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学校に行かないという選択。幼稚園には行ってます。「脳内の古舘伊知郎が、とある一場面を実況したら。」

この所、私の脳内は、ヤンキーとさかなクンが仲良く暮らしてくれている。
そんな記事はこちら。

真摯で紳士なさかなクンのお陰で、私の脳内は平和になり、末娘の希望通りに幼稚園に一緒に通うことができている。

そんな中、私が敬愛する、大好きなnoterの糸田あびかさんがくださったコメント、

「脳内叶姉妹、脳内鬼平、脳内古舘伊知郎も良さそうですね✨」

叶姉妹語録なるものを検索してみたが、脳内のヤンキーともさかなクンとも、まったくの別世界だった。まーべらす。

脳内・鬼平、鬼の平蔵。
江戸時代に実在した火付盗賊改方の長官、長谷川平蔵である。
TVドラマでは、中村吉右衛門さんが演じ、鬼平=中村吉右衛門の図式が私の中で出来上がっている。

因みに、中村吉右衛門さんは、私と夫の縁結びをしてくれた芸能人である。共通の好きな芸能人が中村吉右衛門さんであったことから、話題が盛りがったと記憶している。

それはさて置き、脳内の鬼平は、こう呟く。


「人のこころの底には、なにが、ひそんでいるか、知れたものではないということだ」

「人のうわさというものの半分は嘘だ」

中村吉右衛門さん・・・素敵。

か、格好良い・・・・。

鬼平が私の脳内でヤンキーを諭し、さかなクンと談笑する絵が浮かぶ。

続いて、幼稚園にて出番が多い場合どうなるだろう?試してみよう!と思えたのは、

脳内・古舘伊知郎。

古舘伊知郎さんは、全国朝日放送(テレビ朝日)にアナウンサーとして入社。同年7月には、新日本プロレス実況中継番組ワールドプロレスリング』担当に配属され、越谷市体育館での長州力VSエル・ゴリアス戦で実況デビュー。
1980年からは『ワールドプロレスリング』で山本小鉄とコンビを組む。「おーーーーーっと!」「掟破りの逆サソリ」「名勝負数え唄」「人間山脈」「風車の理論」「エリート・雑草逆転劇」などの独特な表現は「過激実況」と呼ばれ、アントニオ猪木全盛期、新日本プロレスの黄金期を支えた。

Wikipediaより

私の両親は、プロレス好きだった。

母の母親、私の祖母が力道山をこよなく愛していたため、何故か実家の玄関の正面の頭上には力道山の肖像画が飾られており、「この人はいったい誰だろう?ご先祖様、ではないはず・・・。」と常々疑問に思いながら育ったのだった。

アントニオ猪木、長州力、藤波辰爾、キラー・カーン、タイガーマスク、ハルク・ホーガン、アンドレ・ザ・ジャイアント、前田日明、高田延彦・・・。

古舘さんの実況中継を耳にして育った私の中で、アントニオ猪木は、永遠に「燃える闘魂」である。

幼少期の刷り込みとは恐ろしいものだ。

小学校3年生の時、休み時間に、男子クラスメイトにプロレス技をかけ、泣かせてしまったこともあった・・・。今の時代であれば、確実に親に苦情、菓子折り謝罪案件かもしれない。

わかりやすい強さに憧れた私は、その後、女子プロレスに傾倒する小学生となるのだが、それはまた別のお話・・・・。

今回、脳内・古舘伊知郎が実況中継する場面は、こちら。

砂場で向かい合い遊ぶ3歳の男の子と、もうすぐ2歳になる男の子。
はじめは何事もなかったが、急に3歳の男の子が、
2歳の男の子の顔面にパンチを入れてしまった。
突然の事に泣き出す2歳の男の子。
黙ってみている2歳児のお母さん。
近くにいたパンチを入れてしまった3歳男子のお母さんは、
「顔は、やめて」と言うが、止めることも謝ることもしない。
年少男子は、全く悪びれず、知らん顔。
そこに3歳男子の兄がやってくる。
母は、「全然謝らないの〜」と兄に助けを求める。
兄は、弟を二人羽織のようにして「ごめんなさいは?ハイ、ごめんなさい。」と謝らせていた。
その直後、3歳の男の子は、再び2歳の男の子の顔にパンチをしたのであった。

とある幼稚園のとある子どもたちの一場面・やなぎだけいこ過去の脳内記憶より。
漫画みたいな流れです。笑


今日はこの場面の実況解説を、脳内の古舘伊知郎さんに依頼してみようと思う。解説は元プロレスラー山本小鉄さん。会場の古舘さん、お願いしまーす!


さぁやってまいりましたこちら、新緑薫る山ふところにいだかれた、一見、この上なくのどかな幼稚園であります。しかし外観とは裏腹に、個性の強さがあまた集い、日々しのぎを削る、まさに令和の虎の穴。
さあ今日もどんなドラマが繰り広げられるのか。noteの前の皆様も、荒波に心をさらわれる覚悟でご覧ください。

おぉっとぉ、いきなり事態が動いたのは砂場であります! 
何の前触れもなく、パンチが2歳児の顔面に炸裂だぁ!
掟破りの顔面パンチ、防ぐ間もなくクリーンヒット、もはや泣く以外、
なすすべなしという状態の2歳児であります!

さぁ!和やかに遊んでいた最中の、誰も予期せぬパンチだ!
しかしどうしたぁ、反則級の攻撃にもレフェリー動かない!
パンチを受けた側のセコンドも、なぜか静観だぁ〜!!
不気味な沈黙を保つ両者!

おおっとぉ、さすがにレフェリー何か指示を出しております。

「顔はやめて」

顔はやめてが出てしまったぁ!
頭部への攻撃禁止指示、
理由なき先制攻撃の黙認、
つまりは格闘解禁宣言でありましょうか。

いよいよこの幼稚園という社会の聖域は、時代とともに血みどろの格闘の場へと生まれ変わっていく運命なのでありましょうか。
私たちは今まさに、歴史の目撃者としてここに立っております。

山本小鉄さん、今の状況いかがでしょうか。

「いやー、大体は親が謝る場面ですかねぇ。親が謝ることで、回り回って自分の子どもの立場を守ることも可能ですから。で、自分のことで親が謝ってるとなると、子どもにとっちゃ、自分の行動の善悪を振り返る貴重なチャンスになるはずなんですが・・・相手セコンドも、何も動かないってどうなんですかね。あの子急に殴られて、何が起こったのかわかってないんじゃないのかな。とりあえずショックが和らぐように声を掛けてやるくらいは、してもいいかとは思いますがねぇ。」

小鉄さん、ありがとうございます。

しかしレフェリー、そんなチャンスは物ともせず、試合は続行しております。

おぉ〜っと!
なんとここでレフェリー、リングの外から兄を招き入れた!
泣く子も黙るどころか、まさに「泣く子量産工場」でありました、同じリングで君臨した元チャンピオンの登場だ〜!!

正に遺伝子連結列車だぁ~!!!!

さぁこの最強の、いや最凶の遺伝子を持つ兄弟が揃った今、一体何が起ころうとしているのでありましょうか。

お?兄が何やら弟を後ろから羽交い締めだ。

これは何だ?!新しい必殺技か~?!
ツイン攻撃、もやは何でもありの様相か~?!

「ごめんなさい、は?」

お〜っとここで弟に力づくで謝罪を要求!!
しかし、弟は謝らない〜!
ついでにお母さんも謝らない〜!

弟は石の様に固まっております!さながら生けるモアイ像、ここ日本からはるか遠く離れたイースター島に想いを馳せているのか、じっと黙ったままだ~!

さぁ、誰と誰が戦っているのか、だんだんわからなくなってきた~!
しかし兄の力には、敵わない。体が2つに折り曲がって来たぞ!!
まさに人間ちょうつがいであります!
心のないちょうつがい!
心のない謝罪!
心も身体も折れることを拒否している~!!

いよいよ誰の心にも響かない試合となってまいりました。

「ご〜め〜ん〜な〜さ〜い」

ここで兄の腹話術が炸裂!
腹話術の力を以って平和を勝ち取ろうとする兄!
これはこの場での必殺技となり得るのか〜?!

あ〜っと!!!出た〜!!!
ごめんなさいの直後に、また顔面パンチ〜!
これは収拾が付かない!

しかしこの期に及んでもレフェリー止めない!!!
レフェリー止めない!!!
レフェリー、謝らない!!!
レフェリーどうした!!!
レフェリー、ストォッッップ〜!!!!!

カンカンカンカンカン~!!!(ゴング音)

小鉄さん、今日の試合、いかがでしたか?

「いやぁ、流石、令和の虎の穴、タイガーマスクも真っ青でしたね。しかし、強制的なごめんなさいは、厳しいです。悪かったと思っていて、言葉にならない態度というものもありますが、まだ、それ以前の段階ですね。今後のレフェリーの対応に期待します。」

虎穴に入らずんば虎子を得ずですね!
また明日も、虎の穴での修行は続くのであります!!!
行け行け!我らのタイガーマスク!いや、野生のカバ!
密な場では、マスクは忘れずに!

本日のファイナル・マッチ、解説は山本小鉄さん、実況は脳内・古舘伊知郎がお送りしました!最後までお付き合い、ありがとうございました!


・・・古舘さんの登場により、私の脳内がものすごいことになっていたことがわかった。タイガーマスクの苦労が偲ばれる。
幼稚園にて、古舘さんが脳内に住むと、脳内が忙しくなることがわかった。
あまりにも、実況しなくてはならない場面が多すぎる・・・。

そして、実況の終わりには、アニメ・タイガーマスクの主題歌が脳内を流れる。

虎だ!虎だ!お前は虎になるのだ!

白いマットのジャングルに
今日も嵐が吹き荒れる
ルール無用の悪党に
正義のパンチをぶちかませ
行け 行け タイガー
タイガーマスク
三本ロープのジャングルに
吠える野獣の無法者
しまのガウンをひるがえし
やつらの牙を折ってやれ
行け 行け タイガー
タイガーマスク
草も木もないジャングルに
死を呼ぶ罠が待っている
フェア・プレーで切り抜けて
男の根性見せてやれ
行け 行け タイガー
タイガーマスク

アニメ・タイガーマスク オープニングテーマ

・・・ものすごい所に通っているのかもしれいない、ということに、今更ながら気がついてしまった。そして、そんな私を励ますかのように、脳内ヤンキーとさかなクンと、鬼平と古舘さんが、タイガーマスクの替歌を合唱してくれる。

カバだ!カバだ!野生のカバになるのだぁ~!!!!

みどりの森の幼稚園
今日もあらゆるエピソード
フェア・プレーで切り抜けて
カバ母根性見せてやれ!!!!!
行け!池!カバ!
野生のカバよ!


いやいや、野生のカバは、虎穴に入って虎の子を捕まえるよりも、眼の前のカバの子を育てるのに忙しいのだ。

できれば、虎穴に入らずにいたい、虎の子とか要らんし。と思う私に、鬼平が渋い声でこう囁く。

「人という生きものは、ふしぎなものよ・・・」

鬼平・長谷川平蔵は、私にとって、心の師であると再認識したのであった。



リアルタイムでタイガーマスクをご存知ない方はよろしければ、こちらを御覧ください。2016年にはタイガーマスク2世がアニメ化されていたようですね。知らなかった!

最後まで読んでいただいてありがとうございます。

ヘッダーの画像は古舘プロジェクト・タレント名鑑からお借りしました。
ありがとうございます。

学校に行かない選択をしたこどもたちのさらなる選択肢のため&サポートしてくれた方も私たちも、めぐりめぐって、お互いが幸せになる遣い方したいと思います!