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企業IT機能の概要と情報システム部門の役割-02

SUNITEDでは、定期的に社内勉強会を開催しております。
勉強会の内容をnoteで発信していくことで、日本の企業のコーポレート部門を明るくしていくことができればと考えております!

第一回 「企業IT機能の概要と情報システム部門の役割」
この勉強会のねらいは「企業IT機能と情報システム部門の役割のあるべき姿を理解する。」こととしています。
これはあくまでもあるべき姿であり、現状とはかけ離れていますので、そういった問題があることを理解したうえで、問題の課題解決の方向性を理解できるように課題解決するためのお手伝いとして教育メニューやキャリア像を説明します。

Section2では「ITガバナンスとITマネジメント」について勉強していきます。

Section1「企業IT活動の全体像」はこちらをご覧ください。



ITバナンスとITマネジメント

IT機能には2つの大きな機能があります。
「ITガバナンス」「ITマネジメント」です。

情報システム部門の方や経営陣の方に質問しても、この2つがあること自体を理解されてない人が多くいます。


ITガバナンスとは、主に経営陣やCIOや情報システム部長等が担います。
情報システムの方向性を決定し、それを正しく実行します。
また経営の変化によって、その計画を変えていくことを実行していきます。
要するに企業の情報システムに対して統制がかかるようコントロールします。


ITマネジメントとは、主に情報システム部門が担います。
ITガバナンスが決定した方針に沿って、運用・保守・企画開発・全社基盤導入を実行していく部隊にあたりますが、このことをしっかりと理解されている会社はとても少ないのが現実です。


IT機能を担う組織体制のあるべき姿

参考文献:経済産業省「システム管理基準」

本来のあるべき組織は、「経営陣」「情報システム部門」「各事業部門」がありITガバナンスは「経営陣」が担います。

ITマネジメントは主に情報システム部門が行いますが、当然、各事業部門の担当者や管理者の方と協力し合いながら担っていきます。

ITガバナンスを管理する情報システム戦略委員会や全社的な大きな基幹業務入替え時にはプロジェクト運営委員会がITガバナンスを担当していくようなところもあります。

このようにあるべき姿を認識して体制を整えているのは超大企業の一部にしかないと思います。
体制が整えられている企業では、情報システム部門として多くの人員をそろえていたり、経営企画部門の中に情報システム企画を組織として持っていたりします。
このあるべき姿に体制が整えられていないことから色々な問題が出てきます。


Section2はここまでとなります。
次回、Section3は「ITガバナンスの概要」について勉強していきます。


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