復活したらどこ行こう?!vol.1-1 プラハ:チェコ共和国 ビール編
まだまだ先行きが見えない日々が続きます。こうなってくると、何が平常運転だったかを、もう忘れてしまいそうです。気を取り直して、またあの日々のように世界を旅できるようになったらどこへ行こう?!という夢を見てみたいと思います。わたくし、気を抜くとすぐにアホみたいな顔しながら旅した場所の思い出を反芻しては「また行きたい」と考えているんですが、そんな反芻ランキングTOP5のうちの1つ、チェコについて今回は語りたいと思います。チェコ共和国はたくさんポイントがあるので今日は人気がありそうなビールのお話をば。
海外でビールをたらふく飲みたい!と考えた時にすぐに思いつくのはなんとなく「ドイツ」じゃないでしょうか。実は、チェコもすごいんです。
まず、「ピルスナー」というビールのスタイルの元祖を発明したのは、チェコだと言われています。ピルスナーの色味や味わいは日本で作られるビールの主流の味や製法に近いものなので、イメージしやすいかもしれません。(アルコール度数は日本のものより高めだそうです。)
そして特筆すべきは国民1人あたりのビールの消費量!2018年までは世界一の座を26年間連続で守り続けていたそうです。
その量、日本人と比べると、5倍弱の消費量。どうしてそんなに飲めちゃうの?!!と思いますが、チェコに行ってみたら理由がわかりました。
目指すはチェコ共和国はプラハ、200年以上の歴史あるホスポダ(チェコのビアホール、居酒屋のことをこう呼ぶそう)「ウ・ズラティーホ・ティグラ(U Zlatého tygra)」。観光名所である天文時計に立ち寄るご予定のある方はぜひそのまま足を伸ばしてほしい場所にあります。
見事な天文時計を見てぶらぶら散策すると...
さっそく行列を発見。15時からオープンのお店で、これは14時58分の写真です。みんな気合い入ってる!
店内が広いのですぐに入ることができました。
店名の「U Zlatého tygra」は「黄金のトラ」という意味のチェコ語。店内にもたくさんトラのモチーフが。
観光客だけじゃなく地元の方らしき人たちもいっぱいいました。ひとりでぷらっと入ってきては店員さんや店内にいる知り合いを見つけておしゃべりを楽しんでいて、そういう光景を見ていると、すっかり気分は「世界の車窓から」です。
さて、お店に入ると頼まずにもすぐ黄金色の飲み物が出てきます。ころんとしたかわいいビアグラス。
さあ、かけつけ一杯!
日本の生ビールのように冷え冷えではありません。コクある味わいなのにすっきりして飲みやすく、ごくごく飲めちゃいます。
グラスが空になるとわんこそばのようにおかわりが運ばれます。そのたびに紙にカウントしていって、これが支払いの時の伝票になります。カウントの入れ方の違いも海外旅行気分が盛り上がる!
ビールだけではさすがに進みにくいので、チェコの名物料理のグラージュをオーダー。牛肉のスープです。
程よいしょっぱみで味わいの濃いスープ。こんなので口直ししちゃったら、またビールの勢いがついてどんどん飲めちゃう!!しかも、しかも、ビールのお供以前の問題で、このおいしいビールが1杯(0.45リットル)なんとなんと、40チェココルナ=203円(2021年8月レート)なんですよ!!!!!!
(これでも庶民的なお店に比べると高級なほう。pivo、がチェコ語でビールのことです。)
ああ、これが世界一のビール消費量を誇る国か...すごいパワーだ!!
チェコのビールは消費量だけじゃない、世界から見た1杯あたりの価格もとてもフレンドリーなのです(ビール元祖のドイツと比較すると約半額!)。
参考資料:
https://www.timeout.com/news/to-the-surprise-of-absolutely-no-one-germans-spend-the-most-on-beer-annually-021821
ボヘミアの地域にホップの栽培に適した土壌と水(軟水)があり、新鮮なものが流通している。そしてミネラルウォーターよりも価格が安い。うまくて安い。そりゃ、みんな喜んで飲みますよね。これは世界一なるわ。
相席をした方も、なにやらお肉のようなおつまみとともに、ぐいっとやられてました。
おいしいビールを楽しむホスポダがチェコにはたくさんあり、チェコっ子たちは気軽に何軒もはしごするそうです。
今回ご紹介の「U Zlatého tygra」は、14世紀に建てられた重厚な建築の店内。大人たちのおしゃべりでほどよい喧騒、厚みのあるグラスがぶつかる音が響いて、うっとりするほど素敵な時間が過ごせます。
せっかくチェコまで行ったなら、こんな素敵なホスポダで昼間からビール、ぜひやってみてくださいね。
ホスポダはビールを飲むためのお店なので、しっかりビール気分を作って向かいましょう!
残念ながらビールがNGの方には、近所のこのお店をおすすめしましょう。
「Krusta Artisan Bakery」。トルデルニークというチェコの伝統的なお菓子が食べられるベーカリーです。
焼きたてさくさくの生地に、ソフトクリームを詰めたものが売られていました。中に詰めるクリームは、古くは主にカスタードやホイップクリームなどだったそうですが、観光客の食べ歩きでソフトクリームバージョンが浸透したようです。
店頭でくるくる焼いているのを見るのも楽しい。甘い香りが広がります。
110チェココルナ。560円くらいです。お菓子としては普通なんです、....でも...ビールの安さが際立ちますね...
:おまけ:
ホスポダに昼から行くと、その後の観光でお手洗い探しに苦労することがあります!足踏みしながら標識を見てはがっかり、ということになりましたので、みなさんはお気をつけを...
がっかりしながらも見慣れない標識も面白かったので、最後にご紹介。
憧れの彼の地に自由に行けるようになるまでは、おうちでイメトレです!
今夜も、おうちビールで乾杯しましょう!
※本文内で紹介している写真、価格は2016年のものです。
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