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伊良部島の最高おやつ。サーターアンダギー?いいえ、さたぱんびんです。

タイトルでピンときた方は、相当な通ですね。

今回紹介したい「さたぱんびん」の名店は、伊良部島にあります。「なかゆくい商店」という小さなお店で、天ぷらやアイスクリームを売っています。さたぱんびん、とはなんぞや?見た目はサーターアンダギーにそっくりのお菓子です。

なかゆくい商店 〒906-0505 沖縄県宮古島市伊良部国仲57−3

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いつも食事をとったあとのデザートやおやつとして調達しにいくので、野菜やさかなの天ぷらなどは買ったことがないのだけど、お手頃だしおいしそう...(※写真は2017年頃のものなので値段には変更があります)

さて、本題!おすすめの「紅芋ぱんびん」ですが、店頭のケースにない時も揚げてくれることがあるので、お店の方に聞いてみましょう!ちょっと待つことになっても、揚げたてにありつけたら、それはそれはラッキーです。

サクっと揚がった香ばしいところにかぶりつくと、中はふわふわ、優しいお芋の甘い香りと見事な色がお目見え!(この写真、ノー加工!)ね、見た目は完全にサーターアンダギー。

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冷めても美味しい、3日持つそうです(揚げ物なので注意が必要)。翌日に食べようととっておいた時もサクサクのままだったし、中もしっとりしてた。でも、できればぜひ揚げたてにかぶりついてほしいなあ。

沖縄といえば!のブルーシールのアイスクリームをトッピングすることもできます。熱々&ひんやりのマリアージュが大好きなみなさんに激しくおすすめ。

観光客だけでなく地元のお客さんらしき人もひっきりなしにくるので、夕方には売り切れていることも多いです。ご注意。

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暖かい地域を旅先に選ぶ事が多いので、あれは石垣だったか、沖縄本島だったか、奄美だったか宮古だったか...?と思い出が混同しがちです。(海外しかり。セブだったかバリだったか、一番思い出しにくいのはランカウイ、それはまた今度書きます)
そのため、日本で一番おいしくて美しいあの揚げ菓子を食べにあの場所に行きたい!!!と考える時に、「はてどこの島だったか」と悩むことが多い。

そこで食いしん坊なりに思い出の整理としてひとつ知識を身につけた。
みんなが知っているサーターアンダギーは沖縄の方言で、「サーター」は「砂糖」。「アンダ」「ギー」は「油」「揚げ」。(ほんのり標準語の発音が近いので親近感わきますな)
今回紹介のさたぱんびんについては、宮古の方言。「さた」は「サーター」と同様「砂糖」のこと。「ぱんびん」が「揚げ物」を指すそうです。「ぱんびん」は宮古の方言!そうか、同じことを違う言語で表現してただけなのか!じゃあ大好きななかゆくいのさたぱんびんは宮古(正確には伊良部だけど)!!方言の違いで覚えようじゃないか!

ちなみに、宮古の方言や方言を話す方のことを「ミャーフクツ(宮古口)」と呼ぶんですって。話せる人がどんどん減っていっているそう。ユネスコが日本における消滅の危機があるとして発表している言語の数は8つあるんだけど、そのうち5つが沖縄より南下した島々のことば。
(参考)ユネスコが認定した,日本における危機言語・方言の分布図
https://www.bunka.go.jp/seisaku/kokugo_nihongo/kokugo_shisaku/kikigengo/pdf/bunpuzu.pdf 
泣いたり笑ったり怒ったりするときの表情は世界共通なのに、それを表現することばはどうして国によってこんなに違うんだろう、と、うっすらだけどことばや言語の成り立ちについて思いを馳せるのが好きなので、さたぱんびんのうまさは舌の感激だけでなく、文化の発展についても色々想像するきっかけをくれたりするのです。

伊良部島へは宮古島の絶景スポットとして人気の伊良部大橋を超えてすぐなので、宮古島に旅行に行った時に足を伸ばすのがおすすめ。伊良部大橋を渡ってるだけでも楽しめる絶景は、たとえさたぱんびんを食べるだけでも価値ありです。ただね、食いしん坊さん。さたぱんびんを食べて満足したら、お店から車で5分もしないで行ける渡口の浜は本当に本当に美しくて有名だし、伝説もある伊良部の通り池は天然記念物にも指定されたほどなので、腹ごなしにぜひ訪れてみて。お腹だけじゃなくて目もしっかり楽しませてあげましょう!

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