穴子の名産地、あなたはどこを思い出す?穴場は、対馬(つしま)!〜Gochiso of Tsushima〜
穴子...お寿司に天ぷら、お重。和食好きなら外せないお魚ですよね。穴子を食べに名産地に行こう、と思った時、あなたはどこの場所が頭に浮かびますか?千葉は富津、広島、仙台に姫路...いろんな場所の名前が上がってきそうです。
今回は、長崎のあなご。長崎の島のひとつ、日本国内の島面積ランキングでは10位の、「対馬」の穴子をご紹介したいと思います。
「対馬」の名前は、最近だと「Ghost of Tsushima (ゴーストオブツシマ)」でも有名ですよね。話題になったのでゲームをやらない方も聞いたことがあるような、そしてもちろんゲームをやる人には見慣れた地名かな、と思います。
対馬は、魏志倭人伝に登場するほど古くから歴史のある島。
福岡から飛行機でたった30分で到着します。たった30分で!!(対馬は長崎県にあるのですが、この利便性からか、福岡からの観光客の方が多いそうです)
そして、韓国との距離は約50キロ。コロナ前は韓国からのツアー客が島の人口を超えるほどだったそうです。島内の交通標識にもほぼ、ハングルが併記されています。(あろうことか写真を失念!!)
空港の名前にもなっている絶滅危惧種のツシマヤマネコは、本物には会えませんでしたが、観光案内所で実物と同じ大きさ・重さのぬいぐるみを抱かせてもらえます。かわいい…!!
豊かな緑、海底が丸見えなほど透明感あるエメラルドの海、溢れる自然。
対馬の魅力って、これかな、これだよね。まあ、素敵な島だよな…とたかをくくっていたわたしは、衝撃を受けます。
対馬のあなごの実力に....!!!
今回わたしの目を覚ましたメインの舞台となるお店は、「あなご亭」。ミシュラン・ビブグルマンにも掲載されたそうです。
レンタカー屋さんの手作りガイドブックで見つけてこのお店を選びました。店内は広くて座敷がメイン。明るくてお子さん連れも安心して入れそうです。
あなご亭
〒817-1201 長崎県対馬市豊玉町仁位2091−3
あ、↑この写真の右の標識のところ、よくみるとハングルが見えるかも...!
ここでは「黄金あなご」というオリジナルブランドの穴子を食べることができます。(看板犬のお出迎えもあり♡)
新鮮さにはお墨付きで、お刺身、お寿司で食べることもできます。
もちろん天ぷらや、珍しいところで穴子カツ、定番の白焼き、せいろ蒸しなどもメニューにあります。
これら、全部試してみたんですが、そのうえでわたしのおすすめは煮あなご!!!!
脂の乗りや身の柔らかさ、味わいの深さなど、一般的な穴子の味わいは調理法でカバーできる部分が多く、むしろお店の実力が試される食材なのかなと思います。あなご亭の穴子は素材そのものの良さはもちろんのこと、味付けも抜群。甘ったるすぎず塩味も強くないタレの味わいは相性抜群。
つきだしの煮凝りからしてもう、絶品です。
気に入りすぎて思わず、2日連続で食べに行きました。
この素晴らしい味を、なんと、自宅でも楽しむことができます。おみやげとして、冷凍のあなご重やあなごカツなどを購入することができます。
オンラインからも申し込みができます!
さて、一番のおすすめは「黄金あなご」ですが、もちろん、対馬の穴子は、あなご亭だけでなく他のお店でも最高のものが味わえます。
食べ比べをしに、みなと寿司というお店にもお邪魔してきました。
みなと寿司
〒817-1701 長崎県対馬市上対馬町比田勝843−12
ここでは、白焼きを対馬の地酒、「白嶽」とともに。もう、完璧です。
メニューにも説明がしっかり書いてあります。
お刺身もいただいてみたのですが、ここのお店では普段知ってる味に近い、「穴子らしさ」を感じる風味が楽しめました。いつものあの味に近いのに、臭みやクセがない、という不思議な感覚です。
わたしは東京に住んでおり、穴子は江戸前寿司のタネにもありますので、そう見知らぬ食材ではありません。でも抱く印象・味わいについてはお恥ずかしながら
「うなぎとそう変わらぬイメージ/うなぎの廉価版」
「遠くに泥のにおいを感じる」「ツメの味がおいしいだけのような」
といった、少しネガティブな気持ちを持っておりました。
対馬の穴子はそんなわたしの印象を、全てポジティブに塗り替えてくれました。
穴子だけを食べるためだけに対馬に足を運ぶ価値がある、と言いたくなるうまさです。是非お試しを。
もちろん観光も見どころいっぱい!
あなご亭から車で5分ほどの距離に、潮の満ち引きで表情を変える鳥居をかまえる「和多都美神社」に、
ゴーストオブツシマの聖地として有名な、132段の石の階段「百雁木」が見られる「万松院」も、必見の厳かさです。
対馬在来種である対州馬(たいしゅうば)の曳き馬体験ができる「あそうベイパーク」もおすすめ。
オートキャンプ場もあり、テントや車中泊も楽しめるそうです。
全部を満喫するにはレンタカーの手配が必要になりますが、その価値あり、です!
さて、いざ一路、東京の途へ...と結びたいところですが、この旅行では天候の影響で帰りの便が欠航になり、振り替えでバタバタしました。対馬やまねこ空港は立地や設備の影響で、欠航になる確率がやや高いようです。
もしいらっしゃる場合は、便の運行状況のチェックはこまめに、また万が一のことを考えた計画を立てるほうが安心です。ご注意くださいね!
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