がものをいうから成果を大事しようとつくづく感じた。

あと、これは個人的にすごく納得した話を最後に一つ。
Celinaさんはテスラの品証にいて、パナソニックとよく仕事をしていた方なのだが、電池開発についてと、日本の仕事の進め方に対してのコメント

もし電池の量産化を成功させたチームがいたとしたら、それは多様性のあるチームでしょう。電池は材料、有機科学、無機化学、電気化学、機械工学、電気工学、制御の分野のエキスパートが集まって協力しないとできないものです。電池開発している中で全てを把握している人は誰一人もいないものです。自分のエゴを捨てて、チームのために協力する姿勢が必要です。世界中で唯一電池の開発で成功させたのは日本企業です。パナソニックと働いて一番学んだ事は彼らの協力的な姿勢です。自分の利益のためでなく会社のために協力する、それができるチームのみが成功します。

これは納得、同感でしかなかった。日本の企業って悪い面ばかりが取り上げられるけど、会社全体が目標に向かって進む力は日本企業の強み。解雇になる心配がないからこそ、実績による給料の差がつかないからこそ、自分の利益にならなかったり、自分の本来の役割ではない仕事でも、チームの目標を達成するために必要な仕事であれば自らが動く。これはパナソニックで一番学んだ事かもしれない。

おしまい。

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