【私の未来予想図】~中学時代•前編~
中学時代の私は、剣道部に入ったのだ。
もともと食が細かった私は、子供の多くは大好きな『肉』が嫌いだった。
脂身のギトギトブヨブヨしたのが、吐きそうになるくらい嫌だった。
だから晩ご飯で『焼肉』と言われてた暁には酷く、イヤな顔をしていた事は、記憶にある。
『焼肉』でも、野菜しか食べなかった。
そんな親が心配して、第二次成長期にあたる中学生は、
運動部に入れたいということもあったのだ。
たまたま仲の良かった友達が『剣道部』に入るというから、私も一緒に入部したのだ。
そして…
『剣道部』には、小学生の時から好きだった男の子も居たので、密かに喜びつつあった。
でも…一緒に入った友達も、その男の子が好きだったいう、よくある恋ライバルってやつだ。
そもそもスポーツが苦手だったが、部員みんな、先輩後輩仲良く部活はとても楽しかった。
練習もよくサボって、道場で遊んでいたのがバレて、
顧問からボテボテにされていた。
学年の中でも『剣道部』は、なにかと目立っていたようだ。
そんな部活だったが、キャプテンをしていた子がとても強くて、高校も剣道で推薦、現在は女の子だが刑務官なったと風の便りで聞いた。
そんな部活には居たものの、私は、まだこの頃、学校や家庭の外では、ビビりだったし、目立たず、自分の思いもあまり言えないようなタイプだった。
部活で好きな男の子。
なかなかモテる子で、1つ上のI先輩がどうも彼を狙っていたらしく、よくちょっかい出していた。
I先輩は、とても可愛くて美人で、スタイルも良くて。
傍から見てて、とうてい太刀打ち出来ないと、ますます悲観して自分の思いや言いたいこと事も言えなくしていた。
そりゃそうだ。
そのI先輩、高校生になるとモデルに。
それから、数年後にドラマを見ていたら、有名俳優の元恋人役で出演していて、女優になっていた事を知る。
キレイな先輩だったもんな。
クールビューティーで、憧れる女性だったな。
私には持ってないものをもってて、羨ましくも自分とは、次元が違う人。
どうあがいても、私はなれないと思った。
部活の仲間は、目立つ子でヤンキーだと言われる子ばかりだったけど、すごく優しい人だったから、
『向日葵ちゃん、嫌なことは嫌だとか、言いたいこと言っていいんよ』
と言ってくれたりしてた。
仲間の中で、なんか守ってもらっていた感じがあったな。
クラスメイトの記憶は少ないけど、部活の仲間や塾に行ってた時の友達の事は記憶に残っている。
なぜか、ヤンチャな目立つ子に可愛がってもらって、仲良くしてもらってた。今だに理由はわからない。
でも、この人達と過ごす時間はとても、楽しく居心地よく、周りの目を気にしなくてもいい、自然体の私を受け入れてもらえている感じがあった。
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