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我が家にふたたびピアノがやってきた

ピーンポーン、と朝イチでインターホンが鳴った。

カメラを見ると、顔馴染みの配達員さん。

ちょっと今日は重たいから中に運び入れましょうか、という親切なお申し出をありがたく受けながら
そんなに重たいもの。。。?と頭を巡らせる。



そうだ。
電子ピアノを買ったんだった。



最初に我が家にピアノがやってきたのは、確か私が小学校低学年くらいの時。
親切なご近所さんが引っ越す時にアップライトピアノを譲ってくれたのだ。

ご近所さんたちはしっかり顔見知りだったし、幸い楽器の音にも寛容な人が多くて、
時間には気をつけながらも、就職するまでの10数年間、
そのピアノにたくさん、たくさんお世話になった。


でも時というのはしっかり流れるもので、
元々かなり古い機種がゆえ、段々と修理するにも部品がなくなっていき、
調律するときも調律師さんお手製の部品で修理してもらう、というようなことも。

加えてご近所さんもだんだん入れ替わり、
関係性も以前よりはどうしても薄くなってしまうもので、弾いても大丈夫かな、という不安もあり、

少しずつ、弾く機会が減っていって
少しずつ、ピアノとも疎遠になってしまった。



年末、やりたいことリストを振り返っていたら、
「ピアノを再開して、発表会に出る」という一文に目が止まって。

ずっと再開したいと願いつつ、出来ずじまいだったここ数年。

また1年が過ぎて、今年もできなかったなあって振り返るの、嫌だな、と思った。


そう思うってことは、今が再開のタイミング?


そんなわけで、今のライフスタイルに合わせて、
いつでも弾ける電子ピアノの購入に至ったのである。

思い切った買い物だったなあと思う。
けど、良い買い物をしたという自信はある。



昔の電子ピアノのイメージからはすっかり進歩していて
鍵盤の重みもしっかりある。
アプリと連動して練習ができたり、とイマドキな機能にちょっとドキドキ。

久しぶりで、最初はぎこちなかった指運びも、
弾くたびにちょっとずつ滑らかになってくる。

しばらく旅に出ていた体の一部が帰ってきたような、そんな感覚。

何より、仕事前でも仕事終わりでも好きな時に弾ける、というのが
なんだか今もちょっと不思議だったりして、

お休みの日は朝10時を過ぎないとダメよ!と
口酸っぱく母が私に言い聞かせていたのが、ふと懐かしくなる。



ピアノの先生に連絡をしたら、今年は夏頃に発表会を予定しているらしい。
今年こそは発表会に出て、やりたいことリストを達成してやろうじゃないか!





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