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巨人の肩の上に立つボードゲームデザイン考察vol.3「グラフィックデザインと面白そうという予感」

今日もやっていきましょう。
Sunnyです。

Q「巨人の肩の上に立つボードゲーむデザイン考察とは?」
2014年12月から毎年12月に行われている、I was gameさんの企画であるAdvent Calendarを読み進めながら考察を進めていくコラムです。他にも参考になるものを読みながらまとめていきます



面白そうという予感 -そば打ちに例えて-

面白いという体験は何か、ということをoink gamesさんはそば打ちに例えて説明しています。そば粉らしい何かがあって、それをそば打ちして、そばになった、この瞬間に面白いという評価がされる。という話です

ゲームへの評価でよく言われるのは、「面白そう」という評価が大事だという話です。

少し前は、試遊者が「そのゲームが面白い」という評価をして、それをSNSで拡散して、他の人がそれを見て「面白そうか」判断していたかと思います。
今は、面白いという評価の以前に、ゲームの売り出し方で面白そうと思わせる、みたいな話が多いように思います。流行りネタを入れるみたいな。(最近だと、筋肉とゴリラとか?)

ある個人の脳内で起こっている
「おもしろい」という反応は個人の脳内で起こります。すべては実際にどうであるかではなく「そう感じられる」ということが大事です。だから、「誰に」そう感じさせたいかというのがとても重要。ここが曖昧だとどこを目指しているのか分からなくなってしまうので気をつけましょう。

原始的な話は、このあたりの時期から始まっていたのかもしれません。いかにそう感じさせることができるか?

最近の同人界隈は、ゲームを作る以外の力を求められているんだとは思っています。ブランディングだったり、マーケティングだったり。
ただ、結局はoink gamesさんやitten gamesさんのようなパッケージからのブランディングが確固たる地位を築いていることを鑑みれば、それが正攻法なのだろうなと思います。

このあたりの記事は追って探していきます。


このあたりのジップロックでのゲームというのは時代を感じるかもしれませんね。今でもたまにいるけど、やはり大変そうな印象はあります。



面白そうという点については、テーマという側面からChickenDiceGamesさんが書いています。

手っ取り早く現代人に没入を促すには、彼らの想像を羽ばたかせやすく、なおかつ“ここにはないもの”すなわち「過去の世界」を借りてくるのが有効だとの判断は当然でしょう。

面白そう、という評価に対してテーマというアプローチでそう思わせる、そして面白さを体験してもらう、という。

この方は、

大きく2つのエッセンスに分けられます。「舞台が昔であること」「建築ゲームであること」です。

と書いており、いやはや確かに建築ばっかしてるなと思いました。笑

そして、

また、度し難いことに、我々もそういうものをありがたがって遊んでいるのです。今日も明日も飽きもせずに。
ボードゲーマーは知っています。この卓が終わったあと、早晩また古代世界で水道橋やら神殿やらを建設するために働かされることを。それでも楽しんでいるのです。これはもう展開が読めているのに水戸黄門にチャンネルを合わせてしまう爺さまと変わりありません。

とも書いており、すごくエッジの効いた表現で記載しており、読みながら笑ってしまいました。ボードゲーマーって普遍的にいつでも同じテーマ感やシステムを好んでやる、という現実ですね。



グラフィックデザインとUIの話

この記事はすごいです。ゲームシステムをグラフィックデザインとして落とし込む、またはその逆について、すごく丁寧に論じられています。
しかも実践例尽き。

先日、グラフィックデザイナーと長谷川登鯉さんの勉強会を受けたんですが、その方もグラフィックデザインとしてのゲームシステムデザインをしており、優れたゲームデザイナーはそこまでデザインする。ディレクションをする、というのがわかりました。

これって、つまるところUIという話でもあり、どういう体験をさせたいか?それに対応する正しい表現方法は何か?という問いですよね。
その注意事項を書いています。

特に、見やすくするためにシステムをおざなりにしてしまう(もしくは、無くなってしまう)のは本末転倒で、そこを見誤らないようにしなければならない。

うーん、非常に勉強になりました。あとシンプルに手法として勉強になりました。




やはり、読んでいくと勉強になりますね。
あとは、いま議論されていることが昔からというのも改めて知って、自分の中の答えをしっかり見つけていきたい所存です。

次は、1/24あたりに更新します。


Q「この記事を書いた人はだれ?」
2018年1月頃からボードゲーム製作を行っているひよっこボードゲームデザイナーです。代表作は「Wacryll」「鍋代官」です。色んな所にひたすら疑問を投げかけていたら、noteのフォロワーが増えました。よろしくお願いいたします。

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Sui Works
札幌出身、福岡育ち、東京住みのSunnyと申します。 働きながらボードゲームデザインをしています。いただいたご支援は、ボードゲームデザインに使わせていただきます。