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たわら形のおにぎり

4歳から2年間通った幼稚園
それまでずっとなにをするにも一緒だった弟は
初登園の日に「一緒に行く~!」って言って
玄関先で泣きながら私の背中を見送っていました


私にとっても初めての経験
「ともだちいっぱいできるかな?」
「たのしいところだといいな」
と思いながら園までの道を歩いて通いました


かばんの中には母の作ったお弁当
料理の得意な母の作るお弁当は
いつも小食で偏食気味だった私のために
工夫を凝らして手を変え品を変え
楽しく美味しく食べられるよう
いろんなお弁当を作ってくれました


お箸の使い方に不安があった私のために
時にロールサンドイッチだったり
時におにぎりだったりと
手軽に食べられるようにと配慮してくれて


私は大きな三角おにぎりが不得意で
一口サイズのたわら形のおにぎりを
詰めてくれていました


「私、三角おにぎり握れないから」とは母の弁
それでも私は母のたわら形のおにぎりが大好き
私が飽きないように海苔で巻いたり薄焼き卵で巻いたり
お弁当箱を開けるのが毎日楽しみでした


今では「たわら形のおにぎり」なんて見かけないし
コンビニおにぎりもみ~んな三角


実家へ帰ったときは「食べたいものはある?」ってよく聞かれるから
ロールサンドイッチとたわら形おにぎり
久しぶりに懐かしい味を母にリクエストしようかなぁ



今日は「おむすびの日」という事だったので、その思い出を記事にしてみました。
お読みいただき、ありがとうございました。

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