コンピュータが作った曲を聴いて笑った話
1956年にコンピュータが自動作曲した「イリアック組曲」を聴いて笑った。
イリアック組曲は第1楽章から第4楽章まであって、全体で20分くらいの長さだ。
第1楽章がめちゃめちゃ可笑しかった。周りの人に不審がられないように笑いを堪えるのが大変だったほどだ。
もちろん、全体的にはそんなにおかしな曲ではない。むしろ、1965年にコンピュータでここまで自動作曲できるのかと感動する出来だった。
ここでちょっと、アップル社のCMを想像してほしい。
「iPhoneならね」(ティン♪)
脳内でうまく再生されただろうか?実際アップル社のCMでこんな効果音が入るかは覚えてないけど、「終わりましたよ」という合図の音を想像してもらえばいい。
この「ティン♪」が第1楽章の途中と最後に現れる。
2回も終わりの合図を出すな!!!!!!
たったこれだけの理由で笑いが止まらなくなった。いまこの文を書きながら、何がそんなに可笑しかったのか分からなくなっている。
よく考えれば「ティン♪」の位置はちゃんと考えられていて、第1楽章の途中ではあるけど、場面転換みたいなタイミングで入っていた。コンピュータはちゃんと「ティン♪」の使い方を理解している。
もしかしたら、はじめは音楽を聴いているつもりだったのが、最初の「ティン♪」を聴いたときからコントを見る感じで音楽を聴いていたのかもしれない。
お、ここで「ティン♪」が来たか!ということはここでも…鳴らんのかい!
ここでは…?鳴らんのかい!!!!という感じ。
ここでは…?鳴らせや!!!!
みたいにツッコミをいれながら聴いていた。
コンピュータが作曲したという前提があると、ツッコミのテンションが3段階くらい上がることに気づく。
完全にコンピュータを下に見ているからだろうか。これからAIアシスタントがもっと普及してコンピュータにも権利が認められるようになったら、私はコンピュータ差別主義者になってしまうだろうか。ちょっと心配だ。
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