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中小企業診断士 口述試験を終えて

 こんばんは。初投稿です。
 早速ですが私、1月23日に開催された令和3年度 中小企業診断士 第二次口述試験を受験してきました。備忘録として、当日の内容を書き留めて置こうと思います。
(これから資格取得を目指される方々にとって、少しでも参考になればと思い、恥を忍んで共有します。)

現 地 入 り

 地方在住のため、前日に現地入り。あえていつもの休日と同じように、子供たちと風呂に入り、家族で夕食を食べたあと、20時台の新幹線で受験地へ出発。
 試験会場まで徒歩2分のビジネスホテルにチェックイン。

会 場 入 り

 試験開始時刻は10時台。「試験開始30分前までには受付完了のこと」とあったので、9時30分には受付完了。待合室に通される。待合室は班ごと(みたところ全部で3班)に分けられており、各班で受験番号順に前から着席。試験を受ける順番もこの並びのため、受験番号の若い自分は2番目だった。
 待合室に入ると、他の受験生はほぼ着席済。服装は漏れなくスーツ+ネクタイ(女性ゼロ)。

呼 び 出 し

 10時に事務局の方が来られ、前の席の人が呼ばれる。それから5分後、自分が呼ばれる。待合室を出た後、試験会場の前まで行き、そこの担当者に名前を伝え、用意された椅子に座って待機。
 間もなく前の人が退室し、担当者に「それでは次どうぞ」と促される。

口 述 試 験 開 始

 ノックして入室。

sun:コンコンコン、失礼します。

面接官A:荷物はそちらの台において、席にお座りください。
(面接官は2名。受験者席は会議用の長机と椅子+アクリル板。そこから5mぐらい向こうに面接官の席+アクリル板―――コロナ対策万全!―――)

面接官A:それでは口述試験を始めます。これから二次筆記試験に登場したA社からD社について、いくつか質問をします。質問をよくお聞きになり、中小企業診断士として回答してください。回答時間の目安は2分程度です。まずはじめに、あなたのお名前と生年月日を教えて下さい。

sun:はい。さ・・・

面接官A:(食い気味に)尚、生年月日は和暦でお応えください。

sun:・・・はい。sunerbaと申します。生年月日は平成◯年◯月◯日です。

面接官B:それでは事例ⅢのC社についての質問です。これから質問しますので、よく聞いてください。C社はバッグメーカーからの受託生産品について、単能工による生産を行っていますが、単能工化によるメリットを教えて下さい。

sun:はい。単能工では、作業者が単純作業しかしなくて良いため、教育にかかる時間とコストを低減できると考えます。

面接官B:他にはありませんか?

sun:はい。同じ作業者が同じ作業をひたすら連続的に繰り返すため、生産効率が向上します。・・・デメリットは聞かれてなかったですよね・・・?

面接官B:はい。メリットだけで結構です。それでは同じくC社についてお聞きします。C社は完成品在庫の適正化が課題ですが、この課題の対応策を中小企業診断士として助言してください。

sun:はい。確か事例において、生産計画の策定担当者が修理受付や発送の手配など、いくつかの業務を掛け持ちしていたという記述があったと記憶しております。ですので、まず生産計画の策定者を専門化させます。さらに、資材在庫の管理は各工程のリーダーが行っているという記述があったかと思いますので、この資材在庫管理を生産計画担当者に任せ、資材在庫の情報を与えてあげます。これにより、生産計画が精緻になることに加え、必要資材の欠品とこれに伴う生産計画の変更が回避され、ロスのない生産を行うことが可能になります(・・・やべ、なんかズレてる?)。
 また、営業部門と生産部門の連動が極めて重要になります。双方が連携することで、需要予測の精度を高め、作り過ぎの無駄を省くことが必要だと考えます。
(今になって分かったが、C社に営業部は存在しない・・・汗)

面接官B:(ふむふむ)(手元の用紙に何かを書く・・・)

面接官A:それでは次は私から質問します。事例ⅣのD社についてです。D社の収益性を向上させるためにはどうすれば良いか、助言してください。

sun:はい。確かD社は収益性の観点で言えば、売上高総利益率は同業他社よりも優れていたかと思います。これは長年にわたって地域密着の営業スタイルを確立してきたことで他社との差別化が図れていること、仕入先との長い付き合いと信頼関係から仕入原価が比較的抑えられていることが考えられます。
 一方、D社は売上高営業利益率と売上高経常利益率が低いです。まず、営業利益率が低い理由は、販管費のウェイトが大きいことにあります。フルセルフレジへの取替が検討されていたかと思いますが、こうした業務効率化によって、人員配置を適正化することで収益性を向上させます。
 次に経常利益率についてですが、これは借入過多により支払利息の負担が大きいことが要因です。遊休資産の売却等により返済を早め、収益性を向上させる必要があります。

面接官A:(ふむふむ)(手元の用紙に何かを書く・・・)

面接官A:では次の質問です。フルセルフレジ導入によるメリットを教えてください。

sun:(・・・???)・・・はい。えー・・・このコロナ禍においては、顧客の人的接触を避けたいというニーズがあります。ですので、フルセルフレジの導入によって、このような顧客のニーズを満たすことが出来ます。

面接官A:他にはありますか?

sun:えーっと・・・そうですねー・・・デメリットなら浮かぶんですがー・・・(笑)

面接官A:間違っても大丈夫ですよ。何かありませんか?

sun:はい。では・・・フルセルフレジを大量に導入でき、かつそれを配置できる十分な店舗面積があることが条件にはなりますが・・・導入すればするほど、顧客のレジ待ち時間がなくなり、顧客満足度と回転率が向上すると考えます。

面接官A:(ふむふむ)(手元の用紙に何かを書く・・・)

面接官A:それでは続いての質問です。D社が消費者に馴染みの薄い魚種Xを収益化するには、どういった戦略が考えられるか、助言してください。

sun:(・・・5問目突入かい・・・)はい。販売戦略上、当面の課題は顧客にこの魚を「どう使えばよいのか」「どうやって調理すればよいのか」を訴求することが重要だと考えます。店頭の魚売り場において、この魚を使ったデモンストレーション販売を行い、顧客に用途を提案するべきだと考えます。(・・・あ、コロナだと難しいかも)・・・もちろんコロナ禍の今では難しいかもしれませんが・・・(←付け加え)。
 さらに、確かD社はグループ会社に飲食店、外食事業を運営していたかと思います。この飲食店で、この魚を使ったメニューを開発し、少しでも多くの方に食べてもらうことで、認知度を向上させ、店頭での購買に繋げます。

面接官A:ありがとうございます。(面接官Bに向かって)他にはよろしいですかねー?まだ聞きます?

面接官B:大丈夫です。

面接官A:はい。それでは口述試験を終わります。お疲れさまでした。

sun:ありがとうございました。失礼いたします。

所 感

 自分の勝手な予想で、B社>A社>C社>D社の順に出題可能性が高いと思っていたところ、最も予想してない(というか聞いて欲しくなかった)C社とD社からの出題となりました。
 もしかして1番目の人にはA社、B社について出題して、2番目の自分にC社、D社を出題した?等と邪推したりもしましたが、そんなことはどうでも良く、また根拠のない出題可能性予想も無意味でした(笑)。
 読んでいただければ分かるように、お世辞にも口述試験は大成功とは言い難いですが、過去のデータからして、流石に不合格はないだろうと思っています(沈黙や失礼な態度はなかったので)。
 多くの方が言われるように、筆記試験合格発表後で十分間に合うので、与件分の読み込みや想定問答など、最低限の準備をしておけばまず問題ありません。面接官はどちらも非常に物腰が柔らかく、優しい印象でした。

 当面、今の会社に勤めながら、いわゆる企業内診断士として(←まだ受かってない)キャリアアップを図っていくつもりですが、あわよくば副業・兼業などで中小企業診断士の資格を活かした仕事をしたいと考えています。
 その前段階として、今回の資格取得を契機に、取得を目指した理由、合格までの道のり等を振り返り、これまでとこれからの人生観やキャリアプラン、自身のパーパスを見つめ直すべく、今の思いをnoteに綴っていきたいと思います。
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